2023年5月11日、バンダイナムコ ホールディングス(バンナムHD)は2023年3月期の決算短信を発表した。短信によると、当連結会計年度の業績は、売上高は9900億8900万円(前期比11.3%増)で過去最高を記録。

 営業利益は1164億4720万円(前期比7.2%減)、経常利益は1280億600万円(前期比4.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は903億4500万円(前期比2.6%減)となった。

バンダイナムコホールディングスが2023年3月期の決算を発表。『エルデンリング』が好調、IP別売上は『フィルムレッド』大ヒットの『ワンピース』や『水星の魔女』人気の『ガンダム』が前年比増
バンダイナムコホールディングスが2023年3月期の決算を発表。『エルデンリング』が好調、IP別売上は『フィルムレッド』大ヒットの『ワンピース』や『水星の魔女』人気の『ガンダム』が前年比増
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 デジタル事業としては販売を担当したフロム・ソフトウェア『ELDEN RING(エルデンリング)』のリピート販売が好調。トイホビー事業は原価上昇、運賃増の影響はあるものの、高い水準を維持している。そのほか、IPプロデュースではコロナウイルスによる制限解除の影響もあってか、ライブイベントや“GUNDAM FACTORY YOKOHAMA”の回復も見られるとのこと。

バンダイナムコホールディングスが2023年3月期の決算を発表。『エルデンリング』が好調、IP別売上は『フィルムレッド』大ヒットの『ワンピース』や『水星の魔女』人気の『ガンダム』が前年比増

 人気IP別の売上高としては『ワンピース』が、2倍に迫る前年比を示し、ひと際目立つ結果に。これは映画『ONE PIECE FILM RED』の公開や、トレーディングカードゲームの販売開始、原作マンガの最終章突入などが重なった結果と思われる。

 『機動戦士ガンダム』も最新テレビシリーズ『水星の魔女』の話題性もあってか、トイホビーを中心に非常に好調。前年比で見ると『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』が人気の『スーパー戦隊』も高い数字を示している。『ウルトラマン』や『仮面ライダー』に『ドラゴンボール』、ゲーム最新作『スカーレット・バイオレット』にあわせた展開も多かった『ポケモン』なども好調だ。

 『プリキュア』シリーズは前年比ではほぼ横ばい。20周年施策が行われている2023年度に、どれだけ売上が伸びるかに注目だ。一方、同じ女児向けコンテンツの『アイカツ!』シリーズは、今回から項目がなくなっている。

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 2023年度計画としては、デジタル事業は『ELDEN RING』に続いてフロム・ソフトウェアとのタッグで販売を行う『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』や、オンラインアクションRPGの『ブループロトコル』、『ガンプラコロニー』のテストオープンなど期待作・話題作を展開しつつ、良質なコンテンツ開発に向け、開発力向上を目指すとのこと。

 IPプロデュースでも、引き続き話題を集めている『機動戦士ガンダム 水星の魔女』ほか、20周年施策が続いており、かねてより映画版の制作継続が報じられていた『機動戦士ガンダムSEED』、ついに最終章の第4話が10月6日に公開される『ガールズ&パンツァー』に、アニメ映画化が進行している鳥山明原作の『SAND LAND』など、多彩なアプローチに注目が集まっている。

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バンダイナムコ ホールディングス 決算短信・説明会資料
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※画像はバンダイナムコ ホールディングス 決算短信・説明会資料より引用