元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長であり、編集部時代から現在に至るまでゲームプレイ日記やエッセイを執筆している大塚角満によるプレイ日記。Nintendo Switch、PC用ソフト『モンスターハンターライズ:サンブレイク』のプレイ日記。その第9回です!
ダイミョウザザミの素材集めは
『モンハンライズ:サンブレイク』の発売から1週間。ついに同僚のたっちーとエルガドで合流し、待ちに待っていた協力プレイが始まった。
前回の日記に詳しいけど、最初の討伐相手に選んだのは毎度おなじみダイミョウザザミ。
これはたっちーが、
「わし、とりあえずこのカニの装備を一式そろえようと思ってるねん! なので素材集めを手伝えや!!」
という、じつにモンハンらしい理由からターゲットに選ばれたものだ。
いまから16年も昔に、“武器を作るために狩りをするのか、狩りをするために武器を作るのか”というコラムを書いたことがあるけど(単行本:初代『逆鱗日和』に収録)、たっちーの場合はまさに前者で、“装備を作るための素材集めをしたい”というわけだ。
で、ようやく前回の続きになるけど、
「ダイミョウザザミとか、ここ10年以上やられた記憶がねえwww」
と豪語してクエストに出た俺を……下からの突き上げが急襲!!!
「あッ!!!」
と思ったときにはすでに遅く、なんとクエスト開始から40秒ほどで老ガンランサーは葬り去られ、
「うぉい!!!!! ガンランスのおっさん、なにやっとんねん!!!!(怒) どこが10年不敗やねん!!!(怒)」
たっちーに激しく罵られたのであった……w
そしてその後も、なんだか妙に噛み合わない。
力尽きこそしなかったものの、
ダイミョウザザミに思いっきり拘束されて、またもや三途の川を渡りそうになったし(((( ;゚Д゚))) そのたびに、
「ちょ!!!! なんでガードができないわしより、ガチガチのキサマのほうが追い詰められてんねん!!!www わし、もうカニの動きなんて完全に見切ったってのにwww」
罵声を畳みかけられたのだが、俺はただただ泡を噴きながら、
「し、しぃましぇん……(((( ;゚Д゚))) いまの、マジでヤバかったっす……((゚Д゚;))」
力なく言うしかないのであった(苦笑)。
しかし、クエスト開始から15分ほどが過ぎたころ……!
「たっちーが力尽きました」
「・・・・・・」とたっちー。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」と俺。
さんざん言われまくっていたフラストレーションが、ここで一気に爆発する。
「オイこら、ちょっと待てや。オメー、1分前に“完全に見切った”とか言ってただろ!!!www 逆に、ダイミョウザザミに見切られてたんじゃねえかよ!!!www」
言われたたっちーは ^^; ←こんな顔をしながら、
「さ、さあさあ! これで後がなくなったよ!ww 緊張感が高まってきましたね!!!www」
と、往年の江野本ぎずもと同じことを言って、場の空気を完全に凍らせたのであった……。
でも、このあとは順調に狩りは進み、
どうにかこうにかダイミョウザザミを捕獲! そして、エルガドに戻ってきたタイミングで俺の打ち合わせ相手が来社したので、
「じゃ、わしはお茶を出したら、ひとりで納品クエとかやってるわ! 打ち合わせが終わったら、ザザミの素材集めの続きをやるで!!」
たっちーはそう言って、ソロプレイに突入したのである。
そして、1時間後--。
無事に打ち合わせが終わり、
「よし! さっきの続きをやろぜ!!」
ってんで、我々は再びエルガドに集結した。俺も、ダイミョウザザミの素材を使う“シザーガンランス”を作りたかったので、この協力プレイは渡りに船だったのだ。
しかし……((゚Д゚;))
やってきたたっちーの分身は……!
「あれ???」
なんか……さっきまでの格好と違うような……?
ていうか、これって……ザザミの防具じゃねえか!!!ww しかもご丁寧に、全身そろってるし!!!(驚)
「おい!!!www なんでもう、ザザミの防具を着てんだよ!! いっしょに素材集めするんじゃなかったのかよ!!!」
言われたたっちー、再び ^^; ←こんな顔になりつつも、俺の隣でやたらとポーズを決めてきやがった。
「はっ!!」
「ほっ!!!」
「うぜぇぇぇええええ!!!」と顔をしかめる俺に、たっちーは聞き捨てならないセリフを吐く。
「いや~、キミが打ち合わせ中、なんとなくダイミョウザザミのクエストに行ったら、わりと簡単に狩れちゃってさwww そこで「これ、ひとりで十分やん!」ってんでくり返してるうちに、素材がそろってねえ^^; なのでもう、ダイミョウザザミはええわwww 先に進もうぜwww」
……って、俺がザザミの素材が欲しいんだよ!!!!(怒) 手伝えや!!!! 抜け駆けすんじゃねえぇぇぇえええ!!!><
ヤケになって、いっしょにポーズw
逆鱗日和ファミリーは、今日もドタバタです(苦笑)。
続く。
大塚角満(おおつか かどまん)
元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長。2017年に独立。編集部時代から現在に至るまでゲームエッセイを精力的に執筆し、『逆鱗日和』シリーズ、『熱血パズドラ部』、『折れてたまるか!』など、多数の著作がある。