農業機械や建設機械などを手掛けるメーカー・ヤンマーのオリジナル商業アニメの作品タイトルが『未ル』に決定したことが発表された。公開は2024年を予定している。

 本作は、人と自然の対峙と調和をテーマに、住環境を守るべく奮闘し、成長していく主人公を描いたロボットアニメ。作中のロボットのデザインの原案は、ヤンマーのデザイン室が担当。“人に寄り添う有機的なフォルムと力強く機能的なアタッチメントを両立させるデザイン”になっているという。

 作品タイトルの正式決定に合わせて、2023年7月1日よりロサンゼルスで開催されるAnime Expo 2023への出展も予定している。

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以下、リリースを引用

ヤンマーのアニメプロジェクトを本格始動、作品タイトルを「未ル」に正式決定

ヤンマーホールディングス株式会社は、2022年11月に発表したアニメプロジェクト※を本格始動させ、作品タイトルを「未ル」(ミル)に正式決定しました。本作は、ヤンマーが制作・プロデュースを手がけるオリジナルの商業アニメであり、当社デザイナーが原案を担当したロボットが登場します。

農機具で有名なヤンマーのオリジナルアニメ作品タイトルが『未ル』に決定。人と自然の対峙と調和がテーマとなるロボットアニメ

脱炭素社会への移行など、人と自然が共生する持続可能な社会の在り方を模索する動きが世界的に加速しています。本作では、「人と自然の対峙と調和」をテーマに、自然という私たちが生きていくために必要な住環境を守るべく、主人公が苦闘し成長していく姿、そこにあるロボットの姿をアニメで表現します。

アニメタイトルは、主人公たちが「人の豊かさ」と「自然の豊かさ」を両立させた「未来」を切り拓いていく姿をイメージし、「未ル」としました。「未」は未来を表し、自分たちの力で積極的に動いていく姿を想起してもらえるよう動詞化したものです。困難なことがあっても、一人ひとりの挑戦によってよりよい明日を創っていくという、持続可能な社会の実現に向けたヤンマーの想いが込められています。

加えて今回、作品タイトルの正式決定に合わせ、現地時間7月1日(土)から4日(火)までアメリカ・ロサンゼルスで開催される北米最大級のアニメイベント「Anime Expo 2023」に出展します。

アニメ「未ル」の概要

  • 制作・プロデュース:ヤンマーホールディングス株式会社
  • 協力:btrax Japan合同会社
  • 公開時期:2024年

あらすじ

主人公が未来を変えるべく、仲間たちと力を合わせて努力し、ロボットと関わりながら成長していく物語

  • 脚本:森田 繁(スタジオぬえ)

「未ル」特設ページ
「未ル」公式Twitterアカウント
「未ル」公式Facebookアカウント(US)

本アニメプロジェクトの背景

当社は、「省エネルギーな暮らしを実現する社会」、「安心して仕事・生活ができる社会」、「食の恵みを安心して享受できる社会」、「ワクワクできる心豊かな体験に満ちた社会」を構築し、持続可能な社会「A SUSTAINABLE FUTURE」を実現することをパーパスに定めています。

昨今、海外で「アニメ」という単語が、一般的には日本のアニメを指すように、日本が誇る文化であるアニメは今や世界中で共通言語となりつつあります。また動画配信サービスの普及により、世界のどの国でも日本のアニメを観ることが可能となりました。本作の制作は、アニメをきっかけとした海外での認知拡大の取り組みの一つです。加えて、持続可能な社会の実現という世界共通の目標を、アニメのストーリーにのせて描くことで取り組みへの共感を増やしたいと考えています。

ヤンマーホールディングス株式会社 取締役 ブランド部長(CBO) 長屋明浩コメント

アニメは作品として没入できるストーリー・世界観でありながら、ヤンマーが描く未来とも重なり合わせることができるメディアです。人と機械の関わり合い、人と自然との共生、そして主人公が自分の可能性を信じてチャレンジし成長していくストーリーは、ヤンマーの価値観である「HANASAKA」や、原動力となる「ワクワク」と根底で共通していくものです。

フィクションであるアニメの世界と、我々が存在する現実世界が、お互いに影響を及ぼしながら一つの世界観を作っていく。そんな挑戦を日本が誇るアニメで実現したいと考えています。

当社の「ワクワク」が起点となりアニメを見た皆さんに共感が生まれ、より豊かな社会の実現に向けた力強い一歩のきっかけになることができれば嬉しく思います。

ロボットデザインについて

ヤンマーの農業機械や建設機械をはじめ、各種グラフィックなどのデザインに取り組んでいる、当社インハウスのデザイン室がロボットデザインの原案を担当しました。デザイン室では、普段から製品の使われる場面やお客さまをイメージし、人に寄り添う本質的なデザインを行っています。

今回のロボットデザインも製品デザインと同様に、本質的な意味を込めたデザインを意識しました。あくまでロボットは人のためにあると考え、人に寄り添う有機的なフォルムと力強く機能的なアタッチメントを両立させるデザインとなっています。対極的な組み合わせにより、独特の美意識を表現しました。

農機具で有名なヤンマーのオリジナルアニメ作品タイトルが『未ル』に決定。人と自然の対峙と調和がテーマとなるロボットアニメ

「Anime Expo 2023」の概要

開催日時(現地時間):2023年7月1日(土)~7月4日(火)
場 所:Los Angeles Convention Center
「Anime Expo 2023」公式サイト

出展概要

1.ロビー展示

  • 開催日時(現地時間):2023年7月1日(土)~7月4日(火) 終日
  • 場所: Los Angeles Convention Center South Hall Lobby Space
  • 内容:アニメに登場する巨大なロボットのスタチュー(立像)とアニメのキービジュアルの展示、コンセプトムービーの放映

2.パネルセッション

  • 開催日時(現地時間):2023年7月3日(月)10:00~11:30(1時間半)
  • 場所:Los Angeles Convention Center Room 511
  • 内容:ヤンマーホールディングスの長屋明浩CBO とbtraxのBrandon K. Hill CEOによるアニメ「未ル」の概要と制作エピソードのご紹介、YKBXによるライブドローイング(イラスト制作の過程を目の前で見ることができるイベント)

YKBXのプロフィール

Director / Art Director / Artist

映像作品のディレクションや制作に加え、アートディレクション・イラストレーションやアート作品など活動は多岐にわたる。トータルアートディレクションを目指した作品を数々リリースし、国内外の映画祭やイベントでも高く評価されている。初音ミク・ボーカロイドオペラ「THE END」ではビジュアルディレクション・演出・映像ディレクターを務め、世界各国で公演。その他多くのプロジェクトでジャンルを超えた作品を数々生み出している。受賞歴多数。

農機具で有名なヤンマーのオリジナルアニメ作品タイトルが『未ル』に決定。人と自然の対峙と調和がテーマとなるロボットアニメ

「Anime Expo 2023」出展に伴うクリエイター陣

  • 企画:btrax Japan合同会社
  • クリエイティブディレクター:引地 耕太

【ロボットデザイン原案】

  • デザイン:ヤンマーホールディングス株式会社 ブランド部 デザイン室
  • コンセプトアーティスト:井口 佑

【キービジュアル】

  • アートディレクター・イラストレーター・キャラクターデザイン:YKBX

【コンセプトムービー】

  • ムービーディレクター:YKBX
  • サウンドデザイナー:cubesato

※ 「未ル」は、2022年11月1日発表の「YANMAR Project Socius」を発展させたものです。

ヤンマーについて

1912年に大阪で創業したヤンマーは、1933年に世界で初めてディーゼルエンジンの小型実用化に成功した産業機械メーカーです。「大地」「海」「都市」のフィールドで、エンジンなどのパワートレインを軸に、アグリ、建機、マリン、エネルギーシステムなどの事業をグローバルに展開。環境負荷フリー・GHGフリーの企業を目指し、顧客価値を創造するソリューションを提供しています。未来を育むヤンマーの価値観「HANASAKA」を基盤に、ブランドステートメントとして掲げる“A SUSTAINABLE FUTURE”を実現します。

詳しくは、ヤンマーのウェブサイトをご覧ください。