コーエーテクモゲームスの人気SRPGシリーズ『大航海時代』の最新作『大航海時代 Origin』が、LINE Gamesの運営でiOS/Android/Steamにて3月7日からサービスをスタートする。
すでに昨年より韓国版は先行リリースされており、こちらは“2022大韓民国ゲーム大賞”にて4部門を獲得。非常に高い評価を受けており、同作の配信には大いに期待が持てるところだろう。
交易、探検、海戦を自由に楽しめる『大航海時代』シリーズ
そもそも『大航海時代』シリーズは、1990年に発売された『大航海時代』を第1作とし、現在も『大航海時代 Online』がサービスを続けるなどコーエーテクモゲームスの人気コンテンツである。
ジャンルは海洋冒険シミュレーションRPG(古参ファンからすると、リコエイションゲームと言いたいところだが!)、プレイヤーは16世紀の大航海時代を生きる船団提督となり、大海原で冒険を進めていくというものだ。
『大航海時代』シリーズの大きな特徴のひとつとして、この海洋冒険の自由度が圧倒的に高い点だろう。自由度が高い海洋冒険を支えているのが、交易・探検・海戦の3つの大きな要素だ。プレイヤーは、この3つを駆使して目的を達成していくことになる。
例えば冒険を有利に進めるために必要な資金を獲得する際に、“交易”を利用すれば各港の名産品を売りさばける。“探検”なら未開の地で珍しい動植物を獲得することもできる。はたまた“海戦”なら、海賊船の撃破や略奪で資金を得ることも可能だ。
また、冒険の目的ひとつとってみても幅広い。本作では“提督”を5人から選ぶことになるが、選択した“提督”それぞれにストーリーが用意されていて、まったく異なる冒険が待っている。
イスパニアの海賊である“カタリーナ・エランツォ”は海戦が中心の物語となるが、億万長者の夢を抱く“アル・ヴェザス”を選んだ場合には、交易が中心の物語となりほぼ海戦をしなくてもメインストーリーを進めることができるのだ。“提督”たちの能力もそれに沿ったステータスになっている。もちろん“アル・ヴェザス”で海戦を繰り返す選択もできる。
このように、本シリーズ最大の特徴は、世界全土という広大な舞台のなかで、自分の選択により自由に冒険できるところにある。プレイヤーの数だけ違う冒険が待っているといっても過言ではないだろう。
船団を率いて自由に交易や探検 、ときには海賊行為や敵対国家との海戦ができる。インドで胡椒を仕入れて欧州に持ち帰るもよし、遥か極東で伝説のなまはげを見つけ出すもよし、ジブラルタル海峡で通りゆく商船団を片っ端から襲撃してもよし! 自由の海は俺の海、果てないロマンと自由度こそが本シリーズの人気の秘訣となっているのだ。
実際の気象データを再現したリアルな環境、4K3Dの圧倒的グラフィック
そうして2023年にやってきたシリーズ最新作『大航海時代 Origin』! 実際の地球を1/320スケールに縮小させた広大な世界は4K3Dの融合で色鮮やかに再現されており、天気や環境は実際の気象データを反映したものともなっている。
とくに2Dと3Dの融合で表現された港内や人物像も美しく、新たな土地、港をただ巡っているだけでも感動もの……!
世界には8つの国家勢力、200余りもの港、60以上の村、そして20種以上の気候が存在。
ベースとなるのはシリーズ屈指の人気作『大航海時代 II』『大航海時代 外伝』
本作のプレイでは主人公ともいうべき提督をひとり選ぶことになる。この提督ごとにストーリーが用意されており、プレイ中はメインストーリーを追っていくのもプレイの楽しみのひとつ。主人公と物語はシリーズでもとくに人気の高い『大航海時代 II』の5人の提督が選択でき、その他の提督も順次追加予定だ。
選択した“提督”それぞれにストーリーが用意されていて、まったく異なる冒険が待っている。例えばイスパニアの海賊である“カタリーナ・エランツォ”は海戦が中心の物語となるが、億万長者の夢を抱く“アル・ヴェザス”を選んだ場合には、交易が中心の物語となりほぼ海戦をしなくてもメインストーリーを進めることができるのだ。
“提督”たちの能力もそれに沿ったステータスになっている。もちろん“アル・ヴェザス”で海戦を繰り返す選択もできる。
主人公一覧
- ジョアン・フェレロ ポルトガル人貴族/探検中心 『大航海時代 II』より
- カタリーナ・エランツォ イスパニア海軍将校/戦闘中心 『大航海時代 II』より
- アル・ヴェザス オスマン貿易商人/交易中心 『大航海時代 II』より
- オットー・スピノーラ イングランド私掠海賊/戦闘中心 『大航海時代 II』より
- エルネスト・ロペス オランダ地理学者/探検中心 『大航海時代 II』より
物語は各原作のアレンジとなっているほか、最初に選べるのはジョアンからエルネストの5人。以降は船団レベルがそれぞれ規定値に達するといつでも変更可能になる。
自分だけの船団を編成し、大海原へ!
“提督”だけでなく、航海士や船舶も自分なりにカスタマイズが可能。自分の目的やスタイルに合わせて、自分だけの船団を編成できる。船舶は造れば造るほど造船レベルが上がっていくので、造船のための財力が必須になってくる。
航海士は特に重要で、船舶に配置すると戦闘で有利になり、冒険や交易の効果もどんどん向上していく。航海士にはそれぞれ異なるスキルが備わっていて、得意分野も異なるのでいろいろと試してみよう。
また、航海士の重要さがわかるシーンをひとつ挙げておく。プレイヤーが冒険していくさまざまな港には“使用言語”が設定されているが、その言語を話せる航海士がいない場合、その港のNPCたちの台詞が文字化けしたような表示になり、会話が一切できないのだ……! いろんな言語を話せる航海士を雇用していくと、どの港に行っても安心だ。
同サーバーのプレイヤーと協力、競争、そして強襲!
オンライン対応の『大航海時代』というと、真っ先に期待、あるいは懸念するのがPvP、PvE要素だろう。本作の協力&競争要素は下記のふたつ。
投資戦
同サーバーのプレイヤーと協力、競争できるコンテンツ。各都市には投資が可能で、その額を国家ごとに競うものである。
都市発展度による利用施設拡張のほか、国別投資順位によって多彩な特典も得られる。
※所属国家は一定条件で移籍も可能。ポルトガル、イスパニア、イングランド、オランダ、オスマン、日本、明、朝鮮の8国。
強襲
航海中にプレイヤーがほかのプレイヤーに戦いを仕掛けるPKコンテンツ。戦闘に入ると、それぞれのプレイヤーは相手船団の情報をコピーしたAIと戦闘することになる。
勝利したユーザーは一部のドゥカート通貨と交易品を獲得できる。ちなみに強襲からは逃走、降伏も可能なほか、保護効果アイテムによる防護も可能だ。
高解像度&リッチな完成度で帰ってきた『大航海時代』! まずはさわってもらいたい!
あえて書くが、基本無料プレイということで逆に不安になっているシリーズファンも少なくはないだろう。しかし本作の大海原の広大さ、交易や冒険にまつわる膨大なコンテンツ、自由度の高い遊びのボリュームは堂々『大航海時代』シリーズに名を連ねられる快作である。