元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長であり、編集部時代から現在に至るまでゲームプレイ日記やエッセイを執筆している大塚角満によるプレイ日記。Nintendo Switch、PC用ソフト『モンスターハンターライズ:サンブレイク』のプレイ日記。その第19回をお届けします。
どこで時空がねじ曲がったのか
あまりにもアホらしくてショックなことが起こったので、今日は昔の『逆鱗日和』のように短くまとめてしまおうと思う。
昨日(7月30日)のことなのだが、週末と言うこともあったので原稿仕事はほどほどにして、相方のたっちーのクエストを手伝うことにしていた。
「わしも早く、ゼル・メナってのを狩りたい!!!」
と、モンスターの名前をまったく憶えない中目黒目黒と同じようなことをわめいていたので、早いところランクを引き上げてメル・ゼナの討伐に連れて行こうと思ったのである。まあその前に、狩らなきゃいけないモンスターがゴマンといるんだけどね。
そして、エスピナスやジンオウガなどを順調に狩り、
「おし!! つぎはコレや!!!」
ってんでたっちーが貼ったクエストが、のちに問題を引き起こすゴア・マガラの討伐クエスト“黒き衣を纏う竜”であった。
「なんやこの……ゴマ・ナガラってモンスターは。初めて見るのう……! 緊張感が満ちてきたで……!」
どっかの国の民族料理みたいな間違いネームをつぶやきつつ、武者震いするたっちー。しかし水を差すようで悪いが、ゴア・マガラは『モンハン4』や『4G』のときに、たっちーとふたりでさんざん狩りまくっていた。コイツら(目黒とたっちー)のモンハン記憶喪失は、いよいよ看過できない段階に達してきた気がするわ……w
まあそれはいいや(よくないけど)。
とりあえず準備を万端に整えて、ゴア・マガラの討伐クエストに出向いたのである。
じつは『モンハンライズ:サンブレイク』において、俺が最初に3オチを喰らったのがほかでもないゴア・マガラだった(苦笑)。このモンスターは前述の『モンハン4』のメインモンスターだったこともあり、当時は乱獲レベルで狩りまくっていた。ゆえに、その動きも攻撃パターンも熟知していたわけだけど、それはあくまでも『モンハン4』のゴア・マガラ。『サンブレイク』では違う動きもしてきていたようだし、そもそもあのころの知見も加齢によりほとんど消し飛んでいたので(泣ける)、まんまと攻撃を喰らいまくって3オチを計上してしまったってわけだ。
なので俺は、モンスターの狙いが分散して狩りやすい協力プレイではあったものの、
慎重に慎重を期して立ち回る。
一方のたっちーも、ゴア・マガラから立ち上るただならぬ雰囲気を察したのか
いつもはガムシャラに突っ込む行動が目立つのに、今回は絶妙な距離を保って立ち回っていた。まるで弱点を見つけるために、じっくりと、観察しながら動いているかのように。
しかし、そこはさすがのゴア・マガラだ。
クエスト開始から10分が経過したころ、ついに……!
く!!! たっちーが力尽きた!!!>< 俺も自分の立ち回りが忙しくて、生命の粉塵を使うことができんかったわー!!
とはいえ、まだ1オチだ。
ふたりの力を合わせれば、いくらでも挽回して討伐することができるだろう。
それからしばらく、俺はひとりでゴア・マガラを相手にしていた。
その攻撃は苛烈を極め、回復薬をいつも以上に使うハメになったんだけど、なあにコレも……たっちーが合流するまでの辛抱だ! ふたりそろえば一気に狩場の天秤はこちらに傾き、形勢逆転することができるに違いない!!!
し、しかし……。
たっちー、合流すんの遅いな……。
キャンプで着替えたり、アイテムの追加をして時間が掛かっている……というわけではないよな。
だ、だって、さっきから……((゚Д゚;))
左下のミニマップに注目((゚Д゚;))
青カーソルの俺がゴア・マガラを相手にしている……別のエリアで、たっちーの赤カーソルはリオレウスとたわむれているような(((( ;゚Д゚)))
「あ、あやつはいったい、何をしているんだ……?」
イヤな予感に貫かれつつもLINEやメッセージで質問するヒマもなく、“ナゾの別行動”はいつまでも続く。
「もしかしたら、レウスを操竜してここまで連れて来るつもりなのか……???」
好意的にそう解釈しようとも思ったけど、バリバリに斬り合っている様子がカーソルの動きから見て取れたので、そういうわけでもないのか……??
そんな状態がしばらく続いたのち、問題のリオレウスとたっちーが俺とゴア・マガラのエリアになだれ込んできた。
「おお!!! や、やっぱり操竜だったか!!!」
破顔しそうになるも、たっちーはリオレウスの足元にまとわりついて双剣を振り回している……w こ、これはいったい、何が起こっているんだ……?
けっきょく、ほぼ俺ひとりでゴア・マガラを捕獲し、
クエストは終了……。茫然とその様子を見つめていると、スマホにたっちーからのLINEが届いた。
その一部が↓コレなんだけど……w
え、映画観ながらって……オメー、地上波初登場の実写版『東京卍リベンジャーズ』をガン観してたんじゃねえかよッ!!!!(怒) どうりで最初から、妙にモタモタした動きをしてると思ったわああああ!!!!
「あ……ッ!!」、「くぅ……!!!」と、俺が言葉にならない怒りで震えていると、たっちーはつぎのようにのたまった。
「わしが狩ってたヤツが飛んでったんで追い掛けていったら、そこでキミが別のモンスターを狩ってたんや。それで、“あれ? これはどっちが正しいの?”と」
そして、のほほんと結論付けるのである。
「いやぁ~~~www 狩りって難しいね!!!www」
誰が難しくしてるねん誰がッッッ!!!!><
続くw
大塚角満(おおつか かどまん)
元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。2017年に独立。編集部時代から現在に至るまでゲームエッセイを精力的に執筆し、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』、『折れてたまるか!』など、多数の著作がある。