2022年9月15日~2022年9月18日に開催される“東京ゲームショウ2022”(TGS2022)。今回出展されたブースの中でひと際異色と言えるのが、どこよりも小さいブースとなっている、東京ゲームショウ初出展の“吉本興業”だ。『スーパー野田ゲーWORLD』(Nintendo Switch、2022年7月28日配信)の試遊台とともに出展した吉本興業のブースは、なんと“ござ”と座布団と試遊台&テレビモニターがあるだけの質素なもの。
“野田ゲー”作者であるマヂカルラブリー・野田クリスタル氏がスケッチブックに書いたタイトル名が展示されたブースでは、座布団の上に座って『スーパー野田ゲーWORLD』が体験可能。しかし、ただ『スーパー野田ゲーWORLD』が遊べるというわけではなく、今後配信予定となっているゲーム“動・級・生”が入った特別バージョンで、どこよりも早く“動・級・生”が体験できるのだ。
“動・級・生”は、数々の動物を相手にした恋愛シミュレーションゲーム。会話の内容はすべて動物ならではの言葉になっており解読が不可能なため、どの選択肢が正しいかもわからず、超絶難しい恋愛シミュレーションゲームとなっているらしい。
※“動・級・生”のことも語っているインタビュー記事はこちら
そんな吉本興業ブースだが、じつはこれは野田クリスタル氏が昨年(2021年)から出展したいと希望を出して、ついに念願が叶ったもの。そんな背景もあり、2022年9月16日(金)には、野田クリスタル氏もみずからブースに登場。野田クリスタル氏を見つけたお客さんがどんどん群がる中、お客さんといっしょに『スーパー野田ゲーWORLD』をプレイして楽しんでいた。
質素なブースとはいえ、発売前のゲームは遊べるし、作者であり、お笑い芸人の野田クリスタル氏といっしょにゲームが遊べるなんて、ものすごいおもてなし。これ楽しすぎませんかね。質素なほうが家で遊んでいるみたいな気分になれるし、これも狙いなの? というか、これはただの神ブースでは?
と個人的評価爆上がりの中、そんな神……じゃなかった、野田クリスタル氏に出展した感想などを含めてミニインタビューをさせていただいた。
――東京ゲームショウへの初出展はいかがですか?
野田なんか……すごいっすね。夢だったんですよ。(ブースを)めっちゃ高くするか、めっちゃショボくするかの判断になったときに、上に高くするのは事務局に怒られたんで、じゃあ下に低くしようと思って。だから今回は“ござ”を引いて、その上に座布団のみです。テーマは“人ん家”(ひとんち)。“人ん家”でゲームやる。これで“野田ゲー”というものがわかるんじゃないかな、と。「こんなもんだぞ!」と(笑)。
――温かい感じでいいですよね! 今日の野田さんが作務衣を着ている理由は?
野田畳なんで部屋着にするか作務衣にするか迷ったんですが、作務衣のほうが映えると思って。
――『一人ごっつ』(1990年代中盤に放送された松本人志氏の単独番組)感ありますね。
野田頭にタオル巻いたら、完全に『一人ごっつ』でした。危なかった!
――そして、今回の試遊では“動・級・生”がプレイできますが、これは完成したんですか?
野田いえ、まだ試遊版です。ゲーム自体は通してプレイできるんですが、もうちょっとテコ入れして、もっとドキドキさせたいんです。だから、恋愛要素を増やしています。
――改めて“動・級・生”のゲーム概要をお聞きできますか?
野田動物しか出ない恋愛シミュレーションゲームです。一応、オス・メスに分かれていて、ボーイズサイドで遊ぶか、ガールズサイドで遊ぶかを選べます。恋愛対象になる登場動物は出資者の動物なので、中には蛇とかもいて。動物たちが何を言っているかわかんないです。各場所に行くと、固有のキャラクターが出てきて、たとえば弓道場に行くと……(猫が出てくる)
野田さくらですね。僕、さくら推しなんですよ。このあと選択肢が出ますが、いい選択肢を選ぶと効果音が鳴って、好感度が上がる。ランダムではなく、ちゃんと正解があります。でも、動物が30種類いるので、全部覚えるのは至難の業です。
――ハッピーエンドまで遠そうだ……。これがアップデートで加わると。
野田はい。“動・級・生”が加わりつつ、ほかにもいろいろゲームがアップデートします。『ナガイアス』に低速移動がついたり、自機がわかりづらいので低速移動中に光るようになったり。
――おお。こまめなアップデートが行われるんですね。そして、野田さんは東京ゲームショウ2022の最終日である9月18日(日)にもいらっしゃるんですよね?
野田日曜日はずっといます。ここで遊んでいるか、ブースを回ったりしているので、ぜひ遊びにきてください!