元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長であり、編集部時代から現在に至るまでゲームプレイ日記やエッセイを執筆している大塚角満による、『Tower of Fantasy』(タワーオブファンタジー/幻塔)のプレイインプレッションが始動。その第2回をお届け。
本作では正式リリースお祝いのために、記念イベントを開催中だ。無料ガチャ最大59連引けるチャンスのほか、ゲームプレイに役に立つアイテムが多数用意されている。“選べるSSR武器”や“SSRアルケー”、“限定外観”x10などがもらえるので、あわせてチェックしよう!
仲間と合流して遊んでみた!!
2022年8月11日にサービスインしたLevel Infiniteの超大作オープンワールドアクションRPG『幻塔』だが、すでに無数の新しモノ好きがこの世界にやってきて、あまりのスケールの大きさと練り込まれた世界観、そしてゲームとしてのクオリティーの高さに驚愕しているかと思う。
この“大塚角満の『幻塔』インプレッション”は、ゲーム系モノ書きの大塚角満がリリース直前の『幻塔』に触れ、そのプレイフィールを3回に凝縮してお届けすると言うコンセプトの記事。前回は、
キャラメイク、世界観、美しい風景、そしてバトルのさわりをお届けしたので、まだお読みでない方はぜひそちらの記事からチェックしていただけたらと思う。
さて、2回目となる今回は何を書くのかと言うと……!
「大塚さん! 『幻塔』、かなりお手軽にマルチプレイで遊べちゃうみたいなので、ちょっといっしょに冒険してみませんか!?」
ファミ通App編集部の角満番・ナンセンスやの(以下、矢野)がそんな提案をしてきた。矢野は、ファミ通グループに就職試験を受けた際に落とされそうになったところを俺に救われた……という古傷(?)があるため、何かとコキ使われるという宿命を背負っている。今回も、
「『幻塔』をリリース前に遊べることになったんだけど、矢野もやろうよぉ~~~^^」
と猫なで声の俺に言われ、晴れて矢野は角満番にプラスして“幻塔番”にもなったのだ。
そんな矢野がコーフン気味に、「マルチやりましょよ!」と誘ってきた。これは紛れもなく、当初は「仕事だから」というスタンスで『幻塔』に臨もうとしていたのに、やり始めたら速攻でこのゲームのトリコになっちまって、いろんなことを試してみたくてタマラナクなっている……ってことだろう。矢野よりも先にプレイを始めていた俺も、
「早く仲間といっしょに冒険したい!!! 誰かを引き込まないとッ!!!」
そう願ってやまなかったので、彼の反応は心の底から理解できる。なので俺は、矢野のお誘いに迷うことなく喰いついた。
「いいねいいね!! さっそく試してみようぜ!! うおおおお!!!」
1ヵ月くらいエサを与えられていないニジマスのように、文字通りの入れ食い状態でマルチプレイを試してみることになったのでしたw
で。
「とりあえず、フレンドになりましょう」
ってことで、“交流”の項目からフレンド申請と承認のやり取りを開始。このへん、何枚かスクショで紹介しようかなぁ……と考えてはいたんだけど、気が付いたときには……!
すんげえすんなりとお友だちになれちゃって、解説するまでもないという……w 画面タップしたの、ほんの数回だけな気がするわ……。俺と矢野はあまりの簡単さに驚きつつも、
「じゃあ、ケートス島の遊園地で待ち合わせね♪」
「うん♪ わかったー♪」
チャット画面でそんなことを言い合い、件の遊園地に飛んだのであった。女学生の待ち合わせか、って感じだがな。
すると、わずか数秒後……!!!
「うわああああ!!!ww ホントに矢野いたぁぁああああ!!!www」と俺。
「大塚さんイルぅぅうおおおおおお!!!www」と矢野。そりゃ集合したんだから当たり前なんだけど……この手軽さと簡単さはヤバい!! マルチプレイの敷居をこんなに低くしてあるとは、驚きを禁じ得ないんだけどッ!!!
しかも……!
「これ、簡単にボイチャ(ボイスチャット)の設定もできますよ……! 画面右上のアイコンを、マイクにしてみてください……!」
恐る恐る、矢野が言う。
俺はいいおっさんということもあってか、“ボイチャというものは設定からして面倒臭い”という先入観があるんだけど、言われた通りに顔マークの横に付いているアイコンをマイクにして、
「おーい……。矢野氏~~~……!」
とささやいてみたのよ……! そしたら……!!
「うおおおお!!ww 超クリアーに大塚さんの声が聞こえる!!!ww」
自前のiPad miniから、テンションがストップ高状態となった矢野の声が飛び出して来た。
これにて、ボイスチャットの設定完了www “設定”と呼ぶのも申し訳なくなるほどの簡単操作(ほぼワンタッチだな)でチャットの仕様を切り替えることができるので、俺のような頭の堅い頑固なプレイヤーにも、ぜひ試してもらいたいと思った。間違いなく……ゲーム新時代の扉が開くと思うのでw
さて、その後はふっつーに会話をしながら冒険をスタート。
これ、設定の簡単さと音声の明瞭さも相まって、感覚的には顔を突き合わせて遊んでいるローカルプレイに近いモノを感じたよ。最近、協力プレイで遊びたいときは、PCでオンライン会議システムを立ち上げてしゃべりながら……なんてこともやるんだけど、1台の機器(俺も矢野もiPad)で超簡単に完結できるシステムにしてくれた『幻塔』は、ホントに遊びやすさを徹底追求して開発したんだなぁ……と確信したわ。
さて、遠くに離れていながらも最高のプレイ環境を構築できたので、さっそく、
「ちょっくらいっしょに散策してみるか!」
ということになった。
『幻塔』はマルチでプレイできるミッションやダンジョンが本当にたくさん用意されている。たとえば、
仲間といっしょにダンジョンに潜る“連合作戦”。ここには、曜日によっていくつものミッションが用意されているので、
条件にあったダンジョンに挑戦することができる。
でも今回は、
「せっかくなので、広大なフィールドをふたりで冒険してみようぜ!」
と話し合って、
↑この、危険マークのついた“ペテン師ライムを撃破”という懸賞クエストを目標に設定してみた。さあさあ、この茫漠な世界をふたりで飛び回るぜ!!w
そして始まった初めてのマルチプレイなんだけどさ……!
これがもう、楽しいのなんの!!!
アルケー(移動や戦闘時に身体に装着して使うアシスト機器のこと)を使い分けつつ、美しい景色の中を移動しているだけで、
「これ、マルチでやってるんだよな……? スゴすぎなんだけど……!」
と、全身に鳥肌が立つほどの感動が……w さらに、
「なんか、倒しがいのある敵がいますよ!! 行き掛けの駄賃に、やっちゃいますか!!」
という矢野のボイチャに呼応して、
俺も参戦!! 一応、目標のミッションは設定してあるけど、その道中で突発的な戦闘や、仕掛けを解く謎解きなんかにも出会うので、息つくヒマはほとんどない。しかも、そういったギミックにいちいち対応するのが楽しくて、本来の目的を忘れてしまうほどなのだ^^;
俺、オープンワールドアクションRPGはもっとも好きなゲームジャンルなんだけど、ひとつの持論として、
“寄り道が楽しいオープンワールドに、ハズレなし”
ってものがある。世界の広さを自慢するだけでなく、そこにあるあらゆるモノに息を吹き込んで遊びに昇華させているゲーム……という意味だけど、この『幻塔』はまさしく、それを実践している作品だと確信した。それも……すさまじい高レベルで。
ちなみに、目標にしていたペテン師ライムの討伐は、
スクショを撮る間もなく達成してしまい、俺と矢野に、
「もっと戦いてぇぇぇええええ!!!www」
という気持ちを植え付ける(苦笑)。
そこで、俺たちは再びデイリーミッションを目標に定めて移動を開始したんだけど、その眼前に……!
な、なんかデカいのがいる……((゚Д゚;)) あ、あの、花だか機械に見える存在はいったい……((゚Д゚;))
「や、矢野よ……! この崖の下になんかいるんだけど、見える……?」
震え声で、相棒に声を掛けた。すると、
「ええ、見えてますよ……! あいつ、どう考えても、このへんのエリアのボスクラスの敵っすよね……!!」
矢野が、若干緊張をはらんだ声で応じた。
しばし茫然とたたずむふたり……。でもつぎの刹那、まったく同じ行動を取ったではないか!
「うおおおお!!!ww やっちまうかぁぁぁあああ!!!www」
崖を飛び降りた俺たちふたりは、
“ロべラグ”という名の人型生命体との激闘になだれ込んでいったのである。
いやしかし、このロべラグの強さと言ったら……w
ふたりでパタパタと様子をうかがいながら立ち回っていたんだけど、
決死の覚悟で飛び込んで攻撃しても、なかなか相手のHPを削ることができねえwww しかも、モタモタとしているあいだに、
「ぐはッ!!! 下からの突き上げ攻撃、強すぎるだろ!!!」
さんざん突かれて、俺の体力は青色吐息に……! そんなとき、ボイスチャットから矢野の金切り声が轟いた。
「大塚さん!! 俺、回復できますよ!! 緑の輪の中に入って!!!」
言われた通り矢野のキャラに近づいて、優しい色をしたサークルの中に入る。
おおお……! HPが回復していくぞ……! これぞまさに……マルチプレイの真髄!!!
「サンキュ!! これでまだ戦える!!」と俺。
「一気に畳みかけましょう!!!」と矢野。俺たちふたりの心はひとつとなり、ロべラグに決死の火力を叩き込んでいったのだった。
「うっひょーーー!!! マルチしてる感じ~~~!!!www」
なんて、マヌケなことをほざきながら、な^^;
そして--。
戦うこと、十数分w じつは幾度となく死亡と復活をくり返していたんだけど(苦笑)、意地でもクリアーしたいってことでがんばり続けることができましたw
その結果、見事にロべラグを撃破することができ、
なかなかレアな素材を回収!! ひとりじゃ絶対に倒せなかったと思うので、本番でもボスクラスの敵には仲間といっしょに挑もうかなーw
というわけで、マルチプレイの体験記でした!!
続く!