累計発行部数1200万部を超える平本アキラ氏の大ヒットマンガ『監獄学園（プリズンスクール）』。テレビドラマ化もされた本作ですが、アマゾンプライムビデオでは2022年3月4日よりアニメ版全12話を一挙配信中です。
原作のマンガ『監獄学園（プリズンスクール）』は2011年から2017年まで週刊ヤングマガジンで連載されていた“学園コメディ”。第37回講談社漫画賞を受賞しアニメ版だけでなく実写ドラマ版も放送されるなど、かなりの人気を博しました。
さて、今回ご紹介するのは2015年に放送されたアニメ版『監獄学園（プリズンスクール）』です。原作は過激なシーンが多いため映像化にあたって心配する声もありましたが、さすがは映画『クレヨンしんちゃん』や『ガールズ＆パンツァー』シリーズなどで名監督として知られる水島努監督。過激なシーンをうまく処理して完成度の高い作品になっています。
『監獄学園（プリズンスクール）』の舞台は全寮制の女子校“私立八光学園”。本年度から男子も入学可となったのですが、入ってきた男子生徒はたったの5人でした。周りは女子ばかりの“ハーレム”状態に心躍らせる彼らですが、5人対1016人という圧倒的な男女比に肩身の狭い思いで過ごすことになります。そんな日々に耐えられず、ついに女子風呂を覗くという愚行に出る5人。しかしその罪で、裏生徒会によって懲罰棟（通称・プリズン）へ投獄されてしまいます。
本作を見てまず目につくのは“女の子のかわいさ”と“（お色気要素もある）シリアスギャグ”ではないでしょうか。絵が原作に忠実で非常にキレイなので、かわいさもギャグもより際立ちますよね。しかし『監獄学園（プリズンスクール）』の真の魅力はほかにあります。
それは裏生徒会と男子たちのあいだで繰り広げられるヒリヒリとした心理戦。序盤はキヨシとガクトの脱獄計画をメインに話が進みます。ふたりは裏生徒会を出し抜くために脱獄の方法を画策しますが、中々思惑通りにいかず計画が潰されることも。それでもめげずに別の案を出してくるタフさは称賛に値するでしょう。正直「そこまでするか!?」というのもありますが……。
さらに後半のDTO計画阻止作戦。男子5人が副会長・芽衣子を足止めするために企てた策は、芽衣子の性格を逆手に取ったみごとなものでした。あまりのみごとさに“覗き”行為をした最低な奴らだとわかっていても、思わず作戦の成功を願ってしまうほどです。
最終回に向かうにつれてどんどん立場の悪くなっていく男子生徒たち。果たして彼らは無事プリズンから出られるのか？ 結末はぜひ自身の目で確かめてくださいね。
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。
