鳥の弁護士がフランスを揺るがす事件に挑むアドベンチャーゲーム『鳥類弁護士の事件簿』のNintendo Switch版が、レオフルより2022年12月15日に発売される。本作の魅力やプレイすべき理由をトリあげる。

※記事にはネタバレが含まれますのでご注意を!

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 率直に言えば、本作は動物たちによるクラシカルな『逆転裁判』だ。

 19世紀のパリで、弁護士のジェイジェイ・ファルコンが事件を調査し、法廷では検事とバトルをくり広げる。『逆転裁判』ファンならばおなじみと言ってしまってもいいゲームシステムだが、風刺画家J.J.グランヴィルの絵を取り入れたビジュアルによって、本作独自の強烈な個性が放たれている。古めかしくも美しいビジュアルにウットリすること請け合い。

Switch『鳥類弁護士の事件簿』レビュー。トリ肌立つ緊迫の(?)法廷アドベンチャーが日本に飛来! フランス革命の裏で奔走する隼のすトーリー

 本作のもととなっているのは風刺画家J.J.グランヴィルの『動物たちの私生活・公生活情景』というイラストと文章による作品集で、ここに描かれている人間の格好をした動物たち(頭は動物で体は人間)がほぼそのままゲームキャラクターとして登場するのだ。

 本作を知ったときこそ「鳥が弁護士!?」と驚いたけれど、そこは擬人化大国・日本に生まれ育った身としては、大きな違和感もなく世界に入り込むことができた。ちなみにゲーム中では人間、ホモサピエンスは見当たらなかった。

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鳥類弁護士事務所の代表責任者、ジェイジエイ・ファルコン。朝から重厚なワインもいけるクチ。
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ファルコンの助手のスパロウソン君。いつも勇敢で紳士的だが、食いしん坊。
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鳥類から犬や猫、象までさまざまな動物がパリに住んでいるが、暮らしぶりは人間の生活様式そのもの。

どんでん返しもある!? 驚きに満ちた革命前夜

 まずは『鳥類弁護士の事件簿』の物語、すトーリーについて大まかな流れを見ていこう。

 本作はファンタジーな世界ながら史実も交えた物語となっている。舞台はフランス七月革命の18年後にあたる1848年のパリ。プレイヤーは鳥類弁護士として19世紀のフランスにトリップすることとなる。

 七月革命から時間が経ち、再び王政に対する市民の不満が膨れ上がってきていているという情勢下。そんな国ではおのずと事件や裁判が頻繁にありそうなものなのだが……弁護士・ファルコンの事務所は開店休業状態だ。

 しかし、そこへ久々の依頼が舞い込む。殺人事件ならぬ“殺獣”の罪で起訴された令嬢の弁護で、3日後に裁判が開かれるという。殺されたのはある晩餐会に招かれていた資産家のカエルで、同席していたネコのフェリシエンヌ嬢が容疑者として逮捕されている。早速、令嬢への接見や事件現場での調査を行い、裁判へと臨むファルコンとスパロウソン君だったが……。

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 その裁判を経て、ファルコンの評判が少し上がったのか、今度はスペインの王子を弁護することに。

 パリを訪れていた王子がフランス国王ルイ・フィリップ一世に一輪のバラを手渡そうとしたところ、割って入った犬の近衛兵がその場で中毒症状を引き起こし亡くなってしまったという。

 殺獣容疑、そしてフランス国王暗殺を企てた罪に問われる王子の潔白を証明するため、再びファルコンたちが法廷に立つ。

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 ファルコンは王子の裁判で警察側からも一目置かれるようになったらしく、今度は警部から政府転覆を企む反乱勢力の特定を依頼される。

 パリの街で聞き込みをしながら反乱勢力に迫っていくが、同じくこの件を調べていたココリコ検事がある事件に巻き込まれ、反乱勢力に捕らわれてしまう。ココリコ検事の命、ひいてはフランスの運命がファルコンのクチバシに委ねられることに!

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 本作はこれら事件ごとの章仕立てになっているが連続したストーリーになっており、選択肢で選んだ行動や裁判の結果が後々に影響することもある。また、フランスが二月革命へと突き進む過程を描いてもいるので、話を進めるほどに不穏な空気が濃くなっているのが肌で感じられるのだ。

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 ファルコンは二月革命のトリガーとなったトリッキーな事件に挑んでいくこととなる。当初はトリとめもない事件かと思いきや、その後トリわけトリざたされる裁判となっていくわけだ。

 とはいえ終始シリアスなわけでもなく、ファルコンとスパロウソン君の日常はお気楽で、2羽の掛け合いに「ププッ」と笑わせられることも少なくなかった。

 ファルコンは朝から飲む気満々だったり、スパロウソン君は食い意地が張っていたりと個性が発揮されるネタにはこと欠かない。

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手掛かりをつかむためとはいえ、よその家のドアをブチ破ったり、展示中の美術品をフトコロに忍ばせたり。2羽ともグレーな行為ほど何だかノリがいいのは気のせいか。スパロウソン君は翔んだトリックスターだ。

 秀逸な日本語訳により、随所に動物にまつわるダジャレが盛り込まれているのも見どころだ。日本語訳の文体はレトロな推理モノ……たとえば『シャーロック・ホームズ』や『名探偵ポアロ』の日本語版のような雰囲気をも醸し出しているのに、テンポよく読めるのがすばらしい。

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銃の裏取引きに関連する証拠品の“土師記”。ハジキ……!?

法廷バトルの金字塔へのリスペクト

 ファルコンとスパロウソン君の愉快なやりトリがよく見られるのが調査パートだ。パリのさまざまな場所に出向いて証拠を集めていくのだが、周囲を調べる現場検証モードでのトリとめもない会話が楽しくて、貪欲に隅々までカーソルを走らせてしまう。

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「この感じ、『逆転裁判』シリーズで何度も味わったことがあるなあ」なんて思っていたら、突如として“ハシゴ”のネタが飛び出してきた。

 調べたモノが「ハシゴなのか、キャタツなのか」という議論が『逆転裁判』シリーズの伝統となっているわけだが、スパロウソン君としては脚立派らしい。

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 本作の『逆転裁判』へのリスペクトは裁判中にも見られた。

 法廷に駆け込んできたスパロウソン君が「異議あり!」と叫んだのだ。最初はローカライズを担当された方が気を利かせて、「ちょっと待った」的なセリフを「異議あり!」と訳してくれたのかな、とも思ったが、スパロウソン君が「このセリフ、ずっと言ってみたかったんだ」と続けたことで、開発チームの仕込みだと確信した。

 もちろん、まだヒヨッ子なスパロウソン君が単純に法廷での舌戦に憧れて言ってみたとも取れるけれど……『逆転裁判』ファンとしてはニヤリとせずにいられない。

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ちなみにオプションで言語を英語に切り替えると『逆転裁判』の英語版と同様に「OBJECTION!」と言っている。
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本作にはほかにもメタというか現代っぽい発言がちょいちょい紛れている。ちなみに“ツイート”には“さえずる”という意味も。

裁判に駆け引きとタイムリミットのスパイスを

 続いて本作のゲームシステムに触れていこう。

 ファルコンたちは裁判までの数日間、マップ上から行きたい場所を選び、自由に事件の調査を進める。その際“時計のシンボルマーク”がついている行き先を選ぶと1日が経過する仕組みになっている。

 ゲーム後半では選べる行先も多くなるが、すべて回れるほど期日に余裕はない。選択次第では証拠が十分集まらないまま裁判の日を迎えてしまうこともあるのだ。どのセンから当たりをつけていくか、効率よく調査を進めるにはどう回ればいいのか考えるのも腕が試されているようで燃える。

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 もうひとつ、“お金で解決する”という手段が用意されているのもこの時代、そして本作ならではかもしれない。フランの使い道としては、情報料や相手に融通を利かせてもらうために支払うほか、頼まれた品物を手っ取り早く買って済ませるというのもある。これにより捜査の手間が減って残り日数に余裕ができることも。

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 ただ、ファルコンは資産家というわけでもなさそうなので資金調達が必要になる。

 そこで利用したいのが、街の酒場で遊べるカードゲーム“ジャック・ノワール”だ。名前の通りトランプのブラックジャックと同じで、手札の合計数が21に近いほうが勝ちというルール。賭け金は毎回5回フランなので気長に稼ぐことになるが、塵も積もればなんとやら。

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ジャック・ノワールのミニゲームはメニューからも遊べるようになるが、賭けナシの健全なモードになっている。トランプの絵柄にも注目!

 ちなみに、聞き込みでは選択肢により金額や手段を交渉できるのもミソ。相手がマケてくれるかどうか懐の探り合いが楽しいが、やり過ぎると交渉決裂となりかねない。相手の機嫌を損ねてしまうとそれ以上話してくれなくなったり……選択肢を選ぶにも緊張感が漂う。

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 そして裁判当日は、それまで得られた証拠を武器に戦うことになる。

 弁護側はまず、証獣への尋問を行うのだが、画面上にまとめられた証言からアヤシイと思う部分を選んで質問する。アヤシイ部分はある程度絞り込まれてハイライトされているし、証拠品も多くはないので、推理や弁護の筋道を立てるのはそれほど難しくはないのだが、なまじファルコンたちの会話がおもしろいせいで、ついあれこれ選択肢を試したくなってしまう。

 だが、法廷には陪審員がいて、頓珍漢な質問をくり返したり的外れな証拠品を提出するとどんどん心証が悪くなっていくのだ。

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陪審員席は動物天国。折に触れて印象を口にするが、1匹1匹を説得する必要はない。

 ついつい弁護が寄り道してしまうのはファルコンのライバルであるココリコ検事のせいもあると思う。ココリコ検事は非常に優秀でファルコンの論理の穴を鋭く指摘するし、2羽は旧知の仲らしく、ファルコンを煽ったりダメ出しもする。このやりトリが痛快なのだ。

 検事はファルコンを認めてもいるようで、ときには真実に迫るために援護してくれることも。……この2羽の関係性、『逆転裁判』の弁護士・成歩堂龍一と、検事の御剣怜侍のふたりを思い出さずにはいられない。とは言え純粋に物語として楽しめるので『逆転裁判』シリーズを未経験でもまったく問題ない。

法のトリデを守れ!

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 こうしてファルコンが裁判を経ていくのと並行して、フランス国内は革命に向かって加速していく。来たる二月の日に、革命が、そしてファルコンがどうなるのかはプレイヤーの選択次第だ。ぜひともその目で見届けてほしい。

 本作はマルチエンディングで、ひとつの結末に到達すると分岐点のアナウンスがある。メニューから該当する日付を選んでプレイを再開すれば別のルートもスムーズに見られる親切設計となっている。

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クリアー後のお楽しみも、チョウ充実!

 本作にはゲームの世界をより堪能できるギャラリーモードやトロフィー機能に当たる“メダル”もある。メダルはゲーム中に指定の行動をすると得られるが、ふつうにプレイしていると素通りしてしまうことも。それをメダル一覧に書かれたわずかなヒントを頼りに探っていくのが楽しみとなる。

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 本作の音楽は、ゲーム中の舞台と同じ、19世紀に活躍した作曲家カミーユ・サン=サーンスの楽曲が多く使われており雰囲気もバッチリ。“楽曲集”で改めて視聴すると使われどころと曲名がマッチしているのがわかる。

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 ギャラリーでは、J.J.グランヴィルの作品集に掲載されていた絵を鑑賞できる。ゲーム中では隠れてしまうキャラクターの足下までじっくり見てみよう。

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 イラストの紹介ついでに、筆者が好きになったキャラクターを3匹ピックアップ。

スパロウソン

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 物語において重要な存在でもあるが、何よりちょんちょんと弾むように移動する様がかわいらしい。勇敢と暴走が紙一重なところも憎めない。

ロバン

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 秘密図書館の司書。毎度毎度うるさいファルコンたちに小言を言いながらも知識を与えてくれる。ツンデレにグッと来た。

マウジー

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 探偵事務所のアシスタントを務めるネズミ。一生懸命なあまり同じ言葉をくり返すところがいじらしい。喫茶にこだわりアリ。

クリアー後には感想をバーっど語り合いたくなる一作

 今回、本作を余すところなくプレイしてみてとても満足だったのだが、ファルコンとスパロウソン君の素敵なコンビをもっと見ていたくなってしまった。ほかの動物たちもまだまだ深掘りできそうな余地満載だと思う。外伝シナリオとか配信されないかなあ……。

 本作は難しすぎないミステリーだが、物語には考えさせられたり余韻を残す結末もあって、プレイ後は誰かと感想を伝え合いたくなるような1本となっている。レトロな小説、クラシカルな雰囲気が好きな方、そしてもちろん『逆転裁判』シリーズが好きな方は触れてみては。色トリドリな事件にあなたももうトリコだ。

 プレイのおともには、パン・オ・ショコラをぜひ。

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製品概要

  • タイトル:『鳥類弁護士の事件簿』
  • メーカー:レオフル
  • 価格:3850円[税込](ダウンロード版は3278円[税込])
  • 想定プレイ時間:全エンディングクリアーまで6~9時間