PLAYISMから、バトルレーシングゲーム『BREAK ARTS II』のプレイステーション4版が2021年12月2日より配信された。価格は1980円[税込]。

 MercuryStudioが開発する『BREAK ARTS II』は、PC版が2018年に配信され人気を博したロボットレーシング。最大の特徴は、自分のロボットの見た目や能力を細かく調整できるカスタマイズ機能で、膨大なパーツを自由に組み込める。プレイステーション4版では、チューニングなどが施され、さらに遊びやすくなっている。そんなプレイステーション4版を遊ぶ機会を得たので、本稿にてプレイレビューをお届けしていく。

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『BREAK ARTS II』PS Storeサイト
ファミ通.com PLAYISM特設サイト

※本記事はPLAYISM提供でお届けしています。

自分だけのロボットを作るカスタマイズにワクワクが止まらない

 『BREAK ARTS II』を紹介する上でまずなによりも注目してほしいのが、ロボットのカスタマイズ機能だ。

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 ベースとなる機体に任意のパーツを装着してステータスを上げる……と、言葉にすると単純なのだがこのパーツの付けかたが非常に奥深い。本作ではパーツを決められた位置ではなく、ある程度自分に装着する位置や向きなどを調整できるのだ。

 装着できるスラスターやブースター、ジョイントなどパーツの造形も見事で、最初はただ眺めているだけでカッコよさに惚れ惚れすること請け合い。

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 とくに複数装着できる細かなパーツは自由度が高く、腕や足、背中、胴体など付けられる位置も豊富だ。ジョイントを使えば装着できる数を増やすことも可能で、性能はともかくパーツ盛り盛りでゴツい機体を作れたりもする。

 脚部や腰に大量のスラスターをつけた超スピード特化型、エネルギー運用に優れた重量型、長距離射撃が得意な攻撃型など、自分好みのロボットを好きなように作れるのが本作の魅力。

 また、パーツ装着部位を増やすジョイントには、特定条件下で稼動する胸躍るモノもあり、これがカスタマイズをよりおもしろくしてくれる。

 可動ジョイントは動く条件や速度を好きなように設定できるのがポイント。たとえば速度を上げるブースト時にジョイントが稼動するように設定すれば、ブーストと同時に各パーツが動いて左右に展開したりと、とにかく自分の夢を詰め込み放題だ。

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装着できる位置がライトで照らされるので、そこにパーツを持っていく。
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装着したパーツは、角度を細かく調整可能。

 ロボットのビジュアルはもちろん、パーツや変形機構まで搭載できる本作のカスタマイズは、ロボ好きにはたまらないはずだ。

 もちろんパーツの装着だけでなく、カラーリングや装備する武器も自由にカスタマイズが可能。武器もロボットと同様にジョイントやパーツを自由につけられるので、トコトン好みを追求できる。

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 自分が作り上げた機体は後からじっくりと鑑賞もでき、レースで遊ばずにカスタマイズをしているだけで何時間でも費やせてしまう。レースで3位内に入ると自分の機体がリザルト画面に並ぶので、オンライン対戦で作ったカッコイイ機体を自慢するのもアリだ。

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 カスタマイズの幅広さと併せて、ロボットの性能についてもかなり細かなパラメータ設定がされている。最初は覚える要素が多く複雑に感じてしまうが、慣れてくるほどおもしろくなるのでゲーム内で確認できるパラメータ資料などを読み進めながら、自分好みの機体を作ってみてほしい。

 ちなみに、性能べつのプリセットも用意されていて、細かなカスタマイズが苦手な人はそちらを利用するのがオススメだ。プリセットをベースに、少しだけカスタマイズをしてみると理解が早まりやすい。

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各パーツやパラメータの情報は非常に細かく設定されているが、そのぶん慣れてくると徹底的にこだわれる。

ハイスピードなロボットレーシングは爽快感バツグン

 自分だけのオリジナル機体を作り上げたら、レースに参加してその性能を確かめてみよう。

 本作はロボットどうしの銃撃戦ではなくレースがメインとなっており、撃ち合いも発生するが基本的にはいち早くゴールを目指すことが求められる。

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 レース中の操作は、おもに速度を上げるブーストや左右に平行移動するサイドブーストを活用していく。アクセル自体は自動的にかかるので、スティックで左右に移動しながら適時速度を上げたり、コーナーをうまく曲がるのが基本的な操作方法だ。

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 レースとはいえ、もちろん銃撃戦が一切ないわけではない。レース中は射程範囲内に入った敵を撃つことができ、敵のSHILD値(いわゆるHP)を0にすればブレイク状態にして一定時間動きを止められる。

 簡単に言ってしまえば、目の前の敵を撃ちながら1位を目指すのが本作の“レース”となる。ひたすら1位を目指して先に進むのでもいいし、長距離射程型のロボットを使ってライバルを後ろから蹴落とすというのもプレイスタイルのひとつになる。

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 また、1位のプレイヤーはひたすら後ろから撃たれるだけでなく、振り向いて後続の敵を銃撃することも可能。操作が反転するのでコースアウトする危険性は高まるのだが、後ろの敵を倒すことができれば1位をキープしやすくなる。

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 武器をカスタマイズして数多くの攻撃手段を作ったり、レースゲームではおなじみのトラップを設置するなど、攻撃および妨害もレースを盛り上げる要素だが、個人的にはスピード感こそが本作の魅力だと感じた。

 レース中はエネルギーを消費してブーストを発動し、高速走行が可能になる。このスピードがたまらなく、使っているとロボットとの一体感や心地よさを得られるのだ。

 エネルギーは使用していないと自動回復していくので、途中までは温存し、コースが直線に入った瞬間にトップスピードを出すと超スピードでの移動が可能になる。

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 もちろんスピードを出しすぎるとコーナーでコースアウトしてしまうが、これを補助してくれるのが左右に移動するサイドブースト。

 エネルギー消費は激しいが、ステップするような感覚で左右に移動できるので、スピードを出したままコーナーを曲がり切れることがある。ブーストで超スピードを出しながらサイドブーストでうまくコーナリングできれば、レースのおもしろさを強く感じられるはずだ。

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 また、レース中にオーバーライドゲージが100%になると、任意のタイミングでオーバーライドが起動できるようになる。

 オーバーライドは、ブレイク無効、エネルギー無限、武器連射速度2倍と性能増し増しのまさに無敵モード。無限ブーストでひたすら速度を上げ、サイドブースト連射で強引にカーブしたりと無茶苦茶な動きが実現し、気分が最高潮に達する。

 一度のレース内で数回はオーバーライドを使えるので、1位を取れずともただロボットを操縦するだけで爽快感を味わえるのがレースのおもしろいところだ。

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 レースモードは全部で4つあり、オンラインレース、BREAKARTS GRAND PRIX(メインモード)、クイックレース、タイムアタックを自由に遊べる。

 高順位を取るとつぎのステージが解放されるグランプリ形式のBREAKARTS GRAND PRIXを進めれば、新たなパーツも使えるようになるので、まずはこちらを遊ぶのがオススメだ。

 本作は、ロボットのカスタマイズにひたすらこだわり、爽快感溢れるレースでその性能を試すのがクセになるゲーム。ロボット好きの人はぜひ一度プレイしてみてほしい。

BRAKE ART II

  • 発売元:PLAYISM
  • 開発元:MercuryStudio
  • プラットフォーム:プレイステーション4
  • 発売日:2021年12月2日
  • ジャンル:バトルレーシング+ロボットカスタマイズ
  • 価格:1980円[税込]
  • レーティング: CERO A(全年齢対象)
  • プレイ人数:1~6人(オンラインマルチプレイ対応)
  • ※オンラインマルチプレイは PlayStation Plus 加入者限定となります。