2020年10月から第1シーズン“が放送され、そして2021年10月より第2シーズンが現在放送中のアニメ『半妖の夜叉姫』。新シーズンに突入したいま、作品の概要や見どころを紹介します。
本作は、高橋留美子先生の人気作『犬夜叉』に登場した殺生丸と犬夜叉の娘たちの物語を描いた戦国御伽草子。メインキャラクターデザインに高橋先生が参加しているほか、監督を佐藤照雄氏、シリーズ構成を隅沢克之氏が担当していたりと、アニメ『犬夜叉』シリーズを手掛けたスタッフも再集結し、スピンオフ作品として、アニメオリジナルの新たな『犬夜叉』ワールドが描かれています。
主人公は、殺生丸の娘である“日暮とわ”と“せつな”、そして犬夜叉の娘“もろは”の3人。“とわ”と“せつな”は仲のいい姉妹でありながらも、幼少期に生き別れとなってしまい、“とわ”だけが時代樹のトンネルを抜けて現代へとタイムスリップしてしまいます。そして、日暮かごめの弟である日暮草太に助けられ、娘として10年間を過ごすことに......。
一方、戦国時代に残された“せつな”は、“琥珀”がお頭を務める妖怪退治屋に参加し、幼いころに両親と離ればなれになり、ひとりで生きてきた“もろは”も妖怪退治に明け暮れる日々を送ります。
そんなある日、“せつな”と“もろは”がある妖怪との戦いの最中、ふたりも現代へとタイムスリップ。それにより、“とわ”と“もろは”は久々の再開を果たすのですが……、“せつな”は“夢の胡蝶”に眠りを奪われたため、幼少期の記憶を無くしており、“とわ”が姉であると言っても一向に信じようとしません。
そこで、“とわ”たちは戦国時代へと戻り、“せつな”の眠りと記憶を取り戻すため夢の胡蝶を探しにいく、というのが大まかなあらすじとなります。
作中では、犬夜叉やかごめたちのエピソードが織り込まれているのはもちろん、犬夜叉と旅をしていた冥加が“せつな”に仕えているといった新旧のキャラクターの絡みが見られたり、はたまた、珊瑚と弥勒の子どもたちの成長した姿が見れたりと、『犬夜叉』ファンにとってうれしいシーンがたびたび登場します。
なかでも、“とわ”が戦国時代に戻ることを草太に打ち解けるシーンは筆者のお気に入り。草太はかごめの写真を手に「不器用でまっすぐな性格はかごめにそっくりだ」と語ると、戦国時代で生きていくことを選んだ姉の姿を重ねて、やさしく「行っておいで」と“とわ”を送り出すシーンは、血の繋がりを超えた家族愛に胸が熱くなり、前作を知っているから心に響くものがありました。
なので、『犬夜叉』を知っていれば、より作品を楽しめるのは間違いないのですが、まったく知らなくても楽しめる構成になっているので、本作から視聴するという人もご安心を。
『犬夜叉』と言えば、妖怪とのバトルが見どころのひとつかと思いますが、カッコいい戦闘シーンは本作でも健在。“とわ”は、妖力で放たれた剣圧が龍となる技で敵を斬り伏せたり、“せつな”は空を切り裂くような剣光を放つ技“群むれ発たちのツバメ”を敵に浴びせたりと、どの技もカッコよくて......、それを見て筆者は、犬夜叉の放つ“爆流破”や“風の傷”に目を輝かせていた幼少期の記憶を思い返しつつ、童心に戻った気持ちで画面に釘付けになっていました。
そんな“とわ”たち3人は、さまざまな妖怪を退治していくのですが、彼女らの前に獣王・麒麟丸が立ちはだかります。その戦いの中で、犬夜叉とかごめが姿を消すことになった原因が発覚したり、殺生丸の愛刀“天生牙”が再び登場したりと、多くは語れませんが超アツい展開が待ち受けてます。ぜひ、その目でお確かめください!!
なお、Amazonプライムビデオでは、『半妖の夜叉姫』壱の章と弐の章に加え、アニメ『犬夜叉』の全シリーズも配信中。話数でいうと『半妖の夜叉姫』が28話（筆記時点）、『犬夜叉』が約200話とかなりの数になりますが、『犬夜叉』から通して見たいと思った人は、来たる年末年始の長期休みに全話視聴をしてみてはいかが？
