2021年12月22日(水)、ゲームオンが提供するオンラインRPG『LOST ARK』(ロストアーク)は大型アップデートを実施。新エリア“ベルン南部”が追加される。

 新エリアに加えて新クラスや新レイドといった魅力的なコンテンツも登場するが、そのなかでも注目してほしいのが、“メインストーリーが過去最大規模で盛り上がり、いったんの決着を迎える”という点だ。

『ロストアーク』のストーリーはいいぞ。12月22日の「第1部完!」の前に、これまでの物語を3分で振り返るチャレンジ!→無理でした。
この先も物語は当然続いていくが、今回のアップデートで第1部完といった感じでひとまずのクライマックスを迎える。

 『ロストアーク』のストーリーはいい。ユーザーに本作の好きな部分を挙げてもらうと、多くの人がストーリーのよさを指摘するという。

 それぞれの宿命を背負いながら旅立った主人公たちが、神秘的な使命を背負って世界各国を冒険し、そこで出会った人々と信頼を紡ぎ、やがて手を取り合って強大な悪に打ち勝つ“英雄”となっていく。これぞ王道といったストーリーが、ダイレクトに胸を打つ。

 文化や風景が大きく異なる国々を巡るワクワク感や魅力的なNPCの存在も、ストーリーへの没入感を高めてくれる。

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 そんな『ロストアーク』のストーリーが、最高の盛り上がりとともにひと区切りを迎えようとしているこの時期に、日本運営プロデューサーの嶋田真人氏がオンライン通話で何やら訴えかけてきた。

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これまでの物語を3分にまとめる。

 いや無理でしょ。

 筆者は通話を切ろうとしたが、どうやら嶋田プロデューサーは本気らしいので思いとどまった。10以上もの国々を巡ってきた壮大な冒険の物語を、3分以内にまとめてみせるとのことだ。

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パワーポイント資料まで画面共有で見せつけてきた。本気だ。

 オンライン通話で嶋田プロデューサーの挑戦を目の当たりにした筆者。改めて記事にしてみると、むしろこの記事を読んでくださっている皆さんが3分でまとめを読み終えられるか、というチャレンジにすり替わっていることに気が付いた。

 以降、プロデューサーが用意してくれた物語のまとめをご紹介しよう。3分間でしっかり頭に叩き込めるかどうか、ぜひ挑戦していただきたい。

※ここからは嶋田プロデューサーのプレゼンを受けている気分でお読みください。

3分でまとめるこれまでの『ロストアーク』

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 ロストアークの主人公(プレイヤー)はアークラシア(世界)に“混沌”を広げようとしている悪魔軍団を阻止するべく、世界中に散らばっているアークを求めてさまざまな大陸や国を旅するというのが大きな柱!

 このアークを探してほしいと言ってきたのが、星の観測者である“ベアトリス”って羽が生えた可愛い女性!

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 ベアトリスは“トリシオン”という時空の狭間のような場所から、世界で起きていることを観測していて、ミステリアスな雰囲気プンプン! 主人公はトリシオンで新たな力(上級クラス)を得て、始まりの地“神聖連邦アルテミス”に降り立っちゃいます。

 ちなみに、約500年前にも同様に悪魔軍団の侵攻を受け、それは“鉄鎖戦争”と呼ばれるそうな。その際に悪魔軍団の長と戦った英雄7人がおりまして、彼らのことを人々は“エスター”と呼んでます。

 旅の始まりの舞台は神聖連邦アルテミス。

 ここでプレイヤーはアークを探す“アマン”という名の司祭と出会っちゃう。

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 彼は司祭! だかしかし、人間と悪魔のハーフ――『ロストアーク』の世界では“デラン”と呼ばれる種族である真実を隠していました。

 プレイヤーは世界を守ろうとするアマンを信じて彼とともにアークの痕跡を探して、塩砂漠エウディアへと渡り、人間が統治する騎士の国“ルーテラン”に向かうことになるのです。

 その頃ルーテランの国民は、残忍な摂政シュヘリットの統治の下で苦しんでいました。摂政は悪魔“カーマイン”と魔獣軍団長“ヴァルタン”の力を借りて強力な力を得ていたのです!

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 ここで登場するカーマインは、ふつうの悪魔と違った企みがあるようで、ときには主人公を助けるような仕草も見せます。

 ファンの間では「カーマインはじつは味方なのでは?」とか「アマンの父親なのでは?」と囁かれていますが、真相はいまだ謎です。

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 魔獣軍団長ヴァルタンは、500年前の鉄鎖戦争時にも出てきた悪魔軍団長のひとり。悪魔軍団長は全部で7人いて、主人公が旅を続けて行くうちにそれぞれの軍団長と対峙することに!

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 プレイヤーとアマン司祭はルーテランの正統王位継承者“シリアン”を助け、グローリーウォールで巨大な戦争に参加します。

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 摂政を倒し、新たな王を迎えたルーテラン。ついに平和を取り戻しました。プレイヤーは建国王にしてエスターのひとりであったルーテランの陵墓で“信頼のアーク・アスター”をゲット!

 その平和も束の間、ルーテラン東部のボレア広陵に、狂気軍団長“クークセイトン”出現! 彼が根付かせた闇と狂気は、人々とアマン司祭に沁み込んでいきました。

 ボレア城を守り抜くことはできましたが、人々は互いを疑う“疑心暗鬼”な状態に! 悲しいことに神聖帝国セイクリアの異端審問にまで発展してしまいました。

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 海に出た主人公は新たなアークを求めて小人の島“トートイク”にLet's Go!

 ここでもさまざまな戦いがあって、

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 武侠の大陸“アニツ”で蒼天第一剣になったり、

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 機械の国“アルデタイン”で監査官として国を守ったり、

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 そんでもって、ベルン北部で魔力の暴走を止めて、

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 その後“シュシャイアー”で奴隷たちを解放しちゃったり、

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 魔法の国“ロヘンデル”で悪魔の侵攻を阻止して他国との協力を結んだら、

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 “ヨーン”では魔剣“ベルクルーゼ”の暴走を止めて英雄と言われるようになっちゃって、

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 “フェイトン”ではデランやセイクリア教団とともに侵攻する悪魔を阻止し、

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 女性だけの島“パプニカ”では族長を導き、ガーディアンの暴走を止めたりと、

 もう泣いたり感動したりで、語りつくせないんで、YouTubeに動画上げていってますのでぜひ見てください!

『ロストアーク』日本公式チャンネル

まとめの後にいろいろ聞いてみた。

嶋田真人(しまだまさと)

『ロストアーク』日本運営プロデューサー。上記のプレゼンをひとりでしゃべり切った。文中では嶋田。

――通話で15分かかったじゃないですか! カップラーメンどころかパスタ2回茹でられますよ。

嶋田 公式チャンネルのまとめ動画は全部見ると30分くらいかかるので、それには勝ちました。

――海を渡ってからもいろいろ大事なことがあったのにめちゃくちゃ駆け足解説になってますし。もっとこう、アマンが(ネタバレ伏せ)とか、カーマインが(伏せ)とか。

嶋田 そういった波乱の物語が、ベルン南部の新ストーリーでついに佳境を迎えます。

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嶋田 ユーザーの皆さんに『ロストアーク』でとくに印象に残っているシーンを聞くと、序盤の“ボレア広陵”でとてつもなく多い悪魔との死闘で主人公がピンチになったとき、いままで助けた人々が一気に加勢しにきて形勢逆転する、という場面を挙げる方が多いんですよ。私もなんですけど。

――いいですよねぇ。いままでやってきたことはムダじゃなかった! という感動のシーンですよ。

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かなり早い段階で体験できる、『ロストアーク』屈指の胸アツ展開。

嶋田 ボレア広陵の出来事はあくまでルーテラン国内のみでの話だったんですが、今回のアップデートのストーリーでは、これが世界中を巻き込んだ規模で起こります。

――英雄になったり、監査官になったりした経験もまた、ムダじゃなかったということになるんですね。

嶋田 僕もテストプレイしてみたんですが、すごい勢いで心を揺さぶられました。

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いよいよもって、主人公と手を取り合ってきた人々が集結することになるのだろうか……?

嶋田 このあたりでプレイを休止してしまうユーザーさんもいらっしゃるのですが、そんなユーザーさんのなかでも、この熱い展開を楽しんでくださっている人は多いんですよ。ボレア広陵の数倍の感動が、2021年12月のアップデートでもう1回味わえます。ぜひ!

――いつもはストーリーを飛ばしている人も、今回は飛ばさないほうがよさそうですね。

嶋田 事前に公式動画で振り返りもしておけば、より楽しんでいただけるかと。今回のアップデートでは新エンドコンテンツ“軍団長レイド”の第1弾として、ヴァルダンと戦うことになったりしますからね。

――おお、ついに。それはストーリーとも関連しているんでしょうか?

嶋田 メインストーリーの佳境の部分と少しつながっている部分がありますので、ストーリーを見た後はより楽しんでいただけると思います。その前に、これまでのストーリーを振り返っておくのもおすすめです。

――公式動画だけでなく、ゲーム内にあるムービーを振り返る機能を使うのもアリですね。

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ヴァルダンといろいろあった過去も覚えておけば、いざ直接対決する際の気合いの入りかたも違うはず。

――ベルン南部の雰囲気は、先ほどのスクリーンショットにあったように、おどろおどろしい感じなんでしょうか?

嶋田 ベルン北部と異なり、風景的にはかなり険しい荒廃した地域になります。ほかにも何枚かスクリーンショットをご用意しましたので、ご覧ください。

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――いやいや、めちゃくちゃ気になるスクショが混じってるじゃないですか! ストーリーにかなりボリュームがあることでおなじみの『ロストアーク』ですが、今回もたっぷりめですか?

嶋田 今回のストーリーは新大陸追加時くらいのボリュームがあり、内容の密度も過去のものとは比になりません。これまで本作で経験したことのないような展開や新機軸の演出も味わっていただけます。

――物語がひと区切りするとなると、これまでの伏線や謎の真相も一気に明かされたりするんですか?

嶋田 カーマインやベアトリスといったNPCの謎多き部分については、まだすべてが解明されたりはしません。一度は落ち着きますけど、今後も物語が展開していきますので、そちらにご期待ください。

――ベアトリスがじつは黒幕ではという説は、まだ否定できないままですか……。

嶋田 ただ、今回のストーリーの最後に「ん!?」となるシーンが少し入っていますので、そちらにもご期待ください。

――それは気になりますね……シリアンやカーマインもがっつり出てくるようですし。気になるついでに、コンテンツ面で軍団長レイド以外にも新要素はあるのでしょうか?

嶋田 ただいま(2021年12月上旬現在)事前登録も行なっている、デビルハンターの性別変更版となる新クラス“ガンスリンガー”がこのアップデートで実装されます。スキルの性能などがデビルハンターとはわずかに異なり、またキャラクターの魅力の面でも期待されているユーザーさんが多いようですので、こちらもお楽しみに。

【LOST ARK公式】ガンスリンガークラス紹介

――今後のアップデートについても気になるところなのですが。

嶋田 12月14日(火)の生放送のあと、15日から今後のアップデートに関するロードマップを公開しております。ここでクライマックスを迎えてからその後の『ロストアーク』については、14日の生放送のアーカイブと併せてぜひこちらをご覧ください。

物語は遂に最終局面へ!新大陸「ベルン南部」実装&新クラス「ガンスリンガー」登場!

――過去のストーリーを動画で、これからの未来をロードマップで確認できると。ここぞとばかりにこの場を宣伝に使われてる気がしますね。

嶋田 気のせいです。