『ファイナルファンタジー』由来の“クリスタル”を芸名に冠するほど、『FF』シリーズに影響を受けたという、お笑いコンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタルさん。

 そんな野田氏を中心として、『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FF14』)の気になる情報を発信していくバラエティ番組“ファイナルファンタジーXIV クリスタル通信”が現在配信中だ。

野田クリスタルが『FF』の生みの親・坂口博信氏とともに『FF14』のクリスタルタワーに挑む! “クリスタル通信”収録リポート&インタビュー

 配信プラットフォームはドコモの新たな映像配信サービス“Lemino(レミノ)”。 “FFXIV クリスタル通信”は無料プランでも視聴可能で、すでに#12までが公開中となっている。

映像配信サービス“Lemino”はこちら

 そして本日、2023年7月28日に公開予定の#13から計4回にわたって、なんと『FF』シリーズの生みの親である坂口博信氏(Twitter)が、“FFXIV クリスタル通信”にゲストとして出演。野田氏とのさまざまなトークを繰り広げられるとともに、ふたりを含めた出演者たちがさまざまなコンテンツに挑む様子が公開される。

 前回の取材に続きその収録現場を訪問。その模様を取材するとともに、収録終了後の野田氏・坂口氏にお話を聞いた。

その苛烈さは“零式”並み? 下限で挑む“古代の民の迷宮”は想像以上にスゴかった!

 まず、最初の坂口氏ゲスト出演回となる#13では、野田氏、進行役の松澤千晶氏、ゲストの山口慧氏が、坂口氏のFCハウス(所属フリーカンパニー所有のハウス)である“スクウェア開発室”を訪問。

 ハウス内には、交流帳に過去の『FF』シリーズ関係者のメッセージが書き込まれており、まさにかつて『FF4』などで登場した“かいはつしつ”を彷彿とさせる内容となっている。

野田クリスタルが『FF』の生みの親・坂口博信氏とともに『FF14』のクリスタルタワーに挑む! “クリスタル通信”収録リポート&インタビュー

 さらにハウス内の個室には、クリスタルタワーをジオラマ風に再現した部屋や初代『FF』の戦士をドット絵風に再現した“はじまり”の部屋などがあり、『FF』ファンの野田氏は感無量といった様子。さまざまな『FF』シリーズ作品に関するトークが展開した。

野田クリスタルが『FF』の生みの親・坂口博信氏とともに『FF14』のクリスタルタワーに挑む! “クリスタル通信”収録リポート&インタビュー

 そして続く#14では、野田氏、坂口氏、松澤氏、山口氏に番組スタッフを加えた8名が『FF14』の“極タイタン討滅戦”に挑戦。野田氏にとって“極”コンテンツへの挑戦は初ということで、かなりドラマチックな(落下多めの)バトルが展開された。

野田クリスタルが『FF』の生みの親・坂口博信氏とともに『FF14』のクリスタルタワーに挑む! “クリスタル通信”収録リポート&インタビュー

 だが、“極タイタン討滅戦”はまだ序章にすぎなかった……。

 続く#15では、さらなるゲストとして声優の立花慎之介さん(『FF14』ではアルフィノ役を担当)を迎え、24人で挑むアライアンスレイドダンジョン“クリスタルタワー:古代の民の迷宮”に、下限アイテムレベル設定で挑戦することに。

 一般プレイヤーにも参加を募り、道中は和気あいあいと進行するかと思われたが……下限アイテムレベルでの挑戦はまさに“苛烈”のひと言!

 最初のボスに至るまでのザコ3連戦で何度も全滅を繰り返し、まさに“零式”並みと言える状況に。普段は15分前後でクリアできるはずの“古代の民の迷宮”のあまりの変貌ぶりに絶望する一行だったが、はたしてその挑戦の結果は……。

 続く#16での“クリスタルタワー:シルクスの塔”や、“クリスタルタワー:闇の世界”のプレイも含め、詳細はぜひ実際の配信でチェックしてほしい。

野田クリスタルが『FF』の生みの親・坂口博信氏とともに『FF14』のクリスタルタワーに挑む! “クリスタル通信”収録リポート&インタビュー
野田クリスタルが『FF』の生みの親・坂口博信氏とともに『FF14』のクリスタルタワーに挑む! “クリスタル通信”収録リポート&インタビュー
パーティ募集の場合、“下限アイテムレベルでの参加”を設定することが可能。参加可能条件ギリギリの強さでコンテンツに挑むことができる。

収録後の野田氏&坂口氏が語る“『FF14』の魅力”とは?

 そして坂口氏がゲスト出演した計4回の収録が終了したあと、野田氏と坂口氏にインタビューを実施。野田氏の坂口氏に対する想いや、『FF14』の魅力をあらためてうかがった。

野田クリスタル(のだ くりすたる)

吉本興業所属。お笑いコンビ・マヂカルラブリーのボケを担当。2018年に“キングオブコント”の決勝に進出。2020年に“R-1ぐらんぷり”、“M-1グランプリ2020”の王者となる。ゲーム好きとして知られているほか、Nintendo Switch用ソフト『スーパー野田ゲーPARTY』『スーパー野田ゲーWORLD』ではゲーム制作にも携わる。(文中は野田)

坂口博信(さかぐち ひろのぶ)

ミストウォーカーCEO。『ファイナルファンタジー』シリーズの産みの親。ほかにも『ブルードラゴン』『ロストオデッセイ』『ラストストーリー』『テラバトル』『FANTASIAN(ファンタジアン)』など多数の作品を手掛ける。2021年9月から『FF14』のプレイを開始し、以降精力的にエオルゼアで活動をしている。(文中は坂口)

――さっそくですが、今日の収録のご感想を。坂口さんのFCハウスの訪問から“クリスタルタワー”シリーズの下限アイテムレベル攻略まで、いろいろあったと思いますが……。

野田もう遠い昔のようですね(笑)。FCハウスを訪問したときはまだ平和でした……。今日は“過去のいろいろな『FF』作品や『FF14』の魅力を、ゆったり話しながら収録する日”かと思っていました。

 なんといっても僕からしたら、芸名になっている“クリスタル”も『FF』由来ですし、初めてプレイしたゲームも『FF3』ですので、「ついに(坂口さんと)出会えるのか!」という感じでしたから。

坂口最初の回だけでしたね。おしゃべりしたのは(笑)。

野田あとはもう、ふつうにゲームをプレイしていただけで。

――できれば、もうちょっと坂口さんとトークしたい感じでしたか?

野田今日は時間がなかったですが、なんだったら全シリーズ作品の話をしたかったですね。でも今日はお会いできてよかったですし、それだけで僕は十分です。

――坂口さんは今日のご出演の感想はいかがでしたか?

坂口この番組って、大変なお仕事ですね。

一同 (笑)。

坂口こんな体力勝負の現場だとは知りませんでした。事前に聞いていたらゲストとして来なかったかもしれないです(笑)。でも楽しかったですね。

 あと、ほかの人と横に並んで『FF14』をプレイする機会はあまりないことなので、それがおもしろかったです。『FF14』の場合は基本、知り合いとプレイする場合もオンラインですから。とはいえ、リアルなボイスチャットができる状態なのに、みんな黙々とプレイしていましたが。

――ちなみに野田さんと、坂口さんが作られた『FF』シリーズ1作目とは、ほぼ“同じ歳”なんですよね(野田氏は1986年生まれ、『FF』1作めの発売は1987年)。

野田そうなんですよ。しかも本名も“野田 光”ですし。

坂口まさに“光の戦士”だ!

野田『FF14』は光の戦士とクリスタルの物語ですしね。

坂口ちなみに『FF14』をはじめたばかりのころ、光の戦士の略称である“ヒカセン”という言葉をはじめて聞いたとき、“ヒカキン”さんのことだと思っていました(笑)。そういう略しかたをするとは思わなかった。

野田『FF3』のプレイヤーキャラも“光の戦士”ですが、そういう呼びかたはしていなかったですしね。

――野田さんには以前、番組の最初の収録のときにもインタビューさせていただきましたが、そのころからプレイも進み、いま『FF14』でスゴイと感じていることは何でしょうか。

野田“はじめたてのころよりも、やればやるほどコンテンツが増えるゲーム”であることがスゴイですね。なかなかないですよね、進めていくうちに「あれもできるんだ」、「これもできるんだ」ってなってきて、「終わるのかこのゲーム……」っていうくらいボリュームになっていくゲームというのは。

 だから始めたころよりも『FF14』の世界が広く感じています。しかも「これ『ファイナルファンタジー』なの?」というくらい、いろいろなコンテンツがあるじゃないですか。

――麻雀(ドマ式麻雀)もできますしね。

野田麻雀もできますし、ほかにも1個1個のコンテンツそれぞれにこだわりを感じます。“トリプルトライアド”も『FF8』のころからすごく好きで、いま『FF14』でもカードを集めてデッキを作っているのですが、あれだけでひとつの競技として成り立ちそうですし。

――いっぽう、坂口さんは『FF14』をはじめてもうすぐ2年になりますが……。

坂口20ヵ月くらいですね。

野田すごいですよね。進みかたと熱量が。

坂口初期は1日12時間くらいプレイしていましたから。まさに今日の収録みたいな毎日でした(笑)。

――そんな坂口さんが、いま『FF14』に対してスゴイと思っていることなんでしょうか?

坂口『FF14』の開発スタッフは吉P(『FF14』プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏)を含めて、みんな「全力じゃなきゃダメなんです」と言っていますが、その言葉通り、全力でコンテンツを作っているのを感じます。あと以前にも言いましたが、バグが少ないですよね。これは驚異的で、この規模のゲームであれだけのコンテンツ量になると、どこかバグが出るはずなんですよ。これはスゴイなと。

野田たしかに。まったく違うシステムのコンテンツが入っていたりするのに。

坂口そうそう。だからこれだけの量と種類になると、過去のコンテンツに予想もしないことが起きたりするはずなんです。そういったことを全部検証することはできないはずなのにバグが発生しないということは、プログラム自体がよくできているんでしょうね。

野田オンラインゲームのデバッグってすごそうですよね。1個のコンテンツを検証するのにどれくらいのコストをかけているのか考えると……。

坂口さらに、そんな『FF14』を作りながら、同じ部署(第三開発事業本部)で『FF16』も作ったわけですからね。スゴイと思います。

――さらに7月末にはアメリカでファンフェスティバルが開催されますので、そこで『FF14』の新しい発表もありそうです。

坂口ジョブも増えるかもしれませんね。つぎはぜひ魔獣使いにしてほしいです。

野田魔獣使い、いいですね。“あやつる”が使えたりして。

――それでは最後に、これから番組を視聴する方に向けたメッセージとして、それぞれ今回収録した回の見どころをお願いいたします。

野田見どころだらけですよ! とくに今回挑戦した下限アイテムレベルでの“クリスタルタワー”はスゴかった。視聴時は改めてギミックの数々を見て、『FF14』のクオリティや作り込みを感じてほしいですね。逆に、これだけのギミックを用意しているのに、いまはそれらに苦戦しなくてもクリアーできるようになっていることもスゴイなと。

坂口いい感じで戦闘不能になりましたし、いい感じで落ちましたし、ホントに大騒ぎでした。プレイしている本人は真剣そのものでしたけどね。ですから視聴者の方にもきっと楽しんでいただけると思います。

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