1985年から1991年まで『週刊少年ジャンプ』で連載され、累計発行部数5000万部を突破した伝説のマンガ『シティーハンター』。現在アマゾンプライムビデオでは『劇場版シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>』と、全仏が熱狂した『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』が視聴可能です。
そして今回注目するのは、後者の作品。本作といえばフランスで観客動員168万人超えの大ヒットを記録した実写映画ですが、果たして見どころは?
『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション デラックス吹替版』(アマゾンプライムビデオ) 『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション 字幕版』(アマゾンプライムビデオ)※『劇場版シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>』はこちらの記事をチェック!
まず注目すべきポイントは、『シティーハンター』ファミリーが集結する“吹替版”。アマゾンプライムビデオでは字幕版とデラックス吹替版の両方が選べるようになっており、後者は文字通りデラックスな声優陣が吹替を担当しています。その主なキャストは以下の通り。
- 山寺宏一さん(冴羽獠)
- 沢城みゆきさん(槇村香)
- 玄田哲章さん(海坊主/ファルコン)
- 田中秀幸さん(槇村秀幸)
- 一龍斎春水さん(野上冴子)
アニメシリーズを知っている人ならご存知だと思いますが、海坊主・槇村秀幸・野上冴子はアニメ版と同じキャスト陣。さらにアニメシリーズの獠を演じた神谷明さんや、香役の伊倉一恵さんもスペシャルゲストとして“ある人物”の吹き替えを担当しています。いったいどのキャラを演じているのか、ぜひ探してみてください。
また作中の至るところから垣間見える原作愛も必見。掲示板に書きこまれた“XYZ”やことあるごとに登場する“ずっこけカラス”、劇中に流れるアニメ版の歌曲、キャラクターの再現度の高さ(とくに海坊主)、最後の『Get Wild(ゲットワイルド)』など、『シティーハンター』の世界観を忠実に再現しています。
そもそも本作の主演兼監督のフィリップ・ラショー氏は、かねてより原作の大ファン。世界観にどっぷり浸かるためにフランスで放送されたアニメ144話とマンガ37巻分を見返し、中国版『シティーハンター』をはじめとする外国の映像化作品もすべてチェックしたそうです。
その結果生み出されたストーリーは純粋におもしろく、中でも女好きの獠がひとりのおっさんに翻弄される姿は爆笑必至。本編では香りを嗅いだものを虜にする“キューピッドの香水”をめぐって獠たちが奮闘していくのですが、香水の力により徐々におっさんの虜になっていく姿は何度見ても笑えます。ちなみにシナリオを見た原作者・北条司氏も、「原作にこのストーリーを入れたかった」と絶賛していたとか。
マンガ・アニメの実写化はちょっと……という人でも、きっと見終わるころにはこう思うでしょう。これは完全に『シティーハンター』だと。史上最香の実写映画だ、と――。
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。