最良のエンディングを求め、冒険が始まる

 2011年(平成23年)12月15日は、プレイステーション3及びXbox 360版『ファイナルファンタジーXIII-2』が発売された日。本日で発売から10周年という節目を迎えた。

『FF13-2』が発売10周年。シリーズ初のマルチエンディングを採用した挑戦的なタイトル。歴史改変の時空を超えた冒険が熱い【今日は何の日?】

 『ファイナルファンタジーXIII-2』は、スクウェア・エニックスから発売されたRPG。2009年12月に発売された『ファイナルファンタジーXIII』の3年後の世界を描いた正統的な続編となっている。ゲームがスタートすると、そこは前作の主人公ライトニングがいなくなった世界。主役の座は妹のセラ・ファロンにバトンタッチし、もうひとりの主人公ノエル・クライスを加えたふたりで時空を超えた冒険へと旅立つことになる。

『FF13-2』が発売10周年。シリーズ初のマルチエンディングを採用した挑戦的なタイトル。歴史改変の時空を超えた冒険が熱い【今日は何の日?】
『FF13-2』が発売10周年。シリーズ初のマルチエンディングを採用した挑戦的なタイトル。歴史改変の時空を超えた冒険が熱い【今日は何の日?】

 本作がユニークだったのは、『FF』シリーズとしては初となるマルチエンディング方式“パラドクスエンディング”を採用しているところだろう。初回プレイでは何も解決しないままあっさりエンディングを迎えてビックリさせられるのだが、その後はタイムトラベルによって歴史を改変してことになるのだから二度ビックリ。ライトニングを救うべく、最良の結末に向かってまっしぐらというわけだ。

 エンディングは正統な内容のものから、ちょっと笑ってしまうようなものまでじつに多彩。当時はさらに続編(後述)があることが発表されていなかったこともあってか、けっこう賛否両論あったのだが、筆者は歴史を改変していく過程そのものがおもしろく気に入っていたので意外に思ったものだった。

 何より前作の登場人物のその後が見られるところがいい。とくにホープの成長した姿というか、役回りに衝撃を受けた覚えがある。前作がストーリードリブンな面が強かった反動なのか、本作では寄り道要素のようなものも多く、かなりプレイヤーが自由に行動できるところは好きだった人も多いんじゃないかな。

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 3人目のパーティメンバーがモンスターだったところも風変わり。仲間のモンスターにはそれぞれ固有のロールが設定されていたので、主人公たちと同様にパラダイムシフト(ロールの組み合わせ)に組み込んで戦うことができた。モンスターはロールチェンジができないので、逐一別のモンスターが召喚されるといった具合だ。

 仲間にできるモンスターの種類はまさかの150種類近くもいたのだから凄まじい。パーティメンバーとして数える暴挙に出るなら、本作はシリーズ最大数の仲間が登場するタイトルとなるだろう。仲間モンスターのコンプリートは当然クリアー後のやり込みみたいなものだが、これがもうおもしろいのなんの。

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 モンスターどうしを合成することでアビリティを継承させられるのだが、この仕組みをうまく利用してより強く育成していくのが何よりの楽しみだったのだ。と言いつつ細かいことは忘れてしまったのだが、トロフィーコンプリートまで遊んだのは間違いない。各所から情報を集めて最強のキチューを育て上げたし、超巨大な亀のロングイと死闘をくり広げたのも本作ではなかったか。

 2013年11月21日には、本作の続編となる『ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII』が発売。『FFXIII』から続く“ライトニングサーガ”とも呼ばれる3部作の完結編となった。

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