2022年8月6日、7日に、京都市勧業館 みやこめっせにて開催された日本最大規模のインディーゲームの祭典BitSummit X-Roads(ビットサミット クロスロード)にて、取材陣が見つけた気になるタイトルをピックアップ。

 PCパーツやゲームソフト、アニメ関連グッズを扱ったショップが立ち並ぶ電気街にくり出し、品揃えをひとしきりチェックしたらお気に入りのメイド喫茶で時間をつぶす……そんなゼロ年代を送った記者の心を一瞬で捕らえたのが、上海を拠点とするインディーゲームスタジオ冒険者酒館が制作中の『Maid Cafe at Electric Street(電気街の喫茶店)』だ。

『電気街の喫茶店』僕らの愛した“メイド喫茶のある街”が、オタク心がわかる中国人クリエイターによって完全再現【ビットサミット クロスロード】

 主人公は、元ブラック企業社員の青年。ひょんなことから電気街のメイド喫茶の店長として雇われ、それまでとは違った賑やかな日々を送ることになる。ブースにいた冒険者酒館のゲームクリエイター・Hiro Ryu氏いわく、彼自身、“日本での生活の経験が豊富なオタク”とのこと。滞在時のさまざまな経験と願望(?)が、本作に詰め込まれているのかもしれない。

『電気街の喫茶店』僕らの愛した“メイド喫茶のある街”が、オタク心がわかる中国人クリエイターによって完全再現【ビットサミット クロスロード】
『電気街の喫茶店』僕らの愛した“メイド喫茶のある街”が、オタク心がわかる中国人クリエイターによって完全再現【ビットサミット クロスロード】

 街並みに描かれたものから察するに、舞台となる電気街のイメージは、大阪・日本橋。ビビッドな色彩の2Dグラフィックで描かれた、おなじみの企業……に似た看板、街を行くさまざまな人や乗り物をスクロール移動しながらボンヤリ眺めているだけでも楽しめる。

『電気街の喫茶店』僕らの愛した“メイド喫茶のある街”が、オタク心がわかる中国人クリエイターによって完全再現【ビットサミット クロスロード】
『電気街の喫茶店』僕らの愛した“メイド喫茶のある街”が、オタク心がわかる中国人クリエイターによって完全再現【ビットサミット クロスロード】

 ゲームシステムは、ちょっとしたカフェ経営要素のあるアドベンチャーゲーム。さまざまなミニゲームをこなしつつ、“オタクあるある”系のイベントを楽しめる。進めかたによっては、メイド喫茶で働く女のコたちとのちょっとした恋愛エピソードも。

 今回の出展バージョンは、オープニングからいくつかの要素をダイジェストで体験できる程度の内容だったが、リリース版では、複数の結末が用意されたマルチシナリオが展開するとのことだ。

『電気街の喫茶店』僕らの愛した“メイド喫茶のある街”が、オタク心がわかる中国人クリエイターによって完全再現【ビットサミット クロスロード】

 本作はSteam版の年内リリースを目指して鋭意開発中。開発バージョンを見た限り、テキストの日本語ローカライズもHiro氏のこだわりで問題なく行われているので、気になった人はまずはウィッシュリスト登録をしておいてみてはいかがだろうか。

『Maid Cafe at Electric Street(電気街の喫茶店)』Steamサイト
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