スマートフォンアプリの各種データを検出するSensor Towerは、アニメ『スパイファミリー』とモバイルゲームのコラボ展開の成功事例を、収益データとともに公開した。

 2022年7月29日から実施された『白猫プロジェクト』でのコラボでは、トップ収益ランキング29位から6位へと上昇。2022年10月27日から実施された『コトダマン』とのコラボでは、159位から21位へと大きく収益を伸ばしている。

 また、普段から高水準の収益を記録している『パズル&ドラゴンズ』(パズドラ)、『モンスターストライク』(モンスト)においても、『スパイファミリー』コラボによる収益アップを記録。両タイトルともコラボ当日はランキング1位を記録し、その後7日間、トップ10をキープ。コラボの人気の高さを見せつける結果となっている。

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以下、Sensor Towerのブログを引用

モバイルゲームと人気IPコラボ:SPY✕FAMILYコラボの影響力

モバイルゲームにおける人気IPとのコラボは人気コンテンツの1つで、そのジャンルもバラエティー豊かです。日本のモバイルゲームのコラボとして特に人気が高いジャンルとしてアニメがあります。ここではTVアニメ『SPY✕FAMILY』とのコラボを展開した日本を代表するモバイルゲーム『パズル&ドラゴンズ』と『モンスターストライク』を中心に成功事例を見ていきます。

白猫プロジェクトでは2.5倍、コトダマンでは2倍の週収益を記録したSPY×FAMILYコラボ

SPY×FAMILY』は、2019年3月から集英社の『少年ジャンプ+』で連載中の漫画です。タイトルからもわかるとおり、本作はスパイが主人公で、TVアニメにもなっており、Season 2の放送が2023年10月から予定されています。また、2023年12月には『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』の公開も予定されているなど、日本での人気は高まり続けています。

この『SPY×FAMILY』はモバイルゲームとのコラボを何度か展開しています。一例を挙げると、2022年7月29日から8月19日の期間には『白猫プロジェクト』(COLOPL)、2022年10月27日から11月9日の期間には『コトダマン』(MIXI)とコラボを実施しました。

Sensor Towerのデータによると、『白猫プロジェクト』は『SPY×FAMILY』とのコラボ前日(2022年7月28日)には日本のApp Storeにおけるトップ収益ランキングで29位でしたが、コラボ当日には6位に上昇しました。また、『コトダマン』でもコラボ前日(2022年10月26日)の159位からコラボ当日には21位へランクアップしています。

収益の比較でも大きな伸びが確認できます。各タイトルの2022年週平均収益と『SPY×FAMILY』コラボ時の初週収益を比較すると、『白猫プロジェクト』では約2.5倍、『コトダマン』では約2倍の収益を記録しています。

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高水準な収益を維持するパズドラ・モンストとのコラボでも収益インパクトは大きく、ランキングでは1位に

日本のトップ収益ランキングにおいて上位によく顔を見せるモバイルゲーム『パズル&ドラゴンズ』(GungHo Online Entertainment)と『モンスターストライク』(MIXI)とも『SPY×FAMILY』はコラボを実施しています。それぞれのコラボ期間は、『パズル&ドラゴンズ』が2023年6月26日~7月10日、『モンスターストライク』が2022年5月27日~6月2日です。

どちらのモバイルゲームも、『SPY×FAMILY』コラボ当日に日本のApp Storeにおけるトップ収益ランキングで順位を上げています。Sensor Towerのデータによると、『モンスターストライク』はコラボ前日(2022年5月26日)の3位からコラボ当日には1位に、『パズル&ドラゴンズ』はコラボ前日(2023年6月25日)の10位からコラボ当日には1位にランクアップしました。その後7日間、両タイトルともTop10圏内をキープしてます。

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『SPY×FAMILY』コラボの人気は収益の数字でも確認できます。Sensor Towerのデータによると、『モンスターストライク』は同コラボ期間中の日本における収益が1,700万ドル以上を記録しています。2022年『モンスターストライク』の日本における週平均収益は1,400万ドル以上なので、これと比較しても『SPY×FAMILY』コラボのインパクトがわかります。

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一方、『パズル&ドラゴンズ』の収益でも『SPY×FAMILY』コラボの好成績が確認できます。Sensor Towerのデータによると、同コラボ開始初週の収益は1,000万ドル以上を記録しました。2022年『パズル&ドラゴンズ』の日本における週平均収益は830万ドル以上なので、同作でも『SPY×FAMILY』コラボが収益に大きく貢献していることがわかります。

『パズル&ドラゴンズ』では、日本におけるリリースから『SPY×FAMILY』コラボ終了時(2023年7月10日)までの累計収益は65億ドルを突破しました。同コラボにおいて、「ロイド&アーニャ&ヨル」や「アーニャ&ボンド」などをラインナップしたコラボガチャを展開し、これが収益に貢献したと推察できます。

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また、『SPY×FAMILY』との初コラボ開催を記念し、総勢100名に景品が当たるキャンペーンをTwitter上で展開。パズル&ドラゴンズ公式ツイッターのフォロワーは280万人以上(2023年7月10日時点)となっています。

2012年のリリースから11年が経過している『パズル&ドラゴンズ』ですが、日本での人気は衰えておらず、モバイルゲーム業界を牽引するポジションを維持し続けています。今後も人気IPとのコラボは続くと見られ、ランキングを賑わしてくれそうです。

Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。

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