ファミ通ドットコムで2023年5月26日~5月27日に掲載した記事の週間ページビュー(PV)ランキングTOP10をお届け。
1位
実写ドラマ版『ワンピース』新ビジュアル解禁。麦わらの一味の海賊船でおなじみメリー号が超リアルな姿でお披露目【Netflix】
2位
【ドラクエの日2023】発表まとめ。『DQM』新作や『ダイの大冒険』アクションRPG続報、ロトの兜飾り予約開始ほか【ドラゴンクエスト37周年】
3位
『ドラクエモンスターズ』新作がSwitchで開発中。25周年を記念してモンスターたちとの冒険の思い出を振り返るスペシャル映像が公開
4位
【ゼルダ ティアキン攻略】簡単に作れる! 空飛ぶバイクの作り方。必要なゾナウギアと操作方法【ティアーズ オブ ザ キングダム】
5位
リメイク版『メタルギアソリッド3』声優やストーリーは原作のままであることが判明。スネークは大塚明夫が演じている
6位
【ファミマ限定】『ちいかわ』エコバッグが6月2日(金)10時より予約販売開始。ちいかわ、ハチワレ、うさぎ、シーサーのキュートなデザイン
7位
『マクロス シューティング インサイト』ストーリーモードの新情報が公開。パイロットは全6人、選択したパイロットによってステージ構成が変化しストーリーも変わる
8位
【ダイの大冒険】新作ゲーム『インフィニティ ストラッシュ』発売日が9月28日に決定。予約&早期購入特典も公開
9位
【PSセール】PS Plus 12ヶ月利用権が25%OFF、DL版ソフトがお得になるDays of Playセールが6月2日より開催
10位
『龍が如く7 外伝』生キャバ嬢オーディションのグランプリはkson。『龍が如く8』に主人公たちが集まるアジトのマドンナ的キャラとして出演決定
ここ最近、漫画『ワンピース』の連載は激動の連続だ。考察が考察を呼び、毎回のようにTwitterトレンド入り。肩をつかんで感情を直接がくがくと揺さぶるような、最終章の呼び名にふさわしい展開である。身がもたないぞ。
そんな折に飛び込んできた実写ドラマ版の情報がランキング1位をかっさらっていった。2017年の発表以降、ファンをやきもきさせてきたが、公式Twitterには「冒険の夜明けは近いです」というひと言が。僕はどんな作品でもわりと実写化賛成派なので楽しみにしています。
【本日解禁】
#Netflix 全世界独占配信⚡️
実写ドラマ版『ONE PIECE』
新ビジュアルが解禁されました!
一味を乗せ、海を駆けるメリー号…
冒険の夜明けは近いです
続報をお楽しみに!
https://t.co/hcll1u0Iax
#ONEPIECE https://t.co/Uidb12JBmy
— ONE PIECE スタッフ【公式】/ Official (@Eiichiro_Staff)
2023-05-29 12:53:32
2位、3位、8位は『ドラゴンクエスト』関連である。5月27日は初代『ドラゴンクエスト』が発売された“ドラクエの日”ということで、多数の新情報が発表。『ドラゴンクエストモンスターズ』の新作や『ダイの大冒険』ゲームの発売日決定にも興奮したが、いちばん体温を上げたのは“ロトの兜飾り”だった。ロトの勇者になれるじゃん!
「そうそう! これこれ!」と声が出た。
ランキングとは別に気になった記事はこちら。小さくスタオベした。
『ひぐらしのなく頃にOrigin』がNintendo SwitchとPS4で発売。原作者である竜騎士07さんの絵でプレイできるのである。うれしい。
もともと『ひぐらしのなく頃に』は同人ソフトとしてコミケで頒布された作品。ジャンルはテキストアドベンチャーに近いのだけど、選択肢などは存在しないので、正確には絵・音楽・ゲーム的な演出付きの連作サイコミステリー(ホラー)といったところ。
出題編と解答編の2タイプがあって、通して遊ぶと全体像が明らかになる仕掛けがおもしろいのだが、これがまためちゃくちゃ怖い。ホラーが苦手ということもあり、終始後ろを気にしながらプレイしたのを覚えている(先輩から「記事を作れ」と指令を受けて取材の一環として遊んだ)。
最初は日常ほのぼのパートからスタート。“怖いゲーム”という漠然とした知識はあるので、「いつ怖くなるんだ」と身構えながら進める。それなのに、一向にそのときが来ない。まだかまだか。もしかしたら来ないんじゃないか。そして気を緩めた頃に侵食してくる恐怖。謎。疑心暗鬼。助けてください。
お笑いでも感動作でも、いい作品に共通するのは絶妙な“フリ”。『ひぐらしのなく頃に』も例外ではなく、なかでも特徴は“最初の助走が圧倒的に長い”という点にある。長く続いた幸せな日常から奈落に叩き落されたときの衝撃たるや。落差オブザイヤー受賞。おめでとうございます。
いまは初速が大事な時代だ。開始早々におもしろさを叩きつけないと、ユーザーはすぐに離脱してしまう。仮に『ひぐらしのなく頃に』が生まれたのが現代だとしたら、埋もれていた可能性もある。いまほどネットが盛んではなく、コンテンツがじっくり楽しまれていた2000年代前半とかみ合ったからこそ傑作に昇華されたとも言える。
2002年の第1作“鬼隠し編”リリース後、100通ほど寄せられたメッセージの中にひとつだけ核心に迫るものがあり、そこから“正解率1%”というキャッチコピーが誕生。「何やらやばいゲームがあるらしい」と噂が熱を帯びていく。
一気に情報が広まると消費されがちだ。その点、コミケで年に1~2回ほど新作が投下されるペースはちょうどよかった。ファンたちが大切に燃やしてきた火は、2004年の体験版公開で一気に拡大。口コミや人気サイトの記事で考察が広まり、いつしか『ひぐらしのなく頃に』は一大ムーブメントになっていた。
当初の『ひぐらしのなく頃に』は、豪華声優陣が出演するわけでも、リアルな3Dグラフィックで目を奪うわけでもない、少人数の同人サークルが作り上げた、いわば趣味の延長のようなゲームだった。他人の僕が断言するのもおかしな話だが、そう的外れでもないと思う。
大企業のヒット戦略とは違うところから生まれた『ひぐらしのなく頃に』。おこがましいとは思うけど、「おれたちのコミュニティーからスーパースターが誕生した」みたいなうれしさがあった。おたく界隈特有の“すごく薄いけど、何だか悪くない仲間意識”を実感させてくれるから、僕はこのゲームが好きなのだろう。買う。
筆が乗って長文を書いてしまった。担当している漫画家さんから「あたしはエンジェルモートの制服着るから、佐藤さんは沙都子ね」と言われ、コミケでコスプレをしたのもいい思い出である。
『ひぐらしのなく頃に』関連商品の購入はこちら (Amazon.co.jp)※画像は公式Twitterアカウントより引用。