前回のあらすじ。
ゲーム特化型ブロックチェーン『Oasys』の代表を務める松原亮さんに疑問をぶつけたら、その気持ちをやさしく肯定されてしまった。
松原亮
ゲーム特化型ブロックチェーン『Oasys』代表。失礼な質問にもやさしく回答してくれた。インタビュー中では松原。
ブロックチェーン上に置かれたデータは改ざんしにくく、そのオリジナルデータの所在が記録されている。これをゲームに活用すると、ゲーム内のアイテムや通貨に流動性を与えて取引が可能。
なかでも、ブロックチェーンゲームとはこの技術を活用したゲームを差す。インターネットを活用しているゲーム=オンラインゲームと同じで、言葉の意味は感覚的に理解できると思う。
技術自体は安全なものなのだそうだ。なるほどなー。
怪しいやつ、あるんかーい!
さて。ブロックチェーンやNFTという言葉をゲームの文脈で目にすることが増えてきた。これらは仮想通貨などと紐づけて語られがちなため、“儲かる”みたいな話とセットになっていることが多い。だから、どうにもうさんくさいイメージがつきまとう。
で、ほんとのところはどうなのよ? っていう疑問を、ブロックチェーンに詳しい人にぶつけたのが上記のくだりだ。
新しい技術だけに詐欺まがいのことを働く人はゼロではない。だが、この技術からおもしろいゲームが生まれる可能性も秘めているという。
前編では、ブロックチェーンやNFTについて教えていただいた。後編ではいよいよ「ゲーム特化型ブロックチェーン『Oasys』ってなに?」という話に突入する。
ゲーム特化型ブロックチェーン“Oasys”とは?
前編の内容でいちばん大事なのは、じつは「ユーザーはブロックチェーンゲームの技術的な部分を知らなくていい」ということかもしれない。
ユーザーはブロックチェーンやNFTという技術によって何が可能になるかがわかればいい。詳細は前編の記事を読んでもらうとして、松原さんによればブロックチェーンゲームが真価を発揮する条件は3つ。
- ゲームに経済が組み込まれること
- インターオペラビリティ(相互互換性)が実現されること
- UGCなどによりコンテンツが潤沢にそろうこと
こうした条件が揃うことで、ゲームのあいだでアイテムを持ち出して使用したり交換や売買を可能に。所有感によって非現実のデータに実存性を与えることができるそうだ。
さて、ここでようやく話題は「ゲーム特化型ブロックチェーン『Oasys』」へと移る。ゲーム特化型ってどういうこと?
――Oasysはゲーム特化型のブロックチェーンだそうですが、いままでのブロックチェーンとはどこが違うのでしょうか?
松原違いは3つあります。まずは“ゲーム特化型”であることそのもの。
ブロックチェーンの使い道として最大のものが“金融”です。ビットコインから始まったブロックチェーンですから、金融関係の取引はとにかく多い。半ばこれは当然のことですね。
ブロックチェーンを活用して、一定の人気を得たゲームというと、2018年にリリースされた『My Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ)』などがあります。
松原これにはイーサリアム(Ethereum)というブロックチェーンを使っていたのですが、金融のアプリケーションがすごく流行ったときに(イーサリアムが)事実上ゲームで使えなくなってしまったんです。
――どうしてですか?
松原金融取引が多すぎたからです。シンプルな話ですよね。
――そちらにネットワークのリソースを取られてしまったから、みたいな話でしょうか。
松原だいたいそんなところです。ブロックチェーンではユーザーが利用するときに“ガス代”というものがかかります。言ってしまえばシステムの利用料金。金融に限らず、取引量が増大すると、どうしてもガス代が高騰してしまう。取引自体の処理スピードが遅くなることも起こりますね。『My Crypto Heroes』ではまさにその問題に直面してしまったんです。
過去のこの事例を考えると、これから先、ブロックチェーンをゲームで本格的に活用していくためには、こうしたほかの取引の影響を受けない、“ゲームを第一に考えたブロックチェーン”が必要になることは間違いありません。そこを担うのがOasysなんです。
――ゲーム専用ではなく、特化型というのはつまり、ゲーム以外にも使えるということですか?
松原そうですね。ゲーム内で金融取引が必要となれば、もちろん対応が可能です。でもそれはあくまでも機能としての提供であって、主とはなりません。
――Oasysにはいろんなゲームメーカーが参画していますよね。
松原そこもゲーム特化型であることの証です。バンダイナムコ研究所、グリー、gumi、ネットマーブル、セガ、スクウェア・エニックス、ユービーアイソフトなど、いくつものゲームメーカーに参画していただいています。
このことからも、Oasysが金融ではなく、ゲームを目的としたブロックチェーンであることが伝わるのではないかと思っています。
――なるほど。こうしたメーカーが参加していれば「仮想通貨の新プラットフォームなのかな?」という勘違いはしないでしょうね。ゲームを遊ぶ人ならとくに。
松原何より、実績とともに強力なIPをいくつも持っているゲームメーカーばかりですから、ゲームやコンテンツ自体のおもしろさという点でもこれまでとは大きな違いが生まれるはずです。
海外では“稼げる”ということをインセンティブとしてブロックチェーンゲームが爆発的に流行ったりしましたが、あまりにもそこだけに特化していたために、仕組み自体がゲーマーにとって有益ではありませんでした。
――えーっと、それはつまり……
「つまらなかった?」
松原稼ぎたいという需要がほとんどだったんです。稼げなくなると需要がなくなり、成り立たなくなったということ。価値は需要と供給で決まるので、稼げるという需要はあっていいのですが、持続性の観点から根本的にゲーム自体への需要もあるべきだと考えます。でも、Oasysで提供されるゲームなら、そこをクリアーしたうえで、ブロックチェーンならではの付加要素や新たな体験を提供できると思っています。
――僕の疑問には答えてくれないんですか?
松原察してください。
Oasysはガス代が無料! そもそも“ガス代”って何?
――ふたつめの違いはなんでしょうか?
松原Oasysの仕組みそのものです。
ひとつめの部分とも通じる部分なんですが、たとえばブロックチェーンの仕組みでアイテムを交換するなど、ゲームで活用するとなると、データのやり取りがとても多くなります。ブロックチェーンではこのやり取りを“トランザクション”と呼びます。
ブロックチェーンでは、このトランザクションごとにガス代がかかってしまうんです。トランザクションの多さとガス代。これがブロックチェーンを使ったゲームの実現を阻んでいるふたつの大きな要因でした。
――ガス代って、ブロックチェーンならではの言葉ですね。具体的にどれくらいの金額が必要となるものなんですか?
松原状況によって大きく価格は変動するんですが、先に挙げたイーサリアムの場合だと、高騰時には5万円くらいになってしまったこともあります。
――アイテムを友だちにあげるだけで5万円!? PS5買えるじゃん!
松原ゲームの仕組みによって変わってくる部分ですけどね。ユーザー同士でアイテムを交換したり、あるいは誰かに通貨を送ったりすると、(高騰時には)そういったレベルでお金がかかる可能性もありました。
――お酒みたいなアイテムを渡すとぼったくりバーごっこができますね。
松原そういう前向きな捉えかた、あるんだ。ゲームの根幹となるロジックの部分にブロックチェーンを活用しているものだと、さらに頻繁にガス代が発生することになってしまいます。
――とても遊びで払えるお金じゃない。
松原ともかく、ブロックチェーンゲームにとって、ガス代は大きな問題なんです。いままでもガス代を安くしようとしていたプロジェクトはたくさんありました。でも、安くするだけじゃダメなんです。ゼロじゃないとダメ。
たとえ1円以下だったとしても支払いには仮想通貨が必要となります。つまり、プレイヤーはまず仮想通貨を手に入れないと、そもそも遊べない。ここがブロックチェーンゲーム最大の障壁だと思っています。だって、めんどくさいですもんね。
――あ、それ言っちゃうんだ。
松原ゲームを進めていくうえで後々に仮想通貨が手に入るのならいいんですよ。「最初からこれを用意しろ」は、手続き的にも精神的にもかなりたいへんに感じられるはずです。
――トランザクションごとにガス代が発生するうえに、その金額は状況によっては高騰する。しかも支払いには仮想通貨が必要。何かするたびに数千円から数万円もかかるとなると、気軽に遊べるものとはほど遠い状況ですね。
松原その通りです。ブロックチェーンという仕組みがそもそもガス代を必要とするものですからね。たとえばモバイルゲームのサーバー代のようなもの。払わざるをえないものなんですけど、その金額は利用者が払うには高額だし、仮想通貨を使わないと支払えない。
Oasysではそこを仕組みとして改善して、この上で動くゲームならユーザーがガス代をまったく意識する必要なくゲームを遊ぶことができます。
――へぇー、いままで数万円かかることもあったのに、Oasysだと無料なんだー。
「詐欺?」
松原違います。ガス代そのものがなくなるのではなくて、ゲームを遊ぶユーザーは払う必要がないというだけです。Oasysではゲームなどの事業者がガス代を負担するんですよ。
――なるほど! それなら納得ですね。広告クライアントが詐欺師だったら平静ではいられないところでした。
松原その辺は信頼してください。ノータイムで詐欺師呼ばわりはちょっと傷つくので。
――新入社員の若者は社員研修で教わってほしいですね。取引先を詐欺師と呼ぶのは失礼。
松原教わる前に知っておいてほしかったな。それはさておき、Oasysでは事業者が払うガス代も圧倒的に安く設定されています。
Amazonのクラウドコンピューティングサービスである“AWS(Amazon Web Services)”はさまざまなモバイルゲームでも活用されています。これは利用料が安くなったのが大きい。
Oasysの場合もガス代が圧倒的に安いので、それをたとえ企業が負担するにしても苦にはなりません。これは事業者にとっても大きなメリットになるはずです。
ブロックチェーンであることがユーザーの体験にもたらす違い
――ゲーム特化型のOasysが従来のブロックチェーンと違う点は3つ。3点目はどういうところでしょうか?
松原将来的な話にもなってくるのですが、ゲームに必要な機能を順次そろえていきます。従来のブロックチェーンの用途は金融取引がメインだったために、機能や周辺のツール類がゲームに最適化されていないんです。
仮想通貨の場合、大事なのは誰にいくらを送るかだけ。たとえばゲームのアイテムだったら攻撃力や守備力などのパラメーターが付随し、むしろそちらのほうが重要です。ブロックチェーンにおける銀行口座のような意味を持つ“ウォレット”ひとつ取っても、Oasysではゲームに特化。ユーザーに使いやすいものにするべく、現在はパートナーとともに鋭意整備中です。
――ちなみに、そういった違いはユーザーにも感じられるものなんでしょうか? たとえば見た目やプレイフィールに特徴があるとか。
松原そこは2段階あると思っています。まず、従来のブロックチェーンを使ったゲームはあまりよくない意味でブロックチェーンであることを意識せずにいられませんでした。ガス代の高さや処理スピードという面ですね。これは本来、ユーザーに意識させるべきものではありません。
2段階目としては、“ブロックチェーンゲームだからこその体験”は何としても作り出すべきです。もっとも、これはOasysではなく、ゲームやコンテンツのメーカーが担うものだと思いますが。
たとえばスマートフォンでさまざまなゲームで遊べるようになり、タッチスクリーンならではの操作性を持った『モンスターストライク』や『パズル&ドラゴンズ』みたいな傑作が登場しました。ユーザーどうしが簡単につながることで、ソーシャルゲームというジャンルも生まれましたよね。
松原ブロックチェーンゲームでも、ブロックチェーンを利用しているからこそ、あるいはブロックチェーンを使わなければ実現できない体験を各メーカーが模索してくると思います。
こうした“ブロックチェーンゲームならではの楽しさ”は、1段階目として挙げた使いづらさや遊びにくさを取り除いた後に初めて意味を持つ部分です。ブロックチェーンならではの新しい体験という面では従来のゲームとの違いを意識させるべきですが、遊びやすさの面で違いを意識させるべきではない、という感じでしょうか。
――仰っていることはわかります。ただ、全体像を明確に理解できないような。漠然としているというか……。
松原ですよね。そういうときは実際に触れてみるのがいちばんですよ。4月15日~4月16日には渋谷でイベントを開催します。“ブロックチェーンファミ通”で配布したNFTを使って、ブロックチェーンゲームを体験できます。
――ブロックチェーンファミ通?
松原ファミ通さんと協力して作った冊子です。ブロックチェーンゲームの詳細がわかりやすくまとめられているんですよ。PDFデータを無料で配布しているので、ぜひ読んでいただきたいですね。
――松原さん。
松原はい。
――当社が作った冊子への誘導がめちゃくちゃスムーズじゃないですか。
松原恐縮です。このやり取り、前回もあったな。
イベント概要
名称:Oasys ポップアップショップ @渋谷シブテナスペース
開催日時:2023年4月15日(土)〜4月16(日) 11時~18時
内容:ブロックチェーンファミ通で配布したNFTを使って、実際にブロックチェーンゲーム体験ができる
Oasys上のブロックチェーンゲームは2023年中に多数リリース
――具体的に、いまOasysはどういう状況にあるのでしょうか?
松原2022年12月に稼働を始めた状態です。ほかのブロックチェーンで稼働していたタイトルの移植も多いのですが、昨年末までに10タイトルが遊べるようになりました。
――ちょっといいですか? ほかのブロックチェーンから移植したゲームの場合、ユーザーのガス代はどうなるんですか?
松原ゼロです。
――ずるくない?
松原ずるくないです。処理速度も上がりますし、Oasysで動くというだけで、同じタイトルであっても、ゲーム体験は大きく変わります。
松原もっとも、Oasysは昨年のローンチ時点では必要最低限の部分がようやっと揃った状況です。今年はOasysで稼働するブロックチェーンゲームやコンテンツをひとりでも多くの人に届けるべく、プロダクトを磨く年にしていきます。
そのためにはいろいろなゲームメーカーさんやゲームのプレイヤーさんからフィードバックをいただきつつ、それを元に、ブロックチェーンそのものの機能や周辺ツールの改善、拡充を行っていく予定です。
――2023年にリリースされるタイトルはいくつくらいあるのでしょうか?
松原6月までに約20タイトルを予定しています。3ヵ月で20タイトルほどのペースを維持して、今年中に100タイトル近くを目指しています。
――ペースが速すぎる。
松原やっぱりユーザー側からみたらゲームタイトルの選択肢は多いに越したことはないですからね。それに、どういったタイトルがどれだけヒットするかもわかりませんから、ビジネスの面から見ても、タイトル数の多さは大事です。
――ゲームタイトルを増やしていくのとは別に、Oasysとしての今後の予定を聞かせていただけますか?
松原まずはブロックチェーンならではの強み、よさが示せるようなユースケースを実現できる基盤を整えていきたいですね。ここがしっかり整備されていないと、ゲームメーカーさんもブロックチェーンならではのタイトルが作りにくいですから。
現状ではゲームメーカーさんが実現しているのは前編でお話した“ブロックチェーンゲームが真価を発揮する条件のうち、“経済を入れ込む”というひとつめの部分だけ。あるゲームのものがほかのゲームで使えるようなインターオペラビリティ(相互互換性)を実現するのに、いまは少し難しい状況にあります。
松原というのも、データの規格の標準化がなされていないんですね。動画や音楽、画像に標準的なフォーマットがあるように、まずはゲームを含むブロックチェーンのさまざまなコンテンツ間でデータをやり取りするための標準的な規格を定めないとなりません。
このように、データ形式以外にも考えなければならないことは多いのが現状。それと、UGCはいままで「非商用だから」と認められてきた部分がありました。たとえば同人活動としての二次創作なんかがそうですね。これが商用となると、各ゲームメーカーさんともしっかり話し合って、権利の取り扱いやIP使用料などの取り決めもしなければなりません。
インターオペラビリティに関しても、いちいちお互いの許諾が必要です。ガバナンス(健全に管理するための体制)が機能するようになれば、事前に話し合ったり許諾契約を結ぶことなく、各タイトルのあいだでアイテムやキャラクターに互換性を持たせることができるようになります。
この辺をしっかり整備しておかないと、せっかくのブロックチェーンのポテンシャルを損ね、“ブロックチェーンゲームならではの新しい体験”を生み出すのは難しい状況が続いてしまいます。
――将来を見越しての規格標準化となると、Oasysだけに終わる話ではないような気がしますが……。
松原スケールが大きいのは事実ですね。とはいえ、我々が提案する以上、まずはOasys上のものになると思います。
幸いなことに、Oasysには非常に著名な国内外のゲームメーカーさんに多数参画していただいています。彼らとともに規格を作ることは非常に大きな意味を持つと思います。
――スクエニさん、セガさん、ユービーアイソフトさんに……。どこも技術力はハンパないでしょうし、その辺は安心して見ていられます。
松原我々はこうした規格などゲームのための整備を分散的に行っていくことを“Oasys独自のガバナンス”だと思っています。これまでのブロックチェーンでガバナンスと呼ばれるものは、お金や技術に関するものばかりでした。我々はもちろんそこも決めていきますが、それに加えてゲームに特化したガバナンスを制定するんです。
6月にはOasysに参画する方々を集めて“Oasysサミット”という催しを開催する予定です。ここで標準規格化のドラフト(草案)とロードマップを公開する予定です。
ゲーマーにとってブロックチェーンやNFTを身近に
――Oasysに期待しているユーザーに向けて、何かメッセージはありますか?
松原ブロックチェーンという言葉自体は仮想通貨などのニュースとともに聞いたことがあるかもしれませんが、ゲーマーにとっては少し遠い印象があったと思います。
新しい何かが知らないところで起こっていて、疎外感を抱かれていた方もいるかと思います。Oasysは、そのブロックチェーンをゲーマーの皆さんのもとに違和感なく持って行く、ゲーマーのためのブロックチェーンです。
たとえば皆さんが昔から馴染みのあるゲームのIP、具体的には『バーチャファイター』とのコラボで鈴木裕さんとともにNFTプロジェクト(※)も始めました。
※ゲーマーのためのNFTプロジェクト“OASYX”。SNS等のプロフィール画像(アイコン)として使用可能なNFTを配布するもので、第1弾は『バーチャファイター』の鈴木裕氏が監修を務めている。
松原ブロックチェーン技術を、どこか知らないところで起こっているわけがわからない怖いものから身近なものにしていくということを、Oasysを通じてぜひお伝えしていきたいです。
今後はさまざまな取り組みを通じてゲーマーのみなさんにブロックチェーンゲームの新しい体験を提供するとともに、どう進むべきか、どうあるべきかをパートナーの皆さんといっしょに模索し、ともに作り上げていけるようにします。
松原さんのお話で、ブロックチェーンはあくまでも新しいインターネット上の技術であり、これ自体がうさんくさいわけではないことがわかった。ただ、実際にうさんくさいものが世の中にたくさんあることは事実だ。
ブロックチェーンやNFTといった言葉にうさんくささを感じるのは、おそらくそれが“儲かる”といった言葉とともに、ユーザーの利益が強調されて語られるケースが多いからだろう。Oasysや、これに参画するゲームメーカーが考えているのは、ユーザーに投機的な儲けの場を提供することだけではない。
大事なのは“ブロックチェーンならではのゲーム体験“を実現すること。
Oasysは、ゲームに特化した機能や特長を持つブロックチェーンとして、さまざまな著名ゲームメーカーも参画して整備開発が進んでいる。“いままでになかったブロックチェーンゲームならではの楽しさ“を実現できるようになるまでは、もう少し時間がかかりそう。
でも、事態は確実に動きはじめている。Oasysと、これに参画しているゲームメーカーの動きに今後もぜひ注目すべきだろう。まずはイベントで体験してみるのもおすすめである。
イベント概要
名称:Oasys ポップアップショップ @渋谷シブテナスペース
開催日時:2023年4月15日(土)〜4月16(日) 11時~18時
内容:ブロックチェーンファミ通で配布したNFTを使って、実際にブロックチェーンゲーム体験ができる