Nintendo Switch、プレイステーション4、5、Xbox One、PCで配信中のエレクトロニック・アーツのバトルロイヤル型FPS『Apex Legends』（エーペックスレジェンズ）。2022年2月8日より開幕となるシーズン12“デファイアンス”にて、新レジェンド・マッドマギーが参戦する。
本稿では、新シーズンについてメディア向けに行われた、開発者によるオンラインプレゼンで明かされたマッドマギーについての新情報をお届け。オリンパス改変や9対9の新モード：コントロール、既存レジェンド＆武器の調整内容などは下記記事をチェック！
※そのほか『Apex』シーズン12“デファイアンス”に関する記事はこちら
マッドマギーのコンセプト：因縁深いヒューズやレジェンドたちとの繋がりに注目
ヒューズがApexゲームに参戦したシーズン8で初登場となった“マッドマギー”。キングスキャニオンを破壊した事件後、彼女は逮捕されてしまい死刑となるが、その代わりにApexゲームへと放り込まれることになる。
ローンチトレーラーなどを見てわかるように、ヒューズとは関わりが深く、新シーズンでは、彼女の視点でこれまで明かされなかった物語が描かれるようだ。なお、ローバやレヴナント、アッシュ、ホライゾンたちとも繋がりがあるようで、彼らとのセリフの掛け合いにも注目したいところ。
アビリティやスキルなどマッドマギーの性能面については、ポーランドの有翼重騎兵“フサリア”からインスピレーションを受けており、フサリアのように突撃タイプのキャラクターとして構想が固まっていったようだ。また、SWATチーム（アメリカの特殊部隊）のような一面を持ち合わせており、防衛系のレジェンドが立て籠っている場所で力を発揮するコンセプトとなっている。
マッドマギーの能力について：敵の守りを打ち破るアグレッシブなレジェンド
※上記の画像は、公式サイトより引用しています。
マッドマギーはアグレッシブな司令塔として戦うレジェンド。先述したように、敵チームが立て籠っている際に力を発揮する能力を持っており、敵の守りを打ち破って押し入り、味方の攻めを後押しすることに長けている。
パッシブアビリティ：ウォーロードの怒り（Warlords Ire）
マッドマギーのパッシブは、武器やスキルなどでダメージを与えると、短時間だけその敵をハイライト表示することができる。なお、ハイライトが表示されるのはマッドマギー本人だけ。
また、ショットガンを持っている時には、武器を持っているときの移動スピードペナルティがなくなる。ボイスチャットなどでコミュニケーションをとりながらプレイすれば敵の追跡が容易となり、ショットガンを持っていれば室内戦においてアグレッシブに立ち回ることができるだろう。
戦術アビリティ：ライオットドリル（Riot Drill）
ライオットドリルは、改造された掘削機を発射し、当たったオブジェクトに潜り込んで反対側に火花のダメージエリアを作り出すという能力。障害物に隠れている敵を押し出したり、ほかのチームがプッシュしてきた際に、その進行を食い止めるといった使い方ができる。なお、火花のダメージはテルミットグレネードほどではないが、その場に留まり続けるのは厳しいダメージ量とのこと。
ドア越しの駆け引き（ドアの前に立って回復するなど）においても非常に強力なので、マッドマギーと対面したときは、逃げる場所に注意が必要になるだろう。
アルティメット：レッカーボール（Wrecking Ball）
アルティメットの発動後、一定時間転がっていくボールを生み出すというもの。ボールは壁などに当たると跳ね返り、一定時間経過もしくはほかプレイヤーに近付くと爆発する。
爆発すると20ダメージを敵に与え、ノックバックして少しスタンできる。また、転がっていくとボールは徐々に壊れていき、地面にスピードブーストパッドを残す。このパッドを利用することで、チームメンバーといっしょに急速に敵に追っていくことが可能だ。また、逃走にも便利なアルティメットとなっている。
なお、ライオットドリルは、ジブラルタルのドームシールドやランパートのアンプドカバーにも当てることができるとのこと。しかし、ワットソンのインターセプターパイロンは、ドリルもレッキングボールも止めるができるので、パイロンをセットしているワットソンに迫っていく際は戦略が必要となる。
ソロでプレイする際においては、マッドマギーは、ほかの味方と協力して戦うレジェンドというより、ひとりで戦闘をしかける動きが強そうだ。ふたつのパッシブスキルで敵の逃走を許さず、ドアや遮蔽物に逃げ込んだ敵には戦術アビリティなどを駆使して追い詰めていく。ボイスチャットなどでコミュニケーションを取りながらプレイする場合は、索敵した敵の情報を味方と共有することで、よりパッシブの強みを生かせるだろう。
アルティメットアビリティは、攻撃はもちろん、逃走用や移動用にも使えそうだ。ただ、レイス、アッシュ、パスファインダー、オクタンなどの移動力と比べると劣りそうなので、過信はあまりしないほうがいいだろう。
また、本作はショットガンをサブ武器として持つプレイヤーも多いので、武器の環境によってはパッシブスキルにより、かなり猛威を振るうレジェンドになるかもしれない。
気になるQ&Aをピックアップ：今後は新たなタイプのレジェンドの登場もありうる？
配信内では開発者たちによるQ&Aも実施。次世代機版のリリースや3周年についてなど、気になる話題が出てきたので、その中からいつくかピックアップして紹介する。
レジェンドのバランス調整は、やはり苦労している点のひとつなのか？
『Apex』には、20人ものレジェンドがいるので、バランス調整はチャレンジが求められる部分があるという。プレイヤーの感情だけでなく、すべてのレジェンドをあらゆるレベルのプレイヤーがプレイしたデータとあわせて注意を払っているとのこと。
また、環境をコンスタントにひっくり返す、特定のキャラクターがメタになっているから変えようということではなく、レジェンドを可能な限りバランスが取れた状態にするのが開発チームのゴールであるとしている。プレイしていて辛い部分など、プレイヤーからのフィードバックはつねに集めており、特定のキャラを相手にした時のフラストレーションを減らすことで、もっとみんなが楽しく遊べるようにしていくのが理想であるという。
新世代機版のリリースは？
「新世代機版について、まもなくいくつかのディテールを明かせるはず」とコメント。これからもどんどん機能を追加され、新世代機についても同じであり、毎シーズンのようにいくつかの新機能を加えることを続いていきたいとのこと。なお、「今年は新世代機向けの機能を投入していくプランがある」と今後の展望も明かした。
オクタンの父・エドゥアルドはずっと『Apex』のストーリーに関わってきて、ついに姿を現すようになったが、このシーズンからもっと目にする機会がある？
レジェンドたちが対決すべき強力な悪役がいるのは大事なことであると明言された。オクタンの父親は、どうもオクタンとの関係にも影響を与えるような計画があるようで、このシーズンだけでなく将来的なシーズンにも関係するかもしれないし、まだ言えないがクールな彼にはしばらくいてほしいとのこと。今後は重要なキャラクターのひとりになるだろう。
マッドマギーはカジュアル、ランク、競技シーンでどのように活躍できる？
ジブラルタルは競技シーンやランク戦において、重要な位置にいるキャラクターだが、マッドマギーのアビリティは大きな妨げになりうるはずとコメント。それ以外も彼女の能力がどうゲームに影響を与えるのか、またプレイヤーがどのように使うかに注目していきたいとのこと。
また、マッドマギーはユニークな性能のキャラクターになっているので、カジュアルでもたくさん使われることを期待していると、開発チームとしても新レジェンドに期待を寄せているようだ。
回復やサポート系のレジェンドを追加する予定は？
「開発チームとしても、不足しているプレイスタイルは注視しているポイントで、サポート的な役割のキャラクターは間違いなくそのひとつである」と話すと、「サポートだけでなく、ほかのタイプのキャラクターを含め、何かしらのキャラクターを作っているかもしれません」と今後登場するレジェンドについても明かした。
まもなく3周年を迎えるが、どのような企画を考えているか？
たくさんの報酬がないとお祭りにならないので、それは3周年を迎えるにあたって重要視しているポイント。また、アニバーサリーは新しくゲームを始めるいい機会でもあるので、新規プレイヤーには特別な報酬も用意しているとのこと。それ以外にも、まだ明かされていないサプライズもあるようなので、詳細が発表されるのを心待ちにしよう。
