Devolver Digitalが、イカサマカードゲーム『Card Shark』のPC版デモを日本時間2月22日午前3時より開始する“Steam Nextフェス”で配信する。本誌では公開に先駆けてデモをプレイしたので、その内容をお伝えしよう。
本作は2022年にNintendo SwitchとPCで発売予定。なお製品版同様にデモ版も日本語対応している。
イカサマを駆使しておフランスの上流階級から金を巻き上げろ!
本作の舞台は18世紀フランス。とあるカフェで給仕として働いていた主人公は、怪しい紳士“サンジェルマン伯爵”に対戦相手のカードを盗み見て伝えるイカサマに協力するよう持ちかけられたことから、彼の属するイカサマ義賊集団に加わることになる。
“伯爵”の野望は、イカサマで上流階級の連中から金を巻き上げつつ、彼らがひた隠しにする事件の真相を暴いていって、国のありようを変えること。主人公はその計画の一員として、さまざまなイカサマテクを習得しカモ相手に実践していくのだ。
カードゲームとしての勝負の部分は省略し、完全イカサマ特化
デモを遊んだ限りでは、ゲームは完全にイカサマ部分に特化。「どのイカサマを使い、怪しまれる前に正確かつスピーディーに実行するか」が重要であって、実際にカードゲームとしての手を競う腕は問われない。というか遊んだ範囲ではトランプを使っていることはわかるものの、どんなルールのカードゲームを遊んでいるのかの説明すらないぐらいだ。
その分イカサマの種類は豊富で、何パターンもの相方への“通し”(対戦相手の手札状況などの連絡)、大胆なカードの抜き取りとバレる前のすり替え、数々の不正シャッフルの妙技など、さまざまなイカサマ技術が勢揃い。
それらイカサマ技のそれぞれがミニゲームとして構成されており、対局者(カモ)の猜疑心メーターが上がりきらないようにスピーディーかつ正確に実行しないといけないという寸法だ。
疑われる前にイカサマを完遂する正確性とスピードと記憶力がカギ
ミニゲームのそれぞれはシンプルな操作で構成されているし、選択しようとしている通しなどの補助の表示が出るものもあるのだが、猜疑心メーターの上がりを最小限に抑えるためにはクイックにやらねばならず「あれ、このパターンの通しのクイーンの入力はどうやるんだっけ」とかやっているとなかなか辛い。
また“さっき山に送り込んだダブりカードを選んで再度抜かないといけない”といった記憶力が要求されるものもある。使う技によってはミスってもその局に負けるだけで済むものもあるが(場合によってはあえて負けて警戒心を下げたり大きな賭けを誘うのも技術のひとつ)、ダブりカードの抜き取りなどはミスると一発でイカサマがバレて死亡だ。イカサマだって技術を磨く必要があるんだぜ、ヘヘッ。
ストーリー面や勝負以外のサブシステムも注目
デモはゲーム序盤と思われる部分をそのまま遊べるような作りになっていて、思想家のヴォルテールをはじめとするさまざまな登場人物たちとの交流や、伯爵の追っている事件の触りの部分などが描かれる。
また主人公の心情が明かされる日記によるストーリーテリングや、困った人々を助けるための儲けからの本部への寄付、イカサマがバレて死亡した後の展開など、本作のサブシステムと思われる要素もその一端を垣間見られる。これらの部分もイカサマに負けず劣らずなかなか凝ったものになりそうな印象なので、気になった人はぜひチェックしてみて欲しい。