2022年6月10日(金)、2KとSupermassive Gamesより、新作ホラーゲーム『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』(プレイステーション4/プレイステーション5/Xbox Series X|S/Xbox One/Steam)が発売予定。
本作の開発を手掛けるのは、『Until Dawn(アンティル ドーン) -惨劇の山荘-』(以下、『Until Dawn』)で知られるSupermassive Games。新作となる『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』は、いったいどんな仕上がりとなっているのだろうか?
本記事では、Supermassive Gamesの歴史や、期待高まる新作『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』の魅力を紹介しつつ、開発者へ実施したメールインタビューもお届けする。
『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』(PS4)の購入はこちら (Amazon.co.jp) 『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』(PS5)の購入はこちら (Amazon.co.jp)自分の選択で物語が進む……没入できるホラーゲームを開発し続けるSupermassive Games
まずは『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』の開発を手掛けるSupermassive Gamesについて紐解いていこう。この開発陣は、過去にも多くの魅力的な作品を我々の手元へと届けている。以下はそんなタイトルの一部だ。
中でも、2015年8月27日に発売されたプレイステーション4用ソフト『Until Dawn』の出来栄えは、多くのホラーゲームファンを唸らせた。雪深い山荘に集まった8人。彼らの身に巻き起こる惨劇の一夜を体験するアドベンチャーゲームだ。
本作のストーリーは一本道ではない。あらゆる場面で選択が要求され、その都度プレイヤーが選択した行動そのものがつぎのストーリーを決めていくのだ。当然、エンディングもさまざまなパターンが用意されている。
小さな行動や選択が後に大きな変化をもたらすことを表す“バタフライエフェクト”システムが採用され、まるで自分が作品の登場人物のひとりであるかのように錯覚、没入できるシステムとなっていた。
選択肢の種類は些細なものから衝撃的なものまで多種多彩。たとえば、彼女と親友のふたりが拘束されており、どちらか一方を助けたら、もう一方は命を落とす……といった感じ。何を選択するのかは人それぞれだが、究極の選択と言われるようなものも多く、画面の前で頭を抱えたプレイヤーも多いはずだ。
発売当時は、ここまでストーリーが細かく分岐するゲームはなかったように思う。また、“マルチエンディングであること”自体が注目を浴びることも少なかった。そんな中、本作は動画配信との親和性の高さが話題に。視聴者といっしょに選択肢を考えたり展開を予想したりなど、“配信時代だからこその魅力”が詰まっていた。
また、没入感をさらに押し上げるのが現実の映画やドラマで活躍するプロたちの演技と、当時の最新技術が使われたモーションキャプチャによるリアリティ。すべてが合わさったことで、手に汗握る恐怖をより鮮明に、ダイレクトに感じることができるようになったわけだ。
要するに、プレイヤーが劇中に入り込んでしまったかのような臨場感と緊張、ホラーが味わえる“体験できる映画”というに相応しい作品だった。
夏のキャンプ場で起こる“死ぬほど楽しい”体験を貴方へ
そんな、いままでとはひと味違った体験ができる作品を多く作り出してきたSupermassive Gamesの最新作『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』が、6月10日(金)に発売される。
本作は、大小のあらゆる選択がストーリーに影響を与え、どの登場人物が物語を綴るために生き延びるかを左右する『Until Dawn』と同様のシステムが使われた最新のティーンホラーゲームだ。
プレイヤーは9人のキャンプカウンセラーのひとりとなって、サマーキャンプへと参加。キャンプ最後の夜、暗闇が辺りを包みはじめる中、ハケット採石場のキャンプカウンセラーたちは、別れのパーティーを開こうとしたことをキッカケに、先の読めない恐怖の一夜を体験することになっていく。
この恐怖の一夜をより高密度な体験にしてくれるのが出演する俳優陣だ。映画の原点にして頂点、ハリウッドで活躍するプロたちによる迫真の演技は、文句のつけようがないだろう。
恐怖体験の舞台であるキャンプ地のオーナー、クリスを演じるのは大ヒットホラー映画『スクリーム』シリーズに出演するデヴィッド・アークエット。夏が終わる前に一夜のロマンスを求めるキャンパーのひとりアビーは、『バットマン: ダークナイト リターンズ』にも出演したアリエル・ウィンター。閉鎖的な仮面の下にヒーロー的側面を隠す青年ライアンを演じるジャスティス・スミスは、『ジュラシック・ワールド』での活躍が印象的だろう。
ほかにも多くのハリウッドスターやセレブリティの個性あふれる豪華キャストが出演する。ストーリーはもちろんのこと、キャラクターたちの表情や目線などにもつぶさに注目してほしい。
なお、日本語吹き替え・日本語字幕でもプレイ可能。自分の好みに合わせて設定しよう。
キャラクターの“裏の顔”を垣間見ることで、選択がより難しく
『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』について、Supermassive Gamesで開発ディレクターを務めるWill Byles氏にメールインタビューを実施。本作の魅力に加え、『Until Dawn』でも登場したQTEをはじめとしたアクション要素は存在するのかなど、気になることをうかがった。
Will Byles
Supermassive Gamesの開発ディレクター。『Until Dawn』を手掛け、いまは『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』のディレクターも務める。
――本作は、どういったコンセプトをもとに制作されているのでしょうか。
Will『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』は、受賞歴のある『Until Dawn -惨劇の山荘-』の開発スタジオであるSupermassive Gamesが制作する、ストーリー主体の最新ティーンホラーゲームです。『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』では、ハケット採石場のキャンプカウンセラーを努めていた若者たちが、最後の夜にパーティーを開きます。しかし彼らのひと夏の希望や夢は一転し、血生臭いハンターたち、そしてそれ以上に恐ろしい“何か”に追われ、若者たちは先の読めない恐怖の一夜を体験することになります。
――キャンプ場を舞台にした理由を教えてください。
Willティーンホラーゲームとして、サマーキャンプの舞台は外せませんでした。サマーキャンプはティーンホラーには完璧な設定で、キャンプで若者たちがいちゃついたり、ひと夏の思い出を作ろうとする反面、そこは人里離れた森の中なので、現代技術は使えませんし追い詰められていきます。また、自然の中で“狩られる”ことに対し、キャンプカウンセラーたちが想像を絶する状況に陥り、プレイヤーも想像を絶する選択を余儀なくされます。
――トレーラーを拝見したところ、とてもリアルな人物、風景に加え、言い回しなどから洋画を見ているような感覚になりました。顔の再現には、やはりかなり力を入れていらっしゃるのでしょうか? また、モーションキャプチャーを用いて制作されていると思われますが、とくに注力した点を教えてください。
Willおっしゃる通りです。ホラーゲームやホラーそのものにとって、視聴者やプレイヤーが画面上のキャラクターに感情移入ができることが必要不可欠です。そのため、表情の微妙なニュアンスがすべて表現できなければなりませんので、我々はパートナーであるDigital Domain(デジタル・ドメイン)と密に連携しました。彼らはモーションキャプチャーや表情のキャプチャーでは業界トップクラスで、マーベル作品の『Thanos(サノス)』のアニメーションを手掛けています。
とくに力を入れたのは、キャラクタークリエイションですね。プレイヤーが想像しうるキャラクターの微妙な心情や行動を、表情や動きで表現できるようにしました。
『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』 - アナウンストレーラー
――血やゴア表現を含むCG表現は必要不可欠だと思いますが、よかった点、苦労された点、重要視した点などありますでしょうか?
Willゴア表現で難しかったのは、どのキャラクターがケガをしたり、血がついているかなどを思い出すことです。選択肢によって、すべてのキャラクターの行動が分岐していくので、すべて覚えるのは大変でした。
――本作では、恐ろしい“何か”とハンターたちから追われるとのことですが、メインとなるのは“何か”でしょうか? また、逃げるだけでなく対抗する手段も用意されていますか?
Willネタバレになってしまいますよ!(笑) ひとつ言えることは、血生臭いハンターたちはキャンプカウンセラーたちにとって、恐怖以外の何物でもありません。悪い選択をした時点で瞬殺されるかもしれません!
――探索をメインで行いつつ、各シーンでの行動を選択するというのが主な進めかただと思いますが、QTEのようなアクション要素は存在しますか?
Will『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』は、いくつかの選択式要素を用いています。例として“QTE”があり、画面上に出現するコマンドを素早く入力をすることによって危険を回避できます。また、“リアクション”(Interrupt)といった、ゲーム進行中にプレイヤーが起こせる行動があります。たとえば、薄気味悪いドアが表示され、そのドアを開けるか開けないかをボタンを押して決定するのです。“リアクション”の際、通常の選択肢は出現せず、プレイヤーの行動によって選択をします。
さらに“息を止める”(Don’t Breathe)もあり、ハンターに追われている際にプレイヤーはキャラクターの息を止めなくてはなりません。息を止める時間が短すぎたり、長すぎたりすると、ハンターたちに見つかってしまいます。
――今回の『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』は、『Until Dawn』のゲームシステムに近い印象を受けました。確認なのですが、本作は途中でストーリーが分岐し、誰が生き残るかはプレイヤーの選択によって変わるマルチエンディングでしょうか? また、エンディングはどのくらい用意されていますか?
Will『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』には“選択された道”(Path Chosen)といった、特別な音声と画面上の表示で確認できる選択肢があります。想像できると思いますが、これらの選択は重要です。プレイヤーがくだす選択は、直後に何か起こることもありますし、その後の展開に影響を及ぼすこともあります。
エンディングは複数用意されていますよ。キャンプカウンセラーが全員生き残ったり、全員死んだりするエンディングも存在します。ほかにもいろいろなエンディングがありますね。
――キャラクターたちの関係性はストーリーに大きく関係しますか?
Willキャラクターたちの関連性は、ストーリーの進みや選択に大きく影響し、プレイヤーが造り上げる物語にとって重要なポイントになります。
――作品において音楽は大きな役割を担いますが、ホラー作品での音楽はとくに重要な役割を果たすのではないかと思います。曲調はもちろん、導入タイミング、強弱、焦燥感をあおるようなものなど、どのような音楽を使用するかで、印象が大きく変わりますよね。本作で音楽について意識されたことを教えてください。
Will音楽は、ゲームのムードを作るうえで大切だと思います。ときには暗いトーンを作ったり、明るい雰囲気を作ったり、ホラーシーンを演出することもできますね。音楽の中には懐かしい音楽も収録されていて、プレイするうえでストーリーに情緒的な要素をもたらしていると思います。
――改めて、本作いちばんのポイントや注目してほしい点を教えてください。
Willネタバレを避けて言いますと、とくに注目してほしいのはキャラクターのダークサイド(裏の顔)を垣間見るところです。これによってグループ全体への見る目が変わり、プレイヤーはより難しい選択を余儀なくされます。
――最後に、本作を楽しみにしている読者に向けて、メッセージをお願いします。
Will日本のファンの皆様、ご支援いただきありがとうございます。2022年6月10日(金)に『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』を皆様にプレイいただくのが待ち遠しいです。