WB Gamesより、2021年10月12日発売予定(※)のプレイステーション4、プレイステーション5、Xbox One、Xbox Series X|S、PC(Steam、Epic Games Store)用ソフト『Back 4 Blood(バック・フォー・ブラッド)』(『B4B』)。

※デラックス・エディション、アルティメット・エディション(※ダウンロード販売のみ)は2021年10月8日発売

 本作は『Left 4 Dead』シリーズ(『L4D』)を手掛けたTurtle Rock Studiosによる新作タイトル。4人で協力し、迫りくるゾンビを退けながらステージクリアーを目指していくという『L4D』の精神を引き継いだような作品となっている。

 そんな同作について、エグゼクティブ・プロデューサーを務めるLianne Papp氏にインタビューを実施。開発を行うにあたって大切にしたところやβテストからの変更点、発売後のアップデートなどについて聞いた。

※先行プレイのレビューはこちら

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Lianne Papp

『Back 4 Blood』エグゼクティブ・プロデューサー

『B4B』βテストからの変更点や発売後のアップデートなどについて直撃。エグゼクティブ・プロデューサーLianne Papp氏インタビュー

――本作は『Left 4 Dead』シリーズらしさを感じつつも、キャラクターごとに異なる特徴があったり、武器にアタッチメントが付けられたり、新たにカードシステムが取り入れられたり、いまの時代に合わせたゲームになっていると感じましたが、開発にあたり、いちばんこだわったところはどこでしょうか?

Lianne Papp本作の開発には非常に多くの人が携わっています。それぞれが異なるさまざまな背景を持っている人たちがいる中で、いちばん大切にしたことは、“このゲームを楽しんでいただけるものにする”ということです。その中で楽しさを付加する要素として、カードシステムなどを実装しました。それ以外にも非常に多くの要素を追加することによって、プレイヤーの方々が“進んでいる”と感じられるようにするということも心掛けました。そして、やり込んでいる人と始めたばかりの人のように習熟度に違いがあったとしても、いっしょに楽しんでいただけるようものにということも意識して開発を行いました。

――使用するカードやゲームディレクター(※)によってゲームの展開が毎回変わりますし、カードはゲームを進めると新しいものが入手できるので、リプレイ性が高くなっているようにも感じました。

※プレイヤーのプレイ内容に反応して投入するゾンビやペースに手を加える、『Left 4 Dead』シリーズにも搭載されていたAIシステム

Lianne Pappゲームディレクタ-は直感的におもしろさを感じることができる要素だと思いますし、ゲームディレクタ-やカードシステムというのは、協力・対戦型のゾンビゲームとはすごく相性がいいものだとも感じています。これらを導入することで、「何度もプレイしたい」という想いを抱かせることもできますし、カードが追加されていくことによって、ゲームプレイ自体も変化していき、遊ぶごとに新しい発見があると思います。その中で、どういう戦いかたをするのかはプレイヤー次第なので、発売後に皆さんがどんなカードを使って、どんな行動をするのか私たちも楽しみにしています。

『B4B』βテストからの変更点や発売後のアップデートなどについて直撃。エグゼクティブ・プロデューサーLianne Papp氏インタビュー

――残念ながら日本ではβテストが中止になってしまいましたが、プレイヤーの皆さんの反応はいかがでしたか?

Lianne Papp楽しんだいただけたように感じています。人によっては、PvPモードのルールが『Left 4 Dead』シリーズから変わっていたことに驚かれている方もいらっしゃいました。また、カードシステムについても概ね好評だったようで、「このカードとこのカードを組み合わせると相性がよさそう」というような試行錯誤をしたり、ポジティブな意見が多かったです。

――『Left 4 Dead』シリーズのPvPモードは、キャンペーンモードと同じようなルールの中で相手のプレイヤーが特殊感染者を操作するという形式でしたが、本作は専用のエリアで長く生き残ることが目的になっていますね。この形式のPvPモードは『Left 4 Dead』シリーズの特徴でもあったと思いますが、大きくルールなどを変更した意図を教えていただけますか?

Lianne Papp本作のPvPモードの狙いは、それぞれの人たちに対して、公平な機会を提供するということでした。本作のキャンペーンモードでは、ゲームを進めると新しいカードが入手できます。ただ、そうするとやり込み度によって差が生まれてしまいます。そこで、PvPモードでは、全員が同じ立ち位置から始まるようにしています。また、もうひとつの理由として、『Left 4 Dead』シリーズのPvP形式では、1回のプレイ時間が長くなると感じたので、短時間で密度の濃い戦いを楽しめるように変更しました。

――βテストの意見や要望を受けて、製品版でどのような調整が行われているのでしょうか?

Lianne Pappすべてのフィードバックに目を通してはいますが、βテスト終了後から製品版の発売までの限られた時間の中で、何をできるのかということを精査して、大きくふたつの調整を行いました。ひとつ目はマッチメイキングです。マッチメイキングに関しましては、βテスト中に一貫して課題があるという状況だったので、改善を行いました。もうひとつはゲームの難易度になります。ゲームの難しさは人によって感じかたが違うと思いますが、フィードバックのデータを見て、どこであれば調整ができそうなのかをしっかりと精査しながら改良を行いました。また、ユーザーが混乱してしまうポイントについては、時間の許す限り、ハッキリとわかりやすくするというような調整も行っています。

『B4B』βテストからの変更点や発売後のアップデートなどについて直撃。エグゼクティブ・プロデューサーLianne Papp氏インタビュー

――日本版とそれ以外の地域(海外版)で表現の違いなどはありますか?

Lianne Papp日本で発売される『Back 4 Blood』では、審査機関が禁止表現と定める一部の出血、身体分離・欠損描写表現の削除を行っています。

――年間パスも発表されていますが、発売後にはどのようなアップデートを予定しているのでしょうか?

Lianne Pappいろいろと計画していますが、まだ詳しくはお話できません。年間パスでは3つのコンテンツの配信を予定しておりますし、それ以外にも無償のアップデートも実施予定です。無償のアップデートについても、詳細は今後発表していくことになりますが、カードの追加はすごくポテンシャルがあると感じています。

――日本のゲームファンにメッセージをお願いします。

Lianne Papp日本の皆さんに本作を遊んでいただけることにとても興奮していますし、気に入っていただけるとうれしいです。