発売までのワクワクも異常だったタイトル

 2008年(平成22年)8月28日は、プレイステーション3(PS3)用ソフト『AFRIKA』(アフリカ)が発売された日。本日で発売15周年の節目を迎えました。

『AFRIKA』15周年。広大なサバンナで暮らしている野性動物たちを撮影! ナショナルジオグラフィック提供の資料をもとに再現されたリアルな動物たちに心が躍る【今日は何の日?】

 アフリカの大地を舞台に、サバンナに生息する動物たちを撮影していく『AFRIKA』。タイトルの発表こそ2006年のPS3発売と同時期に行われましたが、その後の2年間はほとんど情報がありませんでした。サバンナの動物が登場することだけはわかっていたため、次世代機のPS3でどんなことができるのか、いろいろな予想で盛り上がりましたね。

 動物をハンティングするゲームや、生態を見守る環境ソフトを想像していた人もいるなか、その内容は写真家である主人公がアフリカ各地を回り、さまざまなな動物の写真を撮って依頼先に評価をもらうというものでした。

『AFRIKA』15周年。広大なサバンナで暮らしている野性動物たちを撮影! ナショナルジオグラフィック提供の資料をもとに再現されたリアルな動物たちに心が躍る【今日は何の日?】
『AFRIKA』15周年。広大なサバンナで暮らしている野性動物たちを撮影! ナショナルジオグラフィック提供の資料をもとに再現されたリアルな動物たちに心が躍る【今日は何の日?】
『AFRIKA』15周年。広大なサバンナで暮らしている野性動物たちを撮影! ナショナルジオグラフィック提供の資料をもとに再現されたリアルな動物たちに心が躍る【今日は何の日?】

 この作品の注目ポイントに動物のリアルさがあります。ナショナルジオグラフィックと提携しており、その緻密な資料をもとに生態系を再現しているため、皮膚の光沢やどっしりとした質感、動きなどが力強くて美しいです。ゲームに登場する動物は癒やしの対象として登場することが多いだけに、とても新鮮でした。

 発表から発売までの期間が長かったこともあって、もっと壮大な展開を考えていたユーザーにとっては想像と現実にギャップがあったかもしれません。ただ、大自然の動物たちが見せる最高の瞬間を求めて写真を撮ることに特化したゲームはやり応えがあり、ハマるとおもしろいです。期待の高さゆえに厳しい声も多かった作品ですが、自分が聴いていたラジオ『金曜JUNK 加藤浩次の吠え魂』で加藤浩次さんが本作のよさを熱弁していて「やっぱりこのゲームはおもしろいんだ!」と確信した思い出があります。

『AFRIKA』15周年。広大なサバンナで暮らしている野性動物たちを撮影! ナショナルジオグラフィック提供の資料をもとに再現されたリアルな動物たちに心が躍る【今日は何の日?】
『AFRIKA』15周年。広大なサバンナで暮らしている野性動物たちを撮影! ナショナルジオグラフィック提供の資料をもとに再現されたリアルな動物たちに心が躍る【今日は何の日?】
『AFRIKA』15周年。広大なサバンナで暮らしている野性動物たちを撮影! ナショナルジオグラフィック提供の資料をもとに再現されたリアルな動物たちに心が躍る【今日は何の日?】

 モードは、ストーリーを楽しむ“SAFARIモード”とSAFARIモードで撮影、登録した動物たちを観察する“GEOアフリカモード”、SAFARIモードの依頼に挑戦する“BIG GAME TROPHY”が存在。メインとなる“SAFARIモード”の流れは、ジャーナリストの男性であるエリックと、動物学者の女性・アンナのどちらかを選んで進めていくことになります。選ばなかったほうはパートナーとして登場。解説を務めてくれます。

 ゾウよりも巨大な肉食性動物である“ヌンダ”の謎を追うストーリーで、ゲームは“キリンが水を飲んでいるところ”や“カバのあくび”など依頼となる写真を撮っていくことで進行。動物たちは人間の姿を見ると警戒して逃げていったり、襲いかかってきたりするので草陰に隠れたり木の枝に登ったりと慎重に撮影する必要があります。あくびは口を開けているだけではダメでちゃんとあくびを撮影する必要があったり、特定の時間帯でしか撮影できないシチュエーションがあったりと、ゲームとしてやり応えがありましたね。最初は草原だけだったのに湿原や渓谷などにも行けるようになり、活動の場が広がっていくことにもワクワクしました。

 人を選ぶゲームではありますが、オンリーワンの魅力を放つ作品です。まだ遊んだことがない人はぜひ手にとってみてもらいたいです。

これまでの今日は何の日?