GSC Game Worldが、来年発売する新作FPS『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chernobyl』で導入を予定していたNFT(非代替性トークン)要素を断念することを発表した。

 これは、一部NPCの顔を自分のものにする権利などをNFTとして販売するというものだったが、昨日の発表直後からゲーマーコミュニティが大きく反発。これを受けて公式から将来的なプランを説明し、ゲームプレイに影響しない範囲(※)に留めるといった説明が投稿されていたが、一転してプラン自体を全撤回という形になった。

(※編注:NPCキャラの顔以外には、オープンワールド内の机や壁などの名前を載せる権利や、マルチプレイ用のタトゥーをはじめとする外見カスタマイズアイテムなどを予定していたようだ)

 『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chernobyl』は、チェルノブイリ原発跡周辺に発生した“ゾーン”と呼ばれる地域を舞台とするFPSシリーズの新作。今作ではアンリアルエンジン5を採用し、Xbox Series X|SおよびPCをプラットフォームに日本語対応で2022年4月末に発売予定となっている。

 ゲームへのNFTを利用したコンテンツ導入についてはNFT技術の環境負荷などの負の側面も含めたホットトピックとなっており、先日にはユービーアイソフトが『ゴーストリコン ブレイクポイント』PC版への試験的な導入を発表。こちらも大きな物議を醸している。