『スト5』SFLファン交流キャラバン in 熊本リポート。ネモ選手率いるSaishunkan Sol 熊本が地元ファンと交流。松本Pへのプチインタビューもお届け

　2022年11月26日、熊本県・イオンモール宇城にて、“ストリートファイターリーグ”（以下、SFL）のファン交流キャラバンが開催された。本記事ではその模様をリポートしよう。

　SFLは、カプコンの人気対戦格闘ゲーム『ストリートファイターV チャンピオンエディション』（以下、『ストV』）における日本最高峰の公式チームリーグ戦のこと。4人1チームとなった各選手たちが、チームの勝利を目指してリーグ戦で競い合う。

　SFLに参加する各選手たちが各地に訪れて地元プレイヤーたちと交流を図るのが、ファン交流キャラバンだ。登壇選手は地域ごとに異なり、熊本県ではSaishunkan Sol 熊本のネモ選手、ひぐち選手、YHC-餅選手が登壇した（Shuto選手は体調不良により欠席）。

　会場では対戦台が用意されており、いわゆる“野試合”が楽しめるようになっていたほか、『ストリートファイター6』の試遊もアリ。時間になれば各イベントが始まるなど、朝から夕方までみっちりと交流できるイベントとなっていた。

参加型のステージイベント！

　オープニングでは選手たちからの挨拶後、ステージにプレイヤーを招待し、観客の前で実際にプレイをしながらレクチャー。ひとり目のプレイヤーはルーク使い。ネモ選手が同じくルークを選び、レクチャーしていく。まだまだ初心者だというルーク使いのプレイヤーに「よりコンボが正確にできれば、もっとチャンスを活かせます」とアドバイスを送っていた。

　ふたり目はファルケ使いの女性プレイヤー。レバーレスコントローラーを持ち込んでいるほど、じつはかなりの猛者。ひぐち選手のガイルを追い詰めると、会場からも「おおっ」という声が上がる。しかし最後はプロの意地か、ひぐち選手がしっかり取り切って勝利。ラストの削り合いで膠着しがちなところについて、上級者向けのアドバイスを送った。

　続いてはプロ選手陣へ、プレイヤーたちが自由に質問ができるコーナーへ。とくに印象的だったのは「僕ってネモ選手に似てるって言われるんですが、似てますか？」という質問だった。ネモ選手は「僕では判断できないので……」と、会場で挙手を募ると満場一致の挙手（笑）。ほかにもプレイに関することなど、さまざまな質問が投げかけられていた。

『スト6』対戦でプロに勝利現る!?

　おつぎは『ストV』、『スト6』のプロデューサーである松本脩平氏が登場。じつは熊本県には初、さらにはファン交流キャラバン自体も初めて来たという松本P。記事の最後にはプチインタビューもしたので、そちらもお楽しみに。

　松本Pが登場したのは、『スト6』の簡易操作モードである“モダンタイプ”を使って、来場者がプロ選手と戦うというコーナー。松本Pが実演したのち、モダンタイプによるバトルがくり広げられた。

　戦ったYHC-餅選手は、むしろモダンタイプが慣れないようで、操作に手こずる。その隙に強力な大ダメージ技であるスーパーアーツを決めるなどして、来場プレイヤーがみごと勝利！　モダンタイプならば、プロとも渡り合えるかも!?

実際にマンツーマン指導！　プロレクチャー

　午前のステージが終わると、つぎは個別にプロ選手たちからレクチャーを受けられる催しへ。申し込めば希望選手からレクチャーを受けることができ、長蛇の列ができるほどの大盛況ぶりだった。

　見た感じ、しっかりとレクチャーを受けたくて参加した人はもちろん存在しつつも、レクチャーを受けるというよりは「プロを倒してやるぜ」という感じでガチで倒しに行っている人もちらほら。午前と午後に分かれて実施され、長時間に及びプロたちとの交流ができる人気コーナーとなっていた。

プロに勝てるか!?　道場破り

　午後からのステージではレクチャータイムのほか、プロに挑戦する“道場破り”企画を実施。当日に予選トーナメントを勝ち抜いた4名の選手がプロにガチンコで挑むという企画だ。みごと勝利すれば、豪華景品をゲットできる。

　予選トーナメントからバチバチの戦いがくり広げられ、一部試合はステージ上で披露。熱い試合もかなり多く、来場者たちからの拍手が絶えない名勝負が続いた。

　そして勝ち抜いたプレイヤーたちが、実際にプロへ挑戦。勝ち上がったプレイヤーたちは熊本または佐賀から来た人たちで、九州の猛者といったところ。勝負は二試合先取だ。

　バイソン使いの大統領マルモリさんがYHC-餅選手から1勝して追い詰めるシーンもあったが、やはりそこはプロ。最終的にはすべての試合で圧倒的な力の差を見せつけて、Saishunkan Sol 熊本の選手が全勝という形に。景品獲得とはならなかったが、最後には参加してくれたお礼ということで、全員にSaishunkan Sol 熊本の選手たちよりサイン色紙が送られた。

『スト6』試遊も大人気！

　このイベント中、横でつねに開催されていたのが『ストリートファイター6』の試遊台。午前には整理券が配布され、気になるプレイヤーたちはひと通りプレイできた様子。午後からは整理券配布もなくなり、来場者たちがかなり自由にプレイを楽しんでいた。

　なおバージョンはジュリやキンバリーが使用できるもので、東京ゲームショウ2022の試遊バージョンと同じ。体験者には東京ゲームショウ2022でも配布していた特製ステッカーがプレゼントされた。

　とくに午後からはほぼ自由に試遊できることからも、会場にたまたま来たであろう親子連れが気になって遊んでみる、という瞬間が多く見受けられた。また、松本Pも試遊の様子はかなり気になっているようで、プレイヤーたちが遊んでいるのを食い入るように見ていた。

参加選手たちからのコメント

ネモ選手

　ファンの人たちとリアルで交流する機会は、昨今すっかりなくなってしまいました。いまはオンラインでの試合もほとんどですし、見てくださってる方々に会う機会もないので、ファンの皆さんの声というのは、なかなか聞けていません。それが今回のようなキャラバンイベントで、実際にファンの方々から「応援しています」、「頑張ってください！」とお声掛けをいただけるのは、すごくうれしかったです。これからよりSFLで勝たないといけないなと、すごく励みになったと思います。

ひぐち選手

　SFL自体は視聴者もものすごく多いですし、コメントやSNSで皆さんの盛り上がりを感じています。ですがコロナ禍の状況では、何事もオンラインで展開することが多く、皆さんの盛り上がりは見ることはできても、肌で実感する、という機会はほとんどなくて。今回その熱量を肌で感じることができました。いろいろなファンの方々が本当に見てくれているんだな、本当に応援してくださっている人たちがいるんだと確認できました。それがすごくうれしかったですし、これからより頑張ろう！　と気合が入りました。

YHC-餅選手

　オフラインイベントだったおかげで、皆さんの顔を自分の目で見ながら、声援を貰えたのは、やはり最近味わえなかったことですので、すごく楽しかったですし、うれしかったです。ゲームというのは、やる人も見る人も楽しめればいいなと、常々思っています。こういう機会が今後さらにあれば、よりこういった楽しみかたもより知っていただけるんじゃないでしょうか。レクチャーでは皆さんにいろいろと話しながら講習ができたのですが、僕としてもなかなかない経験だったので、すごく楽しかったです。

松本Pへプチインタビュー！

――今日1日、イベントをご覧になっていかがでしたか？

松本Pファンたちの熱量が高くて、すごくうれしかったですね。『ストV』はもう約6年続いているタイトルですが、それをいまだに遊んでもらっている、見てもらっている、そして選手たちの活躍も楽しんでもらっている、というのはすごいことだと思います。

　それがここ近年はコロナ禍の影響で、オンライン上ではくり広げられてはいましたが、なかなか盛り上がりや熱量は実感しにくいというのが正直なところで。それが久々のオフラインイベントですから、その熱を自分の目で確かめられて、メッチャうれしいです。

――対戦台が人気、というのも個人的には興味深くもあり、いちファンとしてうれしかったです。

松本Pやはりオフラインで対戦する機会も減っていることもあってか、皆さんうれしそうでしたね。その熱量も見ていてすごくうれしかったですし、熊本のプレイヤーたちのコミュニティ力の高さも見ることができました。

――SFLの交流イベントとして開催しつつも、発売を控える『スト6』のPRも兼ねていると思います。試遊台も人気でしたが、どう感じられましたか？

松本Pこちらもすごくうれしかったです。試遊が人気だったのも、結局は『ストV』で築いてきた土台があるからだと思うんです。それもありますが、それを超える“プラス”の部分を、『スト6』には取り入れています。より今後もいろいろな人に遊んでいただきたいですね。『ストV』で対戦する人たちも、『スト6』の試遊をする人たちの姿も含めて、見ていて「今後もより力を入れていかないと」と、気持ちが改めて引き締まりました。

――最後に『スト6』、そしてSFLファンの方々にメッセージをお願いいたします。

松本P『スト6』を見ていただいて、遊んでいただいて気づいてくださっているとうれしいのですが、今回は本当にいろいろなチャレンジをしています。本来ならば「ここまでやらなくていいよね」と、オミットされてしまうようなところまで、あえてしっかり入れて、改めて『ストリートファイター』とは何かを見つめ直しています。今後さらにどこかで体験できる場は設けていきますので、まずは『スト6』を遊んでみてほしいです。そして、SFLのプレイオフ、グランドファイナルにもご注目してください。僕個人としても、かなり熱い試合が見れるのではないかと期待しています！

今後のイベントスケジュール

●愛知県
ゲスト：コミュファDetonatioN
開催日：12月10日（土）10:00～17:00
会場：イオンモール常滑（愛知県）

●高知県
ゲスト：名古屋OJA BODY STAR Mildom
開催日：12月17日（土）10:00～17:00
会場：イオンモール高知 1F南コート（高知県）

当日のスケジュール
・プロプレイヤーによるトークショー
　11:00～

・プロレクチャー
　1回目　12:00～13:00　《整理券配布》11:45～
　2回目　16:00～17:00　《整理券配布》15:45～

・プロに挑戦！道場破り
　予選 13:15～　《予選受付》13:00～
　決勝 14:30～

・『ストリートファイター6』体験会
　10:00～17:00

大会チケット販売中！

　“ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022”プレイオフ・グランドファイナルWEB先行視聴チケット及び、会場観戦チケット販売中！

　“ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022”リーグ本節終了後、本節2位から5位のチームが“プレイオフ”へ進出、さらに“プレイオフ”を勝ち上がった上位2チームと、本節1位のチームが決勝大会である“グランドファイナル”へ進出し、2022年シーズンの優勝と、総額800万円の賞金を懸けて激突する。

　2022年シーズン王者を決めるための“プレイオフ”、“グランドファイナル”の開催日程が決定し、のWEB先行視聴チケットが販売中。また“グランドファイナル”に関しては、会場観戦チケットも数量限定で販売している。

　熾烈なリーグ戦を勝ち抜き、日本一の栄冠をつかむのはどのチームなのか。優勝チームの誕生を、その目で確かめてみよう。

■プレイオフ：2022年12月29日（木）開催

　ライブ配信サービスZAIKOにてWEB先行配信が行われる。今回はプレイオフのみを視聴できる“プレイオフWEB先行視聴チケット”と、プレイオフとグランドファイナルの視聴がセットになったお得なチケット“プレイオフ＋グランドファイナルWEB先行視聴チケットセット”の2種類が販売される。

■WEB先行視聴チケット

「プレイオフWEB先行視聴チケット」 価格：3,000円(税込)＋手数料

“プレイオフ＋グランドファイナルWEB先行視聴チケットセット” 価格：5,000円(税込)＋手数料

■グランドファイナル：2023年1月21日（土）開催

　ライブ配信サービスZAIKOにてWEB先行配信が行われる。今回はグランドファイナルのみを視聴できる“グランドファイナルWEB先行視聴チケット”と、プレイオフとグランドファイナルの視聴がセットになったお得なチケット“プレイオフ＋グランドファイナルWEB先行視聴チケットセット”の2種類が販売される。

　グランドファイナルに関しては、ライブ配信に加えて、日本最高峰の闘いをリアルで楽しめる会場観戦チケットもチケット予約・販売サービスのイープラスより数量限定で販売される。初回販売であるプレオーダー(抽選販売）の受付は終了しており、抽選の当落発表は、12月7日（水） 13:00に予定されている。なお、会場観戦チケットは、2023年1月10日（火）に先着販売での追加販売も予定。
グランドファイナルの会場では、ホワイエにて『ストリートファイター6』の試遊や物販などが楽しめる。

■WEB先行視聴チケット

“グランドファイナルWEB先行視聴チケット” 価格：3,000円(税込)＋手数料

“プレイオフ＋グランドファイナルWEB先行視聴チケットセット”価格：5,000円(税込)＋手数料

■会場観戦チケット

A席(会場前方席+優先入場) 価格：6,000円(税込)＋手数料

B席(一般) 価格：5,000円(税込)＋手数料

【初回販売】
2022年11月18日(金)より「プレオーダー(抽選販売）」の受付を開始。
【受付期間】2022年11月18日(金) 12:00 ～ 11月30日(水) 23:59
【当落発表】2022年12月7日(水) 13:00 ～

【追加販売】
2023年1月10日（火）「先着販売」にて販売。
（開催直前の新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑みて販売席数を調整）