マイナビ出版は、書籍『機動戦士ガンダム 宇宙世紀vs.現代科学』を2022年3月28日(月)より発売する。
本書は、『機動戦士ガンダム』シリーズの中で登場する“ガンダリウム合金”・“ビーム・サーベル”・“サイコミュ”・“ミノフスキー粒子”・“ヘリウム3”という5つのキーワードに対して、それぞれの分野の研究者たちが映像作品を分析、ポジティブに肯定する書籍。
「自分がガンダリウム合金を作るとしたらチタンセラミックス(ニホウ化チタン)が適していると思います」など、作中のキーワードを真面目に解説。『ガンダム』に興味があるSFファンならついニヤニヤしてしまう本となっている。価格は2640円[税込]。
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現役の研究者たちが『ガンダム』劇中のSFをガチ検討
書籍『機動戦士ガンダム 宇宙世紀vs.現代科学』3月28日発売
商品概要
- 書籍名:機動戦士ガンダム 宇宙世紀vs.現代科学
- 発売日:2022年3月28日(月)
- 価 格:税別2,400円/税込2,640円
- 版 元:マイナビ出版
- 問合せ先:(株)マイナビ出版 編集2部1課 主任・田島孝二
- tashima.koji@mynavi.jp
- TEL 03-3556-2735/FAX 03-3556-2743
- 〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋二丁目6-3 一ツ橋ビル2階
コンセプト
SF(サイエンス・フィクション)に対して、専門家が「ここが違う」と指摘するのは野暮。「やっぱり無理なんだ・笑」そんな読後感で終わる本は、読みたくない。
「ビーム・サーベルの色は、連邦軍とジオン公国軍、ティターンズとで入手可能なガスが違っていたから、色が違っていたのかも」「ガンダムの凄いところはビームとレーザー、メガ粒子砲をきちんと使い分けているところ」プラズマの現役研究者がそう語ってくれたら。
「Zガンダムのウェイブ・ライダー形態では大気圏突入のために底面はセラミックスの含有率を高めて金属成分を低めにしている?」合金分野の現役研究者がそう語ってくれたら。
「脳波で何かをコントロールするだけであれば、結構早く実現できると思います。それこそ10年もかからないレベルで」脳波分野の現役研究者がそう語ってくれたら。
「ミノフスキー粒子の性質を考えた時、ダークマターの一種だと考えれば辻褄が合うところもあるんです」素粒子分野の現役研究者がそう語ってくれたら。
「シロッコが木星から持ち帰ったヘリウム3は、宇宙空間における最高のエネルギー源。本当に取りに行きたいんです」核融合の現役研究者がそう語ってくれたら。
巻末では「動くガンダム」チーフディレクターが「最初は直立した時に脚を真っ直ぐで設計していたのですが、安彦立ちをさせたくて角度を変えました」そう語っても下さいました。
本書を読み終えた後、「ガンダムのSFって、こんなにリアリティがあったんだ!」
そう気付き、あらためて映像作品を見返したくなるような本を作りました。
「この話は、このシーンのことか!」と思い出してもらうために掲載した劇中カット(全9作品・130枚超)もご堪能ください。Yes my sweet!!
※本文誌面サンプル画像は巻末に添付しています
講師紹介
- 第1章「ガンダリウム合金」
講師:笠田竜太/東北大学金属材料研究所 原子力材料工学研究部門
- 第2章「ビーム・サーベル」
講師:金子俊郎/東北大学大学院工学研究科電子工学専攻物理工学講座プラズマ理工学分野
- 第3章「ニュータイプとサイコミュ」
講師:小池 耕彦/自然科学研究機構 生理学研究所 システム脳科学研究領域
坂本貴和子/自然科学研究機構 研究力強化推進本部
- 第4章「ミノフスキー粒子」
講師:福田努/名古屋大学 高等研究院/大学院理学研究科
- 第5章「ヘリウム3と宇宙空間でのエネルギー源」
講師:伊藤篤史/自然科学研究機構 核融合科学研究所ヘリカル研究部
特別取材「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」
講師:石井啓範/ガンダムGLOBAL CHALLENGEテクニカルディレクター
劇中カット掲載作品(合計130枚超)
- U.C.0079 機動戦士ガンダム
- U.C.0079 機動戦士ガンダム 第08MS小隊
- U.C.0079 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
- U.C.0083 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
- U.C.0087 機動戦士Zガンダム
- U.C.0088 機動戦士ガンダムZZ
- U.C.0093 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- U.C.0105 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ ※文章のみでミノフスキークラフトに言及
- U.C.0120 機動戦士ガンダムF91
- U.C.0149 機動戦士Vガンダム
本書内に登場する現代(現実)科学のキーワード
- CFRP(炭素繊維強化プラスチック)
- ハイエントロピー合金
- ベイパーシールディング(蒸気遮蔽)
- ビーム・ライフルのパルス長
- ビームと呼ぶ時は、あくまでも粒子
- ビーム・サーベルの鍔迫り合いはリコネクションを表現
- Iフィールドが磁場であるならば、高温超伝導磁石によって実現できるかも
- 上はガンマ波(30-100Hz)が上限で、下限はデルタ波(1-3Hz)
- 質量がゼロのモノはヒッグス粒子から力を受けない
- 反物質が消えたのはニュートリノのせい
- ダークマターにはいろいろな候補がある
- 超電導は-270℃まで冷やすと電気抵抗がゼロになる
- CERNにLHCという巨大加速器があり、7テラeVまで陽子を加速して正面衝突させるんです
- Iフィールドが磁場ではなく、第5のフィールドとして飛んでいるとすれば問題ない
- 月にはヘリウム3が少しあるのでグラナダやフォン・ブラウン市でも採取されていたかも
- 地球上のヘリウム3は0.00001%と言われていて、月の100分の1くらいしかない
- ヘリウム3は燃えないし化学反応もしないが、原子の核融合反応でエネルギーは取り出せる
- 動くガンダムのサーボモーターは0.5rpmを仕様として選定
- MG 1/100 ガンダムF00は、動きや関節の位置などがかなり近い設計になっています
- 動くガンダムにはハイテン材、高張力鋼でもなく、普通のSS400を使っています