2023年7月8日(土)、『ソードアート・オンライン Last Recollection』(以下、SAOLR)の先行試遊イベント”ラスコレ体験会”が実施されました。
プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(※)で発売予定の同作をいち早く体験できるというイベント。事前の抽選によって約50名のファンが選ばれ、テストプレイや開発者トークショーなどを楽しみました。
※発売日:家庭用ゲーム機版は2023年10月5日(木)、PC(Steam)版は10月6日(金)に発売。
そんな中でメディア陣も試遊の機会をゲット。プレイレポートをお届けします!
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『SAOLR』は小説やアニメも大人気の『ソードアート・オンライン』(SAO)シリーズを原作としたRPG。家庭用ゲームシリーズとしては10周年記念作品であると同時に、“ゲームシリーズ集大成”と銘打つ1本です。至高のAI“A.L.I.C.E.”を生み出すために創られた世界“アンダーワールド”を舞台に、“War of Underworld編”のゲームオリジナルストーリーが描かれます。
試遊会では、ゲームの序盤で受注するメインクエスト“砂塵の竜巻と風の民の刻印”をプレイ。風の民の遺跡の探索に訪れた主人公・キリトたちを操作しながら、本作のバトルシステムをメインに体験できました。
【動画】『ソードアート・オンライン LAST RECOLLECTION』【SAOLR】「ソードアート・オンライン ラスト リコレクション」ストーリートレーラー 第3弾
基本情報として、本作はリアルタイムアクションのバトルが楽しめるRPG。キリトに加え、ユージオやアスナといった原作でお馴染みの面々のほか、オリジナルの新キャラクター・ドロシーなどから4人を選んでパーティーを編成。その中からひとりをプレイヤーキャラクターとして操作し、3Dのマップを探索しながら物語を進めます。
体験できたキャラクターは、キリト、ユージオ、アリス、ドロシー、アスナ、シリカ、リズベット、リーファ、シノンの8人。それぞれに合った武器を装備可能で、キリトに関しては全武器種を装備できました。なお、本編では原作や過去ゲームシリーズに登場した大勢のキャラクターがプレイアブル参戦予定。
探索中、マップ上の敵を攻撃するとシームレスにバトル開始。通常攻撃やスキルのほか、ガードや回避などを駆使しながらリアルタイムの戦いを楽しめます。
操作キャラ以外は自動で行動。パーティーメンバーのひとりを“メインパートナー”に指定し、L2ボタンで操作対象を切り替えられるほか、コンボ中に“スイッチ”で攻撃を継続しながら瞬時にバトンタッチできます。
前作『ソードアート・オンライン アリシゼーション リコリス』と比べて、アクションスピードはおよそ1.2倍に上昇。体験会ではPS5版を60FPSでプレイできたこともあり、実際に操作してみるとかなりスピーディーで、バトルは直観的かつ爽快です。
さらに、前作からシステムのブラッシュアップを行い、不要な部分は削除。より洗練された内容に生まれ変わったとのこと。とくに、ハイスピードなバトルを支えるシステム“フィニッシュスキル”の存在はとても大きく感じます。
“フィニッシュスキル”は、通常攻撃ボタンを連打しているだけで、あらかじめ設定した3つのソードスキルを連続発動するシステム。ここで発動するソードスキルは、本来必要なSPの消費がないため、あの“スターバースト・ストリーム”もガンガン放てる。くらえ、お手軽16連撃ッ!!
自動的に発動するといっても、その順番は自分で決めるため、3つのスキルの組み合わせを考えるのも楽しいです。強敵との戦いで活躍するのはもちろんのこと、通常の敵もバッサバッサとかっこいいアクションで薙ぎ払えるのがとっても気持ちがいい!
スキルを駆使する原作さながらのハイスピードバトル
使用できるスキルは、ソードスキル、バトルスキル、神聖術に大別され、常時発動のパッシブスキルも存在します。
神聖術以外は、武器ごとのスキルツリーでスキルポイントを消費して習得・強化が可能。スキルパレットとして十字キーに4種、〇×△□ボタンに4種で計8種をキャラクターごとにセットし、任意のタイミングで使用できます。
基本となるソードスキルは、SPを消費して発動する攻撃スキル。武器種ごとに用意された強力な攻撃で、SPを消費する任意発動の場合は威力が上がります。
バトルスキルは、体力回復やバフ、攻撃威力や速度上昇、無敵など、味方の強化や敵の弱体化が中心。バトルを戦略的なものに変えるでしょう。
神聖術は詠唱(チャージ)によって効果が上昇するスキル。特定の範囲にダメージを与えたり、HPを回復するエリアを作ったりと、攻撃と支援の両面で活躍します。
戦闘時には、これらのスキルを駆使しつつ、通常攻撃とフィニッシュスキルのコンボで敵を攻撃。状況を見ながら、コンボの継続、敵の攻撃の回避、仲間との連携などに展開します。
基本は攻撃ボタンを連打するだけのシンプルな操作ですが、バトルスピードが早いため「気づいたらHPがない!」といった状況変化もかなり早い。HPやSPの管理、仲間の状況の把握はもちろん、強敵との戦闘では特定の効果を持つスキルで妨害する必要などもあり、奥深いバトルを体験できました。
強敵との戦闘は仲間との連携がカギ
単独でのバトルも楽しいですが、仲間との連携はより深みを与えてくれます。
前述した通り、4人で編成するパーティーのうち、ひとりをメインパートナーとして選択して自由に操作可能。キリトをメインアタッカーにしながら、SPが切れたら弓を装備したシノンで遠距離攻撃や回復などのサポート! SPがリチャージされたら再びキリトにチェンジ! ……といった具合で、ふたりの特徴を活かしたさまざまな立ち回りができます。
キャラクターそれぞれに“スタイル”という役割があり、攻撃が得意なアームズ、仲間を守るインビンシブル、支援が得意なアライアンスなど、パーティー全体でどのような組み合わせにするのか考えるのも楽しいです。
操作外のキャラクターには、それぞれ事前にスキルの発動条件を4つ指定できます。これは“タクティカルアーツ”と呼ばれるシステムで、たとえば、自分のHPが75%以下になったら回復スキルを使う、敵がブレイク状態になったら強力な攻撃スキルを使うなど、特定のシチュエーションを事前に想定して、仲間との連携を組み立てることもできます。
そして、とくにおもしろいと感じたのが、仲間に直接指示できる“タクティカルアーツ指示モード”の存在です。L1ボタンを押すと“タクティカルアーツ指示モード”に突入し、時間が停止。アライドゲージを消費して、事前にタクティカルアーツに指定したスキルをパーティーメンバーに使わせたり、全体に防御命令したりと、コマンド式のRPGのようにパーティー全体を操作できます。
さらに、タクティカルアーツ指示モードでは、すべてのアライドゲージを消費することで“スキルアライド”を発動。要するに集中攻撃です。
パーティーメンバー全員が揃っている(戦闘不能になっていない)状態でのみ発動でき、指定した敵をパーティー4人がかっこよく連携攻撃。最大ダメージを与えるだけでなく、ダウン確定の強力な攻撃を叩き込みます。
ダウン後にはど派手な演出ともに渾身の一撃を叩き込む“フィニッシュアーツ”にもつながります。体験会では未開放でしたが、本作の新要素には特定のキャラクターがパーティーにいる状態での特殊フィニッシュアーツ“ユニゾンアーツ”の存在もあるため、文字通り爆発的なダメージを敵に与えられるでしょう。
プレイした範囲では、じっくりと長い時間をかけて戦うよりも、先手必勝で有利な状況を作るのが戦闘のコツ。強力な敵とのバトルでは仲間がひとり欠け始めると一気に状況が悪化することがほとんどでした。
そのため、アライドゲージの使い方はバトルの結果に直結する要素。敵の強力な攻撃を全体防御でやり過ごしたりピンチの仲間をほかの仲間に回復してもらったりするのか、全消費して“スキルアライド”で一気に畳みかけるのか……といった駆け引きが熱いです。
仲間とソードスキルを連発してダメージを稼ぐのも重要。連続ヒットさせるとダメージ倍率が上がる“チェインバースト”を活用したり、敵の特定の行動に合わせて当ててブレイクゲージを溜めてダウンにつなげたりと、テクニックはいくつもあります。
このように、やり込めばやり込むほど、“タクティカルアーツ指示モード”を活用した仲間との連携がバトルのおもしろさを引き出せると感じました。
ファン必見のシナリオをお楽しみに!
今回の試遊はバトルがメイン。本作オリジナルのヒロイン・ドロシーを操作し、シリーズの新武器“大鎌”を振るうスタイリッシュかつトリッキーなアクションはとっても魅力的でした。大鎌は敵にデバフをかけつつ、メインアタッカーになれる火力もある武器とのことなので、強化していくとどのような活躍ができるのかが楽しみです。
ほかに、謎解き要素やハーケンを使ったマップのギミック、シナリオの一部、アイテム商人との取引なども体験できました。
そして、プレイ中に特定条件を満たすと討伐クエストが発生するサプライズ要素も仕込まれていました。具体的には、ちょっぴり強めな3体の敵を倒すと、超強力な敵が出現。これが引くレベルで強いのです。
2発くらい攻撃をくらうと体力が0になり、どんなに攻撃しても削れる敵のHPは微量と、基本的にクリアーできない想定の強さです。挑む気分は階層ボスと出くわしてしまったモブキャラ。噂によると、イベントを通して1名ほどクリアーした人がいたらしいです。ビーターや!!
そんなユーモアも含まれる体験会では、『SAO』ゲーム総合プロデューサーの二見氏と『SAOLR』プロデューサーの上野氏による約30分のトークショーが全4回実施。あらためて本作の紹介が行われたほか、“教えて上野P!!Q&Aコーナー”と題して、事前に募集した質問にランダムで回答する時間も設けられました。
こういったトークショーでファンの前に顔を出すのは、二見氏は4年ぶり、上野氏は初めてとのこと。トークショーはファンのみなさんとの距離感も(物理的に)近く、終始アットホームな雰囲気で進みました。
なお、“Q&Aコーナー”では、「エンディングのルート分岐はある?」という踏み込んだ質問にも回答。それによると「マルチエンディングはなし。エンディングはひとつだけ」で、原作ファンにはたまらない仕掛けを用意しているとのこと。また、エンディングは撮影禁止。「10年かけて練ったストーリーの終着点となるので、ぜひご自身の手で辿りついてほしい」とおふたりは語っていました。
今回体験した内容以外にも、キャラクターのカスタマイズや装備の収集、新要素もまだまだ盛りだくさんの『SAOLR』。原作でも激熱のWar of Underworld編が、ゲームのオリジナルシナリオでどのように描かれていくのか、いまから楽しみで仕方がありません!
本作は通常版だけでなく、いくつかの豪華特典付きバージョンが発売されます。体験会でその実物も展示されており、どれもとってもほしくなるラインナップでした……!
- Last Recollection Edition:オリジナルドラマCDやabec氏描き下ろしキービジュアルアクリルボードが付属
- 10周年メモリアルエディション:ゲーム10周年メモリアルTシャツやキャラファイングラフ、DLCが入手できるプレミアムパス、キャラクターアクリルスタンド(19体セット)などが付属
- 電撃スペシャルパック:描き下ろしイラスト使用B2タペストリーや3Dクリスタル、タンブラーが付属
本イベントの感想は“#ラスコレ体験会”で検索できるので、参加者のみなさんの様子も要チェックです!