原作スタッフが再集結してシステムを大幅に刷新
いまから12年前の2010年(平成22年)11月11日は、PSP用ソフト『タクティクスオウガ 運命の輪』が発売された日。
『タクティクスオウガ 運命の輪』は1995年に発売されたスーパーファミコン用ソフト『タクティクスオウガ』のリメイク作。松野泰己さんをはじめとしたオリジナル版のメンバーが開発を手掛けており、それが発表されたときは大きな話題を呼びました。筆者はキャラクターたちが円環状に並んだ吉田明彦さんのパッケージイラストを見た瞬間から、すでに期待値がマックスを超えましたね(笑)。
ストーリーはオリジナル版をベースにしてしていますが、戦闘中の会話が増えてよりドラマチックに。さらに、ロンウェー公爵に仕えるアルモリカ騎士団の千人長である女騎士ラヴィニス・ロシリオンといった新キャラクターも追加され、オリジナル版をプレイした人も新鮮な気持ちでストーリーを追うことができます。ちなみに、ラヴィニスはルートによって大きく運命が変わる『タクティクスオウガ』を象徴するようなキャラクターのひとりでした。ルートによっては仲間にすることもできますが、条件が少し複雑なので1周目では見逃す人も多かったと思います。筆者も1周目で彼女を仲間にできませんでした。
システムは大幅に刷新され、それまでレベルの管理がキャラクターごとだったのがクラスごとに変更。よく使うクラスは新キャラクターが加入したときに即戦力になりますし、逆に後半から登場するクラスはコツコツとレベルを上げる必要がありました。
システム面の大きな要素といえば、忘れてはいけないのが“C.H.A.R.I.O.T.”。これは、戦闘中にLボタンを押すことで50手以内の行動をいつでもターンを巻き戻してやり直すことができるというものです。SRPGというジャンルにおいて禁じ手とも言える便利システムですが、ストーリーを中心に楽しみたい人にとってはありがたいものでした。
さらにストーリーをクリアーすると“W.O.R.L.D.”というシステムも活用可能に。これは自軍の状態を維持したまま別のストーリーも体験できるというものです。このシステムを使うとシナリオ上では死んでいるキャラクターも仲間に残しておけるので、シナリオ上ではありえない夢のパーティーを組むことも可能でした。
そして、本日(2022年11月11日)Nintendo Switch、プレイステーション5、プレイステーション4、PC(Steam)で『タクティクスオウガ リボーン』が発売(PC版は2022年11月12日)。グラフィックの向上やフルボイス化、さらに“C.H.A.R.I.O.T.”などの便利なシステムはそのままに、レベルがクラスごとからユニットごとに戻るなどプレイしやすくなっています。当時ファンだった人もこの名作に触れたことがない人も、この機会にぜひ遊んでみてください!
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