2022年10月24日、マンガ『鬼滅の刃』が、通常の歌舞伎に宙乗りや派手な立ち回りなどスペクタクル要素をとくに増やした“スーパー歌舞伎II(セカンド)”として、2024年2~3月に上演されることが発表された。

 スーパー歌舞伎は古典芸能としての歌舞伎とは異なる、現代的なさまざまな演出を歌舞伎の一種で1986年に三代目市川猿之助により始められた。2014年からはスーパー歌舞伎IIとして四代目市川猿之助を中心として上演されており、2015年には同じく『週刊少年ジャンプ』の連載マンガ『ONE PIECE』が同様に上演されている。

 『鬼滅の刃』は2016年から2020年まで『週刊少年ジャンプ』で連載された吾峠呼世晴氏による少年マンガ。2019年からはテレビアニメが放送され、2020年には劇場アニメ『鬼滅の刃 無限列車編』が興行収入400億円超えの大ヒットとなり日本の歴代興行収入第1位に輝いたのも記憶に新しい。2021年10月14日にはゲーム『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』が発売されている(※Nintendo Switch版は2022年6月9日発売)。

 スーパー歌舞伎『鬼滅の刃』について詳細は明かされていないものの、舞台が日本であり和風の世界で戦う同作は、歌舞伎との相性もよさそうで期待が高まる。続報を楽しみに待とう。

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以下、リリースを引用

スーパー歌舞伎II『鬼滅の刃』

世界的な話題を呼んだあの大ヒット漫画が2024年2月・3月新橋演舞場にてスーパー歌舞伎IIとして待望の上演決定!!

 2016年2月「週刊少年ジャンプ」11号にて連載が開始された吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)による漫画『鬼滅の刃』。

 家族を鬼に殺され、さらには妹・襧豆子を鬼にされてしまった少年・竈門炭治郎が、妹を人間に戻すため、家族を殺した鬼を討つために“鬼殺隊”へ入隊するところから物語は始まります。

 行く先々で出会う人々との触れ合いの中で、炭治郎が大きく成長していくストーリーは多くの感動を呼び、コミックス全23巻の累計発行部数が1億5000万部以上(電子版含む)を突破する世界的ヒットを記録しました。その人気は漫画の枠を飛び越え、TVアニメ、映画、舞台、能などこれまで様々なジャンルで描かれてきました。

 いよいよこの度2024年2月・3月、東京・新橋演舞場にて、スーパー歌舞伎II(セカンド)として上演をすることが決定しました! 鬼殺隊と鬼が繰り広げる激しい戦いや、それぞれが抱える想いなど原作の魅力はそのままに、スーパー歌舞伎IIならではのスペクタクル溢れる舞台をお届けします!

 出演は市川染五郎、市川團子、そして松本幸四郎、市川猿之助と人気と実力を兼ね備えた豪華な顔ぶれが揃いました。歌舞伎として描かれる、新たな『鬼滅の刃』にどうぞご期待ください!

※襧豆子の「襧」は正しくは“しめすへん”です

市川染五郎
市川團子
市川染五郎
市川團子
市川猿之助
松本幸四郎
市川猿之助
松本幸四郎

2024年2月・3月新橋演舞場スーパー歌舞伎II『鬼滅の刃』