かつてない臨場感の殴り合い
2017年(平成29年)6月16日は、Nintendo Switch用『ARMS』(アームズ)が発売された日。本日で発売から5周年を迎えた。
『ARMS』は任天堂から発売された対戦格闘アクションゲーム。バネのように伸縮する両腕“アーム”を駆使して戦う格闘スポーツ“ARMS”で頂点を目指すことがプレイヤーの目的となっている。
一風変わっているのはゲームの操作方法。“いいね持ち”でJoy-Conを持って手を動かすと、それに合わせて画面の中のファイターが多彩なアクションをくり出してくれるのだ。左手を前に出せば左パンチ、右手を出せば右パンチ。さらには手を捻ればパンチの軌道が弧を描くように曲がっていくなど、かなり直感的に操作が可能。
『ARMS』は、プレイヤーの動きと連動するモーションコントロールとボタン操作の組み合わせで操作。1人でのコンピューター戦、ローカルでの2人対戦、オンラインでの対戦など、幅広い対戦形式に対応。#NintendoSwitch https://t.co/1G0ygFe8zX
— 任天堂株式会社 (@Nintendo)
2017-01-13 13:26:59
視点も多くの格闘ゲームで見掛けるようなサイドビューではなく、ファイターの後方からの視点になっているため、あたかも自分がその場で戦っているような臨場感を味わえてしまうのが驚きだった。筆者はつい「『ワンピース』のルフィはこんな感じで戦うのか?」などと考えてしまったものだが、きっと多くの人が同様の連想をしてしまったに違いない。
ほかにもJoy-Conを傾けることで前後左右に移動、ハの字に構えればガード、両手を同時に前に突き出せば相手を掴むなんて動作もできたし、必殺ゲージが溜まっていればZLかZRで“必殺ラッシュ”と呼ばれる連続攻撃を放つことだってできた。必殺技コマンドを覚える必要はなく直感的な操作でカジュアルに遊べたので、家族みんなで戦いに明け暮れたなんて人もいたんじゃないかな。
ゲームモードが多彩な点も格闘ゲームとしてはけっこう異色かもしれない。1対1の真剣勝負や2対2のチーム戦のような通常のバトルに加えて、バレーボールやバスケット、マトアテなんていう競技もプレイできた。いずれものびーるウデを駆使するため、通常のルールとは異なっているところがおもしろい。アップデートでは“ヘッドロック争奪戦”という、アームが6本に増えてしまうマスクを奪い合って戦うといったかなり特殊なルールが追加されたのもユニークだった。
オンライン要素が充実しているため、5年経ったいまでもランクマッチやパーティマッチでガチな勝負をくり広げている人も多いんじゃないだろうか。
プレイヤーが操るファイターたちも個性豊か。後から追加されたキャラクターも含めると、現在は15人の中から選んで戦える。キャラクター自体にも体の大きさやスピード、ジャンプ力など、さまざまな項目で能力差があるのだが、アームを付け替えることでより個性を際立たせられるところが本作ならではのおもしろさ。
アームは3種類まで持ち込んでラウンドごとに左右でそれぞれ付け替えられるうえ、炎や雷、風のような属性もあり、チャージすれば属性を纏ったパンチをくり出すことも可能。相手を凍らせたり吹き飛ばしたり、一撃でダウンさせたりするなど、多種多様な効果が得られた。もちろん、腕の伸びる長さや重い軽いといった重量、くり出すスピードの違いもあり、取捨選択が非常に悩ましい。ルールによる有利不利だってあるわけで、自分なりのベストな組み合わせを見つけ出すのもまた楽しみのひとつだった。
ちなみに2022年4月29日には、本作のファイターである闘うラーメン少女“ミェンミェン”の『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』用amiiboが発売。これがあれば追加コンテンツを購入していなくてもFP(フィギュアプレイヤー)として育成できるので、興味があればチェックしてみてほしい。
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