東京ゲームショウ2023(TGS2023)3日目(9月23日)に開催されたスクウェア・エニックスのステージイベント“「サガ」シリーズ TGS2023 スペシャルステージ”で、2024年に発売予定の新作ゲーム『サガ エメラルド ビヨンド』(以下、サガエメ)の最新情報が発表された。

 『サガ エメラルド ビヨンド』は、河津秋敏氏の完全新作としては『サガ スカーレット グレイス』(以下、サガスカ)以来7~8年ぶりのリリースとなる新たな『サガ』。6人5組の主人公の中からプレイする主人公を選択し、“連接領域”なる場所を足掛かりに17の世界へ赴くことになる。その際、プレイの道標となるのは緑色の波動“エメラルドヴィジョン”。この緑色の波動を追っていくなかで、プレイヤーはさまざまな選択を迫られ、物語が変化していく。

 対応ハードはNintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、PC(Steam)、iOS、Android。ディレクターは河津氏、プロデューサーは市川雅統氏、楽曲は伊藤賢治氏、キャラクターデザインは倉持諭氏が担当している。

 ゲーム内容の詳細は、ファミ通.comにて掲載している開発スタッフ最速インタビュー第一報を確認してほしい。

 ステージイベントでは“サガ”シリーズ35周年記念企画の予告も。詳しくはファミ通.comの記事を確認してほしい。

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世界の一部が公開

 17つの世界からなる『サガエメ』。その世界のうち4つが公開された。世界毎にストーリーやキャラクター、ゲーム性が異なるという。

  • 古風な街並みが広がる世界
  • 魔女たちが統べる世界
  • 闇に閉ざされた世界
  • 死せる戦士が行き着く世界

 “死せる戦士が行き着く世界”は、その名の通り死んだ戦士が導かれる世界。ガラハドはいないそうだが、河津氏は「見たことがあるキャラクターがいるかもしれない」と『サガ』ファンをわくわくさせる情報を明かしてくれた。

 なお、当初は50以上の案があったというが、最終的に17になった。そのあたりのエピソードは開発スタッフインタビューをチェック。

『サガ エメラルド ビヨンド』

シリーズ最大の変化を見せる物語

 どの主人公を選ぶか、訪れた世界で何を選ぶか……プレイヤーの選択やときには運によって次に行ける世界が変化するという。

 また、どう世界を巡ってクリアーしたかによって、つぎの周回における世界の状況が変化。主人公によっても世界の様子が変化し、異なる物語が展開される。

『サガ エメラルド ビヨンド』
『サガ エメラルド ビヨンド』

『サガスカ』と似て非なる新しいバトル

 タイムラインや顔アイコンなど『サガスカ』を彷彿とさせるUIとなっているが、河津氏いわくプレイしてみるとまったく違うバトルになっているという。

 緑色のマスがつながっていると連携が発生。赤のマスがつながると敵の連携が発動してしまうため、基本的には緑のマスがつながるように戦っていくことになる。

 『サガスカ』の連撃のように、敵を倒して味方のマスをつなげ、連携を発動することもできるようだ。

『サガ エメラルド ビヨンド』

その他の新情報まとめ

 トークのなかで細かく新情報が明かされていった。その内容を箇条書きでお届けする。

主人公

  • 御堂綱紀が扱うクグツには過去の人の魂が入れられており、自分の意志のもと行動する。
    • クグツは操作可能。人間ではないので、過去作の妖魔やモンスターのように閃きがない。そのかわり別の形で技を覚える。
    • 主人公や種族によって育て方やバトルの展開が様変わりする。
  • レオニードを彷彿させる吸血鬼“シウグナス”はダークヒーロー。クリアーまでの時間が長め。
    • 吸血により強くなるが、その内容について河津氏が「LP」と語ったところで市川氏からストップがかかった。レオニードのLPは0だったが、はたして……。
  • ボーニー・ブレア&フォルミナ・フランクリンはバディもの。事件が始まって初めて出会うふたりのため、すれ違いも。
    • 主人公ふたりのため、基本的にパーティ固定。ひとりがLP0になることもあるので、必ずひとりがパーティに入っていないといけない。
    • 連携がポイント。このふたりだからこそ狙っていけるものがあるとのこと。
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音楽

  • PVの曲“メインタイトル”は「ロマサガのオープニングタイトルに並ぶか超えてくれ」という発注があり、さすがの伊藤氏も固まってしまったという。
  • 御堂綱紀のテーマ曲は、和ではなく怪しげな楽曲でわびさびを意識。途中で曲調が変わり、リズムパターンも変化する。
  • 魔法少女であるアメイヤ・アシュリンの曲は、某サリーや某モモなど伊藤賢治氏の世代の楽曲を学びながら作曲。
  • シウグナスはレオニードを意識しつつ似て非なる曲を作ったところ、「おとなしすぎる」とボツ。闇の王の圧を取り入れて作曲しなおした。
  • ディーヴァ ナンバー5の曲調はメカではなく歌姫寄り。アレンジでメカメカしく、歌メロはしっかりとしている。河津氏お気に入りの曲。
  • ボーニー&フォルミナの楽曲は典型的な刑事ドラマのカーチェイスがテーマ。イントロにパトカーのサイレンを意識したものを入れている。

「サガ」シリーズ TGS2023 スペシャルステージ

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※画面は配信をキャプチャーしたものです。