※本記事は、2022年4月22日にアップした記事を再編集したものです。
カイネのセリフの自主規制音の多さに笑ったのも懐かしい
いまから13年前の2010年(平成22年)4月22日に、スクウェア・エニックスから『NieR Gestalt (ニーア ゲシュタルト)』がXbox 360で、『NieR Replicant(ニーア レプリカント)』がプレイステーション3で、それぞれ発売されました。
また、4月22日といえば、2021年に『レプリカント』をベースとしたバージョンアップ版『ニーア レプリカント ver.1.22474487139...』が発売されたことも記憶に新しいですね。
『レプリカント』、『ゲシュタルト』と異なるタイトルで同時発売された本作ですが、現在、サイコミで連載されている真説ゲームクリエイター伝のヨコオタロウ編で、そのときの顛末が語られています。コミックなのでかなり表現は誇張されていますが、ヨコオさんの当時の葛藤を垣間見ることができて、興味深いです。
そんな『ニーア ゲシュタルト/レプリカント』。狂気に満ちたキャラクターたちが織りなす絶望感溢れる作品『ドラッグ オン ドラグーン』を作ったチームの作品だけあり、こちらもかなりアクの強い作品になっています。ただ、ドロドロしたイメージが強かった『ドラッグ オン ドラグーン』に比べると『ニーア ゲシュタルト/レプリカント』は切なく美しいイメージが(個人的には)強め。このイメージは次作の『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』にも通じる気がします。
ゲーム部分はアクションRPG。『ドラッグ オン ドラグーン』にも存在した画面を埋め尽くす“弾幕”攻撃もあり、シューティング要素も存在します。栽培や釣りなど、寄り道要素も多くてユーザーを楽しませようという気概が伝わってきました。
キャラクターはアクの強い人物ばかりですが、とくに印象深いのが左半身をマモノに侵されてしまったカイネ。彼女のセリフは過激すぎて「貴様の“ピー”を裏っ返して蹴っ飛ばしてやるよッ!」というように規制音が入ります。シリアスなシーンでも彼女のせいでピーという音が入るので思わず笑ってしまいます。
ほかに思い出深いのは、伝説の書物であるものの、どこかとぼけた雰囲気を持つ“白の書”。ピーターさん(いまは池畑慎之介さんで活躍されていますね)の演技がいいんですよねぇ……。
あとは戦闘でニーアをサポートしてくれる“実験兵器7号”も愛すべきキャラクターでした。いまではあの顔を見ると、ヨコオさんにしか見えなくなってしまいましたが(笑)。
ストーリーに関しては深く書きませんが、当時の衝撃は大きく、自分は寝る間を惜しんでプレイしました。ひとつだけショッキングだった部分を挙げるとすれば、2周目の仕掛け。本作でカイネだけはマモノの声を聞くことができるのですが、2周目になると、そのマモノのセリフに字幕がついてプレイヤーも内容を知ることができます。同じシーンでもまったく違う感情が湧いてきて、この仕掛けはすごいと思いました。
ほかにも、いろいろ驚愕の仕掛けで驚かされることがあるので、みなさんにもぜひ体験してほしい作品です。
また、本作の発売からちょうど11年目となる2021年4月22日には、『ニーア レプリカント ver.1.22474487139...』がリリースされたのは前述の通り。グラフィックが美麗になっているほか、バトルアクションの調整、フルボイス化、フレームレートが60fpsに対応しているなど、さまざまな調整がされています。『ニーア オートマタ』でヨコオさんの作品を知ったという人は、ぜひ本作に触れてみてください!
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