広大な宇宙を舞台にしたPC用MMOゲーム『EVE Online』が、表計算ソフト/サービスのMicrosoft Excelとのコラボを発表。話題を呼んでいる。

 発表が行われたのは、本作を運営・開発するアイスランドのCCP Gamesによる恒例のファンイベント“Fanfest”の基調講演にて。プレイヤー動向のさまざまなデータが示されたのち、プレイヤー自身のデータ分析を助ける取り組みとして発表が行われた。

 『EVE Online』ではプレイヤー主導の経済システムをはじめ、さまざまな領域で非常に多岐にわたるデータを扱う。開発チームではマイクロソフトの協力のもと、それらのデータから必要な部分を抽出してExcelで扱えるように書き出すJavaScriptベースの拡張を提供予定だという。これまでより簡単に生のデータを取り込んでExcelで扱えるようにすることで、ゲーム内での経営・軍事面の戦略立案がやりやすくなるというわけだ。

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データのエクスポート用ツールのプロトタイプ版の様子も示された。

 また20周年に向けたロードマップも公開され、今後投下予定の複数のストーリー要素の第1弾のフィナーレとして2022年第4四半期に新たなエクスパンション(拡張)をリリース予定であること、アトリビュートやスキルシステムの再編や新規プレイヤー向けの改善、スペイン語対応を予定していることなどが明かされた。

 また関連情報として、新たなFPS化プロジェクトがロンドンスタジオで進行中であることも公表された。『EVE Online』ではかつてプレイステーション3向けにオンライン対戦型FPS『Dust 514』が展開されたほか、後にPC向けの『Project Nova(仮称)』が開発されたものの、残念ながらいずれも十分な成功には至らず、今回が3回目の挑戦となる。