テレビシリーズ初の女の子主人公で学園ものという触れ込みで放送された『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。現在アマゾンプライムビデオでは第1クール12話+エピソード0の計13話が配信中です。
※以下、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください!
数々の企業が宇宙に進出した時代――。
舞台は、モビルスーツ産業の大手企業ベネリットグループが運営するアスティカシア高等専門学園。そこに主人公のスレッタ・マーキュリーが編入するところから物語は始まります。
辺境の星である水星からの編入ということで学園内では好奇の目に晒されるスレッタ。内向的な性格も災いし、人と話すのにもひと苦労な状態でした。そんな中、ベネリットグループ総裁の娘であるミオリネ・レンブランと出会うことで、スレッタは否応なくトラブルに巻き込まれていきます。
ガンダムシリーズといえば、モビルスーツどうしの派手なバトルシーンも見どころ。
序盤は学内での“決闘”という形でバトルが行われます。決闘では当事者は金銭や栄誉などお互いに望むものを懸けて戦うことがルール。スレッタも自身の退学などをかけて戦っていくことに……。
決闘の中でスレッタ自身の能力や、水星で開発された機体“エアリアル”の性能が明らかになると、学園内、そしてベネリットグループ全体から注目の的になっていきます。
ちなみに本作における“ガンダム”の定義は、GUNDフォーマットと呼ばれるシステムを搭載したモビルスーツ“GUND-ARM”のこと。操縦者に大きな負荷がかかるため、本作の世界では開発が禁止された機体です。
「エアリアルは禁止されているガンダムなのでは?」周囲からそんな疑惑の目も向けられつつ、物語中盤ではスレッタとミオリネたちが“株式会社ガンダム”を立ち上げたり、スレッタが歌って踊る(?)株式会社ガンダムのCM映像や、「スレッタ、忘れった」というコミカルなシーンも話題に。
一方ベネリットグループ内では、デリング・レンブラン総裁の殺害を目論む動きがじょじょに顕在化。物語が終盤に差し掛かると、スレッタたちは模擬戦闘である“決闘”ではなく、人の生死がかかる“戦争”に巻き込まれていきます。実弾の戦闘、白兵戦、親しい人の死など第1話からは想像もつかないようなハードな展開に、驚きを隠せない視聴者も多かったのではないでしょうか。
とくに筆者が着目した点は、スレッタの座右の銘「逃げたらひとつ、進めばふたつ手に入る」です。
逃げなかった自分やプライドを手に入れるために、前に進むスレッタの考え方には共感する人も多いでしょう。当初は不安な環境の中で自分を鼓舞するポジティブな言葉として使われていましたが、終盤では(戦闘時とはいえ)殺人を許容する言葉として変質を見せます。
ガンダムシリーズ初の少女主人公で、一種ハートフルな学園物語としてスタートした本作が、1期終盤では一気にハードコアな戦争モノへと変貌しました。スレッタとミオリネの関係性も様相を変えると目される衝撃の展開。その続きは……2期で!
となっている現在。2023年4月からは『機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2』の放送が決まっています。まだ視聴していない人は、いまのうちに『機動戦士ガンダム 水星の魔女』を視聴すれば、4月からリアルタイムで楽しめますよ!
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。