Behaviour Interactive開発による4対1の非対称サバイバルホラーゲーム『Dead by Daylight』の7周年記念配信が2023年5月24日に配信。配信では、今後のロードマップととともに追加予定の最新チャプター“End Transmission(通信終了)”の詳細やハリウッド俳優のニコラス・ケイジ氏がサバイバーとして追加されるなどさまざまな情報が発表された。
ここでは、7周年記念配信に先駆けて行われたプレス向けカンファレンスの模様を交えながら、発表された新情報を紹介する。
8年目のロードマップが公開。ふたつのIPとのコラボを含む6チャプターが配信予定
8年目には最新チャプター“End Transmission(通信終了)”を始め、6つのチャプターが登場予定。そのうちのふたつのチャプターはサバイバーのみが追加されるもので、それとは異なるふたつのチャプターでは、ほかのIPとのコラボしたキラーが登場する。
ロードマップでは、チャプターの登場だけではなく、ゲーム内のバランス調整の実施も発表。制作責任者のステファン・ボーシャン氏は、「これまでのようなイベントを続けていきたいが、その中でプレイヤーがしっかりと報酬を得られるような新たな方法を考えるのが重要」とイベントについて言及。頻繁なイベントの実施を考えていて、その中には、“灼熱のサマーバーベキュー”の復刻も検討されているとのことだ。
また、セキュリティに関しても語り、ゲーム内の脆弱性を見つけてセキュリティの強化なども行うとのことなので、これまで以上に安心してゲームを楽しむことができそうだ。
ゲームバランスの調整についても語られ、パークの継続的なアップデート、マップのバランシング、キャンプ対策システムの構築の3つに関しては特に力を入れていくとのことだ。
『Dead by Daylight』初のSFホラーをテーマにした最新チャプター“End Transmission(通信終了)”は6月14日配信
最新チャプター“End Transmission(通信終了)”は2023年6月14日に配信されることが発表。本チャプターは、『Dead by Daylight』初のSFホラーをテーマにしており、地球では見られないような古代文明の遺跡や独特な生物群系が見られる惑星を舞台にした新マップ“Toba Landing(トーバ着陸地点)”と機械部品と人間のパーツが混ざり合った新キラー“The Singularity(シンギュラリティ)”、サバイバー“Gabriel Soma(ガブリエル・ソーマ)”が登場する。
クリエイティブディレクターのデイブ・リチャード氏によると、新キラー“シンギュラリティ”は、「惑星で人間を助けるためのAIだったものが、地球外テクノロジーとの接触によって、新たな知識を得て人間を襲うようになったロボット」とのこと。
能力としては、どこにでもくっつけられる“BioPod(バイオポッド)”を投げつけて、マップ上のどこからでもサバイバーを偵察できる。 “Slipstream(スリップストリーム)”は、取り付けることでサバイバーの位置まで瞬間移動が可能という能力で、近くにいるサバイバーにもとりつくようだ。
「“シンギュラリティ”は全知全能でどこにでもいるという怖い存在で、何もしなければAIに置きかえられてしまう不安を煽れているのでないか」と能力も交えてデイブ氏は語る。
サバイバー“ガブリエル・ソーマ“は、有能な技術者で惑星の最後の生き残りの男性。惑星にいっしょに来た仲間は“シンギュラリティ”に殺されてしまったという設定。デイブ氏によると“ガブリエル・ソーマ“は、プレイしている人が自分を投影できるような地に足の着いたキャラクターだそう。
性能としては、新しく追加されるEMPという道具がマップ上にランダムで配置され、バイオポッドの無効化やスリップストリームの除去などキラーの能力を妨害できるような能力を持っているとのことだ。
新マップ“トーバ着陸地点”は、3つのテーマから作られており、明らかな異世界であること、人間のテクノロジーが不安定だと思えるように、古代の文明を取り入れて開発したとデイブ氏。
バンド“アイアン・メイデン”や“スリップノット”やクリエイターの中村育美氏とのコラボが発表
さまざまな分野にファンがいる『Dead by Daylight』とアーティストたちとのコラボ“霧のアーティストコレクション”が実装決定。アーティストの方には、フェリックス、ハントレス、ツインズ、ユンジンの衣装をデザインしてもらったとシニアプロダクトマネージャーのジャスティン・バンクス氏。
ジャスティン氏からは参加するアーティストは5人で4人はカナダ、アメリカ、ポーランド、スペインの方で、もうひとりが『ベヨネッタ』、『サイコブレイク』、『Ghostwire: Tokyo』などでアートディレクターなどを務めた中村育美氏の参加が発表された。
中村氏が手掛けたのは、鬼、リージョン、木村結衣の衣装を担当。「鬼は“盲目の復讐”という衣装で、キャラクターの生い立ちから着想を得ており、日本の不良少女から着想を得たリージョンの“スケバン”は、徒党を組んでけんかする姿がリージョンのようになっていると思います。木村結衣がバイクチームのリーダーということで、動きやすさを最大限に確保してキラーから逃げやすいような衣装を中村氏のバイク愛から着想を得て作成してもらいました」と、ジャスティン氏から中村氏が手掛けた衣装が紹介された。
中村氏の衣装を含む“霧のアーティストコレクション”は今夏の終わりごろ発売予定。
ここからは、マシュー・コート氏にバトンタッチ。最近、決定したことで日程などの詳細は決まっていないとのことだが、どうしても紹介したいということで語られたのは、伝説的なヘヴィメタルバンド“アイアン・メイデン”とのコラボ。バンドキャラクターのエディやアルバムジャケットから着想を得たキラーの衣装が登場するようだ。
また、“スリップノット”とのコラボも実施され、メンバーが装着しているマスクから着想を得た9つのキラー用マスクが実装される予定だ。
さらにマシュー氏らが『Dead by Daylight』の前に関わったBehaviour Interactiveの作品『ノーティベア』の追加も発表。マシュー氏によると“ノーティベア”は、これまで登場させたかったものでようやく実現したという思い入れのあるもので、トラッパーの新衣装としてハロウィンごろに実装予定とのことだ。
新作ゲームふたつの開発を含む今後の展開も
『Dead by Daylight』の世界の拡張として、取り組んでいるプロジェクトが発表。3月に発表された映画化など3つのプロジェクトが進行中だ。
リュック・デュシェイン氏からは、ふたつのプロジェクトについて発表。ひとつめは『UNTIL DAWN -惨劇の山荘-』を開発したSupermassive Gamesによる新作ゲームの開発。本作については、「『Dead by Daylight』の世界を舞台に生死を賭けた選択をしながら物語を進めていくというもので、本年度後半に詳細を発表予定」と語った。
もうひとつはMidwinter Entertainmentが開発中のマルチプレイPvEゲーム。“欲と権力への渇望”をテーマとしており、4人のチームでエンティティの違った一面に立ち向かうものとなっているようだ。
これらのプレジェクトに関して、「この3つのプロジェクトで、『Dead by Daylight』をさまざまな切り口で見てもらって、さらに多くの人たちに『Dead by Daylight』の世界を紹介できるのではないか」とリュック氏は期待を寄せていた。
ニコラス・ ケイジ氏が本人役でサバイバーとして実装決定!
新サバイバーとして、ニコラス・ ケイジ氏が本人役で実装されることが決定。マシュー氏によると「これまでもフィクションのキャラクターだけでいいのかとは考えていて、実在する人を出したいと思っていたところで、幸運なことにニコラス・ ケイジ氏へのオファーが彼の興味を引くほど難易度の高い役割だったことが良かった」とタイミングやオファーの内容が重なった結果とした。
コラボの詳細は2023年7月6日に発表予定。