エレクトロニック・アーツが2023年7月20日にプレイステーション5/Xbox Series X|S/PCで発売予定のFPS『アヴェウムの騎士団』。4月にお伝えした開発元Ascendant Studiosの取材に引き続き、エレクトロニック・アーツ本社で行われた体験会で3時間ほどプレイしてきたので、その内容をお伝えしよう。
終わりなき魔法戦争のバトルメイジになる
本作の舞台となるアヴェウムは、魔法の支配をめぐって“ルシウム”と“ラシャーン”という大国同士が終わりなき戦いを続ける世界。プレイヤーはルシウムの精鋭兵士たちが集まる“不死の騎士団”入りを目指す主人公ジャックとなり、その大いなる戦いの渦の中に飛び込んでいくこととなる。
今回のデモでは前回プレイした序盤部分に加え、少し話が進んだ先のパートをプレイでき、ラシャーンの重要人物“右腕”と戦うボス戦なども体験できた。
魔法アクションをフル活用してアグレッシブに行け!
さて本作、青・赤・緑の3色の攻撃魔法を駆使して戦っていくFPS仕立てのゲームとなっていて、以下のようにさまざまなアクションが用意されている。基本的には、移動・補助魔法を使って動き回りながら、攻撃魔法を叩き込んで敵を倒していくというスタイルだ。
- ストライク魔法(右手)
- 青・赤・緑の3色があり、MPなどの消費はなく自由に発射できる(ただしリロード動作はある)
- 各色の魔法の内容は、装備しているシギル(紋章)で変わる
- 青は正確で威力が高い単発ライフル系、赤は近距離で強いショットガンやボム系、緑は連射性能が高いといった傾向がある
- フューリー魔法(両手)
- “マナ”メーターを消費して発動する強力な技
- 相手のシールドを破壊する“シャッター”や、前方一帯に衝撃波を放つ“ブラストウェーブ”、追尾ミサイルのようなエネルギーを複数放つ“トレント”などがある
- コントロール魔法(左手)
- ムチのような力で敵を引き寄せる“ラッシュ”、敵や特定のマップオブジェクトをスロー化する“リムペット”、相手の詠唱中の呪文を解除する“錯乱”などがある
- そのほか、両手からビームを放つ“イモレート”などのドミニオン呪文や、シールド、ホバリング、ブリンク(瞬間移動による回避)、マップギミックを動かす変異魔法などが存在する
戦場でマナをケチってる場合ではなかった
記者は序盤パートはサクッとクリアーしたのだが、それはその範囲をプレイするのが2回目なので当たり前。「俺ツエー!」とか気持ちよくなっていたのだが、いやーナメていた。
序盤はヤバそうな攻撃だけブリンクで避けてペチペチとストライク魔法を当てていれば勝てるのだが、敵の数も増えて瞬間移動などの嫌らしいムーブも増えた第二部パートでは攻撃が追いつかない。ダブルジャンプやホバリングやブリンクを駆使して逃げ回っているうちに挟まれたりして、なかなかピンチなことに。
それもそのはず、貧乏性なのでコストのかからないストライク魔法に頼りすぎちゃって、マナを消費するフューリー魔法を全然使ってない。たとえば青のシールドを張ってくる敵はシャッターでシールドを壊せるのだが、青魔法「でも」壊せるからってそっちにばっか頼って「なかなか壊れねぇなぁ」とイラついたりしてたものの、そりゃ自分が悪い。
そのほかにも「あの連続ホーミング攻撃キツかったけど、詠唱長そうだったから呪文解除狙えばよかったのかなぁ」とか「積極的にマナを使って敵を倒して、マナクリスタルを回収して回復……ってループにすればよかったなぁ」と、後から反省することしきり。会場ではクリアー後にセーブがリセットされちゃったんで再チャレンジできなかったのだが、もっかい後半をやり直したい!
探索と強化が結構重要そう
また今回のデモでは、探索やアクションRPG的な強化要素などをよりディープに体験できた。
強化はスキルツリー形式によるものと、装備によるものがある。冒険を進めていくと“昇華の力”のレベルが上がり、そこで貯まったポイントを使ってツリーから追加効果を得られるのだ。ツリーの各効果は、青魔法の強化やブリンクの回数追加など、特定のアクションにボーナスが付くという形だ。
一方の装備による強化は、戦闘や探索で新たな装備アイテムが手に入るほか、マップ上にある“鍛冶場”というポイントでストライク魔法に使うシギルのクラフトや強化を行えるというもの。
ちなみに敵からドロップする装備などは性能にランダム要素がない仕組みになっており、より高い性能を得るために同じ敵を倒すような“マラソン”はしなくていいようだ。
こうした要素にも関わってくるのが探索で、今回プレイした範囲も基本的には一本道なのだが、移動アクションを駆使すると行けるちょっとした脇道の先やパズルを解いた先など、さまざまな場所に宝箱的なボックスが用意されていた。
それだけでなく、この時点ではどうもプレイできなさそうなサイドコンテンツらしきものも見られた(バリヤーのようなものに覆われていた)。何かパズルを見落としていたのか、別の仕掛けが必要になるのか、シンプルに製品版ではそのままアクセスできるのか気になるところだ。