男子に“高機動メカ”や“重装型兵器”といった単語をささやくと、多くの場合は無条件で目が輝く。男はメカが活躍する作品が、遺伝子レベルで好きなものだ。
そこにかわいらしくも勇ましい美少女が加われば、“美少女×メカ”という、これまでにも無数の作品でその相性のよさが証明されてきた公式ができ上がる。
そんな美少女とメカの組み合わせに、ファンタジー要素を加えてみるとどうなるか。
思った以上にいい。いやむしろ、最高ではなかろうか。
猫人や夢魔、竜人に妖狐。そんな異種族の女の子たちが、重火器と魔術を駆使して機動戦をくり広げる。しかも見ての通り、3Dグラフィックでそれらが違和感なくまとまっている。
こちらのゲームは、2023年4月24日から事前登録が開始され、2023年初夏に配信開始を予定している、DMM GAMESの新タイトル『シャングリラドライブ』。ブラウザ版、スマートフォン(DMM GAMESストア版)、DMM GAME PLAYER版の3種のプラットフォームで展開予定の、メカ×美少女RPGだ。
今回はひと足先に、テストバージョンで本作の冒頭部分を試遊させていただいた。短時間のプレイではあるが、それでも十分に伝わってきた本作の魅力をいち早くお伝えしていきたい。
魔術や異種族が存在する世界で、機械の反乱に立ち向かう
本作の舞台となるのは、我々の地球に似てはいるが、かつて“シャングリラ大陸”が海底から浮上し“魔晶石”がもたらされたことで、高度な魔術と機械技術が融合し発達した世界だ。
しかし2102年、あるAIが暴走して多数の魔導兵器を支配下に置き、人類の支配のために動き出す。これらの兵器“オートマタ”に人類の大半が支配されつつある中、2122年に主人公へと預けられた航空強襲揚陸艦試作1番艦“アキアカネ”と、主人公の指揮下で機動兵器“ライドギア”を駆る少女たちを中心に、人類による反撃の物語が幕を上げる。
ライドギア操縦の適性が高い主人公指揮下のパイロットたちは、全員女の子。それぞれがヒューマンとは異なる種族で、個性的な面々が揃っている。
本作ではガチャなどでキャラクターのさまざまな衣装を着た姿“メモリードライブ”を入手でき、キャラクターに3つまで装備することで、ステータスの合計値が反映される。
メモリードライブはそれぞれ固有のレベルとスキルを持っているため、どのメモリードライブに素材をつぎ込んでレベルアップさせるか、どのスキルを使えるようにするかなど、さまざまな面からキャラクターの総合能力をカスタマイズできる。
また、キャラクターカスタマイズという点では、パイロットたちが乗る“ライドギア”についても注目してほしい。メモリードライブと同じく、各キャラクターには出撃時に乗るライドギアを1機指定できる。
ライドギアには2種の武装が搭載されており、これらは同型機から換装することが可能。武装を外したライドギアは破棄されてしまうほか、同型機は機体のレベルアップにも素材として使えるため、武装の選択や機体の使い道にもいろいろとこだわれそうだ。
3Dグラフィックによって、異質な組み合わせが見事に融合
このように本作ではファンタジー世界の住民たちが近未来的なパイロットスーツを着て、ミサイルや火炎放射、さらにはドリルでの突撃など、じつにガソリンと硝煙の匂いが似合いそうな骨太な武装を積んだメカでの戦闘をくり広げていく。
聞いただけだと違和感がありそうだが、これらが静止画ではなく、リッチな3Dグラフィックで縦横無尽に動き回ると、想像以上にマッチしていて驚いた。特撮などの新番組の予告画像を見て「あまりかっこよくないなぁ」と思ったら、実際に番組で動いたら予想以上にかっこよかったときのような現象だ。
各メモリードライブのイラストは3Dモデルからレタッチしたものとのことで、3Dシーンとの親和性が高く、プレイヤーが世界観に没入する際に邪魔になるような違和感はほとんどなかった。また、編成画面でキャラクターだけでなく、ライドギアもしっかりと回転させて全方向から鑑賞できるのがメカ好きとしてはうれしく、没入感がさらに増した。
戦闘シーンはこのようにリッチな3Dグラフィックで描かれ、さらに各クエストには“行動ポイント”による移動回数の制限があるちょっとしたダンジョンのようなマップが用意されている。マップ上で敵のシンボルに接触すると、これまで紹介してきたバトルに移行するわけだ。
また、バトルは基本的にはフルオートで進行するが、戦闘中に溜まるゲージを使用して敵やほかのキャラクターの行動に“割り込む”ような形で、スキルを使用することもできる。キャラクターの各種スキルや、母艦アキアカネからの支援スキルをいつ使うかなども併せて、戦略に凝るのもおもしろかった。
これらをすべて含めていざプレイするとなると、プレイに時間がかかったり、重く感じたりしそうにも最初は思えた。しかし実際にプレイさせてもらうと、通常の敵との戦闘シーンを省略するクイック機能や、マップと戦闘をすべてオートで進行する機能なども備わっており、素材集めの周回などにも苦労することはなさそうだった。
今回の記事ではまだ紹介できないが、テストバージョンではパイロットスーツと私服以外の各キャラクターのメモリードライブと、それに付随する着せ替え衣装や、別タイプのライドギアなども多数確認でき、3Dのバトルでこれらがどのように映えるのか気になってしかたなかった。
メモリードライブの追加はキャラクターの着せ替えが楽しくなるだけでなく、カスタマイズの幅の拡大にもつながるので、ぜひリリース後にはたくさん実装してほしいところだ。
3Dグラフィックによる美少女、メカ、ファンタジーの見事な融合に加え、リッチなゲームプレイとライトなオートプレイをしっかり切り替えて遊べる点も好印象だった本作『シャングリラドライブ』。いまから世界観に触れておきたいという人には、毎日無料で引ける事前登録ガチャも開始されているので、ぜひこちらを回しつつ稼働を楽しみに待っていただきたい。