スクウェア・エニックスより『ダンジョンエンカウンターズ』が、いよいよ本日2021年10月14日にリリースとなった(Steam版は10月15日)。同作は、美麗なムービーや派手な演出を一切削ぎ落とし、ビデオゲームRPGのプリミティブな楽しさを絶妙なバランスで組み上げ、磨き上げたダンジョン探索RPGだ。
一見、あまりにシンプルであるがゆえ、発売前の画像や映像による紹介ではその魅力が伝わりにくい作品だが、一度触れれば、考え抜かれたダンジョンの姿、仕掛け、敵味方のパラメータ設定などに意味が見え始め、なんとかこの世界を掌握しようとプレイヤーは気づけば没入していることになる。
そんなダンジョンに魂を囚われた人々のお役に立てればと、筆者が考えた、知っておくと役に立つ探索のノウハウを、探索の楽しみを損なわないようにお伝えしよう。
以下に大きなカテゴリーに分けたうえで、短いTIPSをまとめた。ゲーム体験の楽しみを損なわないように多くは語らないが、プレイの途中で行き詰まったときにザッと読み通すと、探索の手がかりになるものがあるだろう。
蛇足ながらもう少しこのゲームの魅力を語ろう。
このゲームでは、ダンジョンを潜りながら、考え抜かれた構造の妙味や、磨き上げられたバトルのバランスが楽しめるが、筆者が数十時間プレイしたうえで感じた最大の快感ポイントは、パーティが何らかの理由で半壊/全壊/ロストしたときにある。呆然としたのち、ゲームを継続するためにどうリカバリーするかに腐心しているときが、おのれのプレイヤーとしての能力がもっとも試される瞬間だ。
それほどキャラクターは簡単に無慈悲に行動不能や行方不明になる。安定した探索が一転、取り返しのつかないことになったときに、プレイヤーはもっとも頭を回転させ、考えたプランに沿って黙々とリカバリーに励む。苦労して育て上げたキャラクターを見事に救出したり、それに代わるパーティを組み上げたときに、プレイヤーは自分がひと回り成長した感慨や自負をしみじみと味わうことだろう。こうしてアカデミー所属の冒険者たちの層はどんどん厚くなっていく。そこまでを楽しんでこその探索だ。
また、矛盾しているようだが、このゲームに限っては、さまざまな仕掛け(マップの全体像や数値問題の答え)などをネットで見るほどにダンジョン潜入の楽しさや衝撃は薄れてしまう。できることなら、この先を読み進まずに済めばそれに越したことはないのだが。
ゲームの概要とレビュー、そして先行プレイ配信のアーカイブについては以下を参照されたい。
※概要記事
※レビュー記事
※先行プレイ放送動画
キャラクターとパーティ
・アカデミーに登録済みの冒険者は24人。そこから4人以下のパーティを組んで探索する。残り20人以上のうち、17人はダンジョン内などに取り残されており、しかもその大半が行方不明の状態からスタートする。
・パーティ上限は4人。ダンジョン内で置き去りにしたり、発見したパーティメンバーを救助するときは、ゲーム序盤であればその数だけ出動メンバーを減らす必要がある。また、当該の座標にたどり着いても、探索画面上には何も表示されない。「編成」画面であらためて確認し、キャラクターが明るく表示されていれば、そこにキャラクターがいる証だ。
・キャラクターには、プレイ全体に影響を及ぼすほどの大きな差はない(筆者検証中)が、キャラクターによっては装備できないカテゴリー(たとえば魔法が装備できないなど)があったり、専用の装備品がある者もいる。
・ダンジョンは地上+地下99階までだが、キャラクターのレベルは100以上まで到達できる。
探索
・最低限、00「アカデミー」の座標00.50.50だけは覚えておくといい。
・各フロアとも起点や終点となる01「階段下りる」と02「階段上がる」の座標は、それこそ紙とペンなどで記録しておくと何かと便利。ゲーム中では各番号とも最後に立ち寄ったひとつの座標しか参照できないため、試行錯誤を減らすためにも、できるならあらゆる座標をメモしておいたほうがいい。
・大きな指針として、01「階段下りる」は、フロア内で02「階段上がる」の対角の端にあることが多い。ただし、直線的に01まで進めるとは限らない。
・フロアを移動すると魔獣の配置は変わる。これにより、階段などの出入りを利用してバトルを最小限に抑え、床の踏破に挑んだり、経験値稼ぎや金策したりできる。
・見えているのに歩いて行けない離れた床へは、どこからか隠し床(透明床)が続いているか、「ムーブ」や「ナイトムーブ」などのアビリティで移動できる。さもなければ、座標を記録してフロアの上下関係を頼りに進むといい。
移動
・「コンフィグ」から設定できる「オート移動」の項目のうち、「移動中」は初見のフロアなどサッと止まりたいときに重宝する。「移動開始時」は、既知のフロアなどをしばらく進み続けたいときに選ぶといい。オート移動が止まるのは、分岐点と黒い数字の前。うかつなことをしなければ、黒い数字は踏まないはずだ。
・移動速度はボタンによる切り替えを頻繁に活用して進みたい。通常時は最速の4や3が軽快だが、新しく足を踏み入れた階やパーティが弱っているときなどは2以下を活用しよう。頻繁に切り替えることを想定して左右のトリガーボタン(ZL、ZR/L2、R2/LT、RT)に切り替えが設定されている。
・隠し床(透明床)を捜すときや曲がり角だらけの足場の悪いフロアを進むときは、アナログスティックでの移動が楽。進行方向と壁のあいだの斜めに倒してグリグリと進むといい。
イベント
・イベントの一覧はこちら。イベントブックでゲーム開始直後から同様のものが参照できる。
- 00 アカデミー
- 01 階段下りる
- 02 階段上がる
- 03 アビリティ変更所
- 04 アビリティ回数回復
- 05 戦闘不能回復
- 06 HP回復
- 07 毒回復
- 08 石化回復
- 09 モルモット回復
- 0A~13 双方向式転送装置1~10
- 14~1F 商店
- 20~2F 数値問題1~16
- 30~3F 地図問題1~16
- 40~4F 数値問題の回答
- 50~5F 地図問題の回答
- 60~6F トレジャー1~16
- 70 移動アビリティ「マップ表示範囲拡張」
- 71 移動アビリティ「バトル番号表示」
- 72 移動アビリティ「仮想階段下り」
- 73 移動アビリティ「仮想階段上がり」
- 74 移動アビリティ「アンク」
- 75 移動アビリティ「不明者発見」
- 76 移動アビリティ「ムーブ」
- 77 移動アビリティ「ランダムジャンプ」
- 78 移動アビリティ「仮想エレベーター下り」
- 79 移動アビリティ「落とし穴発見」
- 7A 移動アビリティ「4方向グリッド数」
- 7B 移動アビリティ「ナイトムーブ」
- 7C 移動アビリティ「有料床回避」
- 7D 移動アビリティ「仮想エレベーター上がり」
- 7E 移動アビリティ「敵配置シャッフル」
- 7F 移動アビリティ「透明床発見」
- 80 移動アビリティ「ランダムジャンプオール」
- 81 移動アビリティ「メンバー転送」
- 82 移動アビリティ「テレポーテーション」
- 83 移動アビリティ「ノーエンカウント」
- 84 バトルアビリティ「逃げる」
- 85 バトルアビリティ「HP全回復・単」
- 86 バトルアビリティ「戦闘不能回復・単」
- 87 バトルアビリティ「毒にならない」
- 88 バトルアビリティ「瀕死攻撃力倍」
- 89 バトルアビリティ「物理防御回復・全」
- 8A バトルアビリティ「魔法防御回復・全」
- 8B バトルアビリティ「魔法反射・全」
- 8C バトルアビリティ「残り1人攻撃力倍」
- 8D バトルアビリティ「食べられない」
- 8E バトルアビリティ「HP満タン攻撃力倍」
- 8F バトルアビリティ「飛ばされない」
- 90 バトルアビリティ「メンテナンス」
- 91 バトルアビリティ「戦闘不能回復・全」
- 92 バトルアビリティ「防御回復・全」
- 93 バトルアビリティ「防御0攻撃力倍」
- 94 バトルアビリティ「石化にならない」
- 95 バトルアビリティ「精神統一」
- 96 バトルアビリティ「セーフティ」
- 97 バトルアビリティ「HP全回復・全」
- 98~FB 魔獣の情報
- FC~FE 一方通行式転送装置1~3
- FF メッセージ
・左のスティック押し込みでイベントブックが表示できる。
・イベントブック内のチェックマークは、手に入れたり実際に確認したりしたものに付く。見つけているが、手に入れたり実際に確認したりしていないものは無印で表示されている。
・イベントブックはイベント番号の確認のほか、数値問題や地図問題の内容の確認、アビリティの効果の確認に使える。さまざまな事情で進行が行き詰まったときにイベントブックを見て、未達成のイベント(数値問題・地図問題への回答や、チェックなしの転送装置の使用など)を進めると、時局が打開できることも多い。
バトル
・バトル時のキャラクターの前後(前列後列に見える並び)は、おそらくランダムかつバトルに影響しない。
・バトル中にATBのWAIT/ACTIVEの切り替えはできない。メニュー画面で「コンフィグ」から切り替える。
・ATBのスピードを決めるのは、キャラクターのレベルなどステータスと装備。
・ATBがWAITの状態でバトルスピードを上げても、溜まりかたが早くなるだけなのでデメリットがない。ACTIVEのときは腕試しとして機能する。
・バトル中にキャラクターのターンを飛ばしたいときはキャンセルボタンを長押し。すぐに、つぎにATBが溜まったキャラクターの手番に切り替わる。ただし、キャンセルされたキャラクターはATBを普通に使用したものとみなされ、再び溜まるまで行動できない。キャンセルはどう考えても攻撃が当たらない場合などに使う。
・すべての状態異常は、対応する回復番号が存在するので諦めずにプレイを続けること。回復番号がなかなか見つからずにパーティの足を引っ張るようであれば、一度主力パーティから外すことも視野に入れるといい。
・数ある状態異常のうち、石化したキャラクターだけは連れて歩けない。
・右のスティック押し込みでバトルブックが表示できる。
・バトルブックは魔獣のドロップ品を確認したいときのほか、パーティが弱っているときなどに、目の前にある黒い番号を避けるべきか踏むべきかの判断などで活躍する。
・バトルブック内のチェックマークは、実際に戦った組み合わせの番号につく。情報を入手している魔獣が組み合わさっているだけの番号は、無印で表示されている。
・魔獣「トレジャーリセット」を倒すと、一度開封したトレジャーが復活する。このときの中身は、箱ごとに規定されたものの中からランダムで入れ替わる。
アビリティ
・アビリティの効果は、メニュー画面の「アビリティ」の項目から確認できるが、イベントブックの当該アビリティの欄で決定ボタンを押しても確認できる。
・74「アンク」は、設置後に使用すると解除されるため、再び使うには再設置が必要になる。たとえば00.50.50に設置して使用して戻り、身支度をして再出発するときに設置し忘れるとダンジョンの奥深くで戦慄することになる。
・75「不明者発見」は、現在地から最寄りの不明者までの床数を最短でカウントしている。ただしこれはフロアを跨いで機能する。すなわち、四方が同じ数字で中心が1少ない場合、中心の直上直下の方向に不明者はいる。また、広いフロアになると、端と端では別の不明者の座標を示していることがよくあるのに要注意。
・76「ムーブ」と7B「ナイトムーブ」は便利なアビリティだが、使用回数の上限は高くない(各6回)。先に進むと手に入るさまざまなアビリティが「ムーブ」の代わりになり得る。考えよう。
・79「落とし穴発見」をセットすると落とし穴が発見できるが、見えるようになるだけで、乗れば普通に落下する。
・81「メンバー転送」は最大3人までを同時にアカデミーまで転送できる。ダンジョン中の冒険者の救出にとても便利だが、手に入れるまでの道のりは長い。アビリティ入手以前のキャラクターは、おとなしくパーティメンバーを減らして救いに行こう。
・82「テレポーテーション」の座標設定ミスには要注意。
・ストレートにクリアーできるころのパーティでは、アビリティをすべて有効にするほどアビリティポイントは溜まらない。プレイのしかたでオススメは変わるが、コストの高い全体回復系のバトルアビリティや、エレベーター系のアビリティの装着は後回しでもいいだろう。
アイテム
・アイテムの並びは基本的に種別>入手の順。一度キャラクターに装備して外した新規のものは最下部に並ぶが、メニュー内「アイテム」の項目からソートをすると、種別のレベル昇順に並び直る。
・キャラクターを控えに回すときは、ケータイなどでそのときの装備を撮影しておくと、再び前線に復帰させるときに何を装備させたらいいかで困らない。困った場合は、コストを武器2種、装備2種の4つに等分し、そこで最大の威力を誇るものをそれぞれつけていくとバランスは取りやすい。あとはお好みで微調整を。キャラクターのレベルに対してかなり強力な装備をすでに持っている場合は、武器偏重の3:3:2:2、あるいは4:2:2:2などでも十分機能する。
装備
・ランダム武器のランダム幅は、1~表示されている最大値。均等に可能性がある。
・素手は防御力を無視してHPに直接1ダメージを与える。
・装備はキャラクターを超えてだいたいのものが共有できるので、当面稼働させないキャラクターの装備品は一度剥ぎ取っておき、ほかの場面で活用するといい。このとき前述のように、ケータイなどで装備のセットを記録しておくと、再設定時がラクになる。
・ダンジョン内で行方不明になっているキャラクターが装備しているものは所持にカウントされず、パーティに復帰させるまで当然付け替えもできない。ショップでの装備購入時に、そのアイテムの装備の有無がパーティ外のキャラクターまで確認できるので、無用に買いすぎないようにしたい。
・槍+強い弓矢や、マリアオール+強いマリアルなど、全体攻撃と“飛行”の魔獣に攻撃できるようにしたパーティは汎用性が高い。ただし全体の攻撃力は、強い剣や強いマリアルを装備したパーティに比べると落ちるので、キャラクターレベルに対しての探索の進度は低くなる。
・一度通り過ぎた浅いフロアを何らかの事情で再探索するときは、ランダム攻撃ながら全員に銃などを装備させると捗る。このときアクセサリに宝石系をつけ、攻撃力をブーストさせるとさらにラクになる。
・見えている黒い数字をすべて踏むくらいのペースで探索をしていれば、お金に困ることはまずない。装備品の購入は、そのとき最強の装備が初見でショップに登場したら買い占める程度でいい。
・お金に困った場合でも、稼ぐに追いつく貧乏なし。大量に失うことがあっても、コツコツ戦えばいずれ復活する。倒す労力に対して落とす額があからさまに高い魔獣がいるので、数十分倒し続ければたやすく復活するだろう。HP回復や治療などはすべて無償でできるので、落胆や消沈せずにプレイを続けよう。
地図問題、数値問題
・地図問題は、トリミングされている図像の様子から階層を推測。それほど階層ごとにマップの形状は差別化されている。あとはにらめっこしながら捜す。
・数値問題はイベントブックから再確認できるが、ケータイなどで写真を撮っておくと、リアルの移動中や休憩中などにもずっと考えていられる。また数値問題と言えど、回答が6桁の数値で表示されるだけであり、すべてが数学ベースとは限らない。
その他
・スクロールバーのある一覧は、方向キー右でページ送りが、左でページ戻しができる。ボタンを押しっぱなしにすると端でスクロールは一度止まるが、その先に押し込むと最初に戻る。
・セーブデータ上に表示されるプレイ時間は、ハードの機能でホーム画面に一時的に移行しているあいだもカウントされ続ける。完全に停止させたいなら、メニューから中断処理をすること。
・バトルのエンカウント時と終了時、イベントを実行したときなどにゲームはオートセーブされる。
・ゲームを中断したときにキャラクターが向いていた方向は、再始動後にも保持されている。どちらに向かっていたかわからなくなったときはこれで判断。何より、中断するときのキャラクターの向きに気を遣っておけば、再開後がスムーズになる。