フィルムアート社は、怪物創作ガイドブック『モンスターを書く 創作者のための怪物創造マニュアル』を2023年8月5日(土)より全国の書店などで発売する。価格は2420円[税込]。
本書は、さまざまな創作物に登場するモンスターを生み出すためのガイドブックで、モンスターという“リアルではないもの”を“もっともらしく”表現するための情報が多角的に記載されている。
また、序文はH・P・ラヴクラフト歴史協会が担当しており、ラヴクラフトの短編『名状しがたきもの』も解説つきで収録している。
『モンスターを書く 創作者のための怪物創造マニュアル』の購入はこちら (Amazon.co.jp)以下、リリースを引用
“最恐”のモンスターを創造し、読者を震え上がらせよ! 怪物創作術『モンスターを書く』8/5発売
株式会社フィルムアート社(本社:東京都渋谷区)は、すべての迷える創作者たちに捧げるガイドブック『モンスターを書く 創作者のための怪物創造マニュアル』を2023年8月5日(土)に全国書店、各ネット書店にて発売致します。
⻯、サメ、ゾンビ、悪魔、吸血鬼、巨大生物……人々はなぜこんなにも「モンスター」に惹かれるのでしょうか。本書は、映画、ドラマ、小説、ラノベ、マンガ、ゲーム、TRPGなど、あらゆるジャンル作品に登場する、モンスターという「リアルでないもの」を、「もっともらしく」表現するためのガイドブックです。
第一部では「モンスターとは何か」という根源的な問いから、それを恐ろしいと人が感じる要素や理由、悪役(ヴィラン)との違いについて明らかにしています。
第二部および第三部では、作品におけるモンスターの役割、モンスターを創造する際の実践的な手段、五感に訴えかけるような生き生きとした描写の方法、登場人物だけでなく読者にとっても恐ろしく、そして意味をもつ登場の仕方など、創作活動における実践的な取り入れ方についてレクチャーします。
各章末のコラムでは、既存の作品の数々に登場してきたモンスターをカテゴリごとに紹介。自分好みのモンスターを創造できる練習問題もついており、知的好奇心を駆り立てる一冊となっています。
序文はH・P・ラヴクラフト歴史協会が担当。また、「クトゥルフ(クトゥルー)神話」の生みの親H・P・ラヴクラフトの短編『名状しがたきもの』を解説つきで収録し、初心者から上級者まで納得の内容となっています。
目次
- 〔序文〕 H・P・ラヴクラフト歴史協会
- 〔イントロダクション〕リアリズムVSもっともらしさ
- 第一部 モンスターの正体
・第一章 モンスターとは何か?
・第二章 何がモンスターを怖くするのか
・第三章 変容
・第四章 モンスターはどこから来るのか
・第五章 ただのモンスターか悪役か
・偉大なモンスターたち:フランケンシュタインの怪物
・モンスターの基本型:⻯
・現実世界のモンスターたち:サメ
・未確認生物:ビッグフット
・モンスター的な諸々:幽霊船
- 第二部 モンスターがそこにいる理由
・第六章 どれだけ「モンスターだらけ」にするか
・第七章 モンスターという比喩
・第八章 モンスターという障害物
・第九章 悪の手先としてのモンスター
・第一〇章 憐れみの源としてのモンスター
・第一一章 モンスター由来の魔法またはテクノロジー――魔法またはテクノロジーの源としてのモンスター
・第一二章 人間性の光と闇を引き出す
・偉大なモンスターたち:ゴジラ
・モンスターの基本型:吸血⻤
・現実世界のモンスターたち:⺟なる自然
・未確認生物:ネス湖の怪獣
・モンスター的な物:呪いのアイテム
- 第三部 モンスターの書き方
・第一三章 ルールを決める
・第一四章 大きさ
・第一五章 能力とパワー
・第一六章 弱点
・第一七章 描写
・第一八章 五感
・第一九章 正体を表すためのお膳立て
・第二〇章 孤立
・第二一章 独創性とは――使い古された表現と基本形の違い
・偉大なモンスターたち:エイリアン
・モンスターの基本型:ゾンビ
・現実世界のモンスターたち:恐⻯
・未確認生物:チュパカブラ
・モンスター的な諸々:核爆弾
- 結論:モンスターよ、永遠に!
- 〔小説〕『名状しがたきもの』 H・P・ラヴクラフト=著
- モンスター用語の手引
- 訳者あとがき
- 参考文献
- 索引
プロフィール
[著]フィリップ・アサンズ(Philip Athans)
フィリップ・アサンズは、ニューヨーク・タイムズ紙ベストセラーの『Annihilation』を含むファンタジーやホラー小説に加えて『The Guide to Writing Fantasy and Science Fiction』等十冊以上の書籍を上梓している。多数のクリエイティブ系大会やコンベンションに出席した経験を持つアサンズは、フリーランスの編集者で出版コンサルタントでもある。ブログ「Fantasy Authorʼs Handbook」は、毎週火曜日に更新される。Twitterアカウント
[訳]島内哲朗(しまうち・てつろう)
映像翻訳者。字幕翻訳を手がけたモンスターが出てくる主な劇映画には『ゲゲゲの⻤太郎千年呪い歌』『GANTZ:O』『事故物件 怖い間取り』『彼岸島 DELUXE』『鋼の錬金術師』『小さき勇者たち・ガメラ』『大怪獣のあとしまつ』『喰女』『いばらの王』そしてテレビシリーズ『仮面ライダーアマゾンズ』等がある。翻訳した書籍には、カール・イグレシアス『「感情」から書く脚本術 心を奪って釘づけにする物語の書き方』、ジェシカ・ブロディ『Save the Catの法則で売れる小説を書く』、イアン・ネイサン『ウェス・アンダーソン 旅する優雅な空想家』(以上、フィルムアート社)等がある。
本書概要
- 『モンスターを書く 創作者のための怪物創造マニュアル』
- フィリップ・アサンズ=著
- H・P・ラヴクラフト歴史協会=序文
- 島内哲朗=訳
- 発売日:2023年08月05日
- 四六判・並製
- 314頁
- 定価:2,200円+税
- ISBN 978-4-8459-2306-9
- 発売・発行:株式会社フィルムアート社
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