有名アニソンをYouTube動画でチェック!
ヤック・デカルチャー(挨拶)。
本稿では、YouTubeなどで視聴できるアニソンから1曲をピックアップ。その歌にまつわるちょっとした情報をお伝えします。
今回紹介するのはアニメ『マクロスF』の劇中歌『星間飛行』。歌うのは作中に登場するヒロインのひとりで、中島愛さんが声優を務めるランカ・リーです。
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作詞はあの松本隆氏! 菅野よう子氏との最強タッグによる名曲
『マクロスF』は2008年4月~9月に放送されたテレビアニメ。“歌”、“可変戦闘機・バルキリーのアクション”、“三角関係の恋愛”というマクロスシリーズの特徴的な3つの要素に、対照的なダブルヒロインや学園ストーリーという新たな要素を加え人気を博しました。2023年は放送から15周年となることを記念し、3月24日にBlu-ray Boxが発売されています。
中島愛さんが声優を務めたランカ・リーは『マクロスF』のヒロインのひとり。中島さんはこの作品で声優・歌手デビューを果たしました。
“ランカ・リー=中島愛”名義でリリースした『星間飛行』もヒットし一躍有名になった姿は、歌が好きなごくふつうの高校生からアイドルへとシンデレラストーリーを駆け上がっていったランカ・リーとも重なります。
「ご存知……ないのですか!?」というセリフや、軽快に描かれたアニメシーンも相まって『星間飛行』はマクロスシリーズのなかでも上位の人気を誇る楽曲。『マクロスF』の内容を知らなくても、『星間飛行』という曲名を知っていたり曲を聴いたりしたことがある人も多いはずです。
サビの最初の“キラッ!”というフレーズも印象的な『星間飛行』の歌詞を手がけたのは、作詞家・松本隆氏。
松本氏と言えば、太田裕美さんの『木綿のハンカチーフ』を始め松田聖子さんの『赤いスイートピー』やKinKi Kidsの『硝子の少年』などさまざまなアイドルに数えきれないほどの名曲の歌詞を提供した、稀代の大作詞家です。
一方、作曲は『三國志』シリーズや『信長の野望』シリーズのBGMを手掛けるなどゲーム業界とも関わりが深い菅野よう子氏。アニメでも『カウボーイ・ビバップ』や『∀ガンダム』など有名タイトルの曲を担当するほか、 東日本大震災復興支援ソング『花は咲く』の作曲家としても知られています。
そんな菅野よう子氏が松本隆氏と本曲について語った際、「銀河一のアイドルのデビュー曲を作ってください」とお願いしたという逸話が残っています。
『星間飛行』は、作詞の松本隆氏と作曲の菅野よう子氏との最強タッグだからこそ誕生した名曲だと言えるでしょう。
現在、中島愛さんのYouTubeチャンネルでは『星間飛行』を配信中。
アニメ映像やMVではなくCDジャケットの静止画ですが、色褪せることのない“ランカ・リー=中島愛”の歌を堪能してみてはいかがでしょうか。きっと超時空シンデレラのファンになってしまいますよ!