発表されたばかりの“不思議”シリーズの最新作を先行プレイ
東京ゲームショウ2021にて、PS4、Nintendo Switch、Steamでの発売が発表された、『アトリエ』シリーズ25周年タイトル『ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士~』。外伝やスピンオフではない、まぎれもない“不思議”シリーズの最新作となる本作は、はたしてどんな進化を遂げたのか?
来年の発売日(2月24日、Steam版は2月25日予定)まで待てないというファンに向けて、開発中のバージョンを先行プレイした手応えをお伝えしよう。なお、本記事ではストーリーや世界観のネタバレはないので安心してほしい。
『ソフィーのアトリエ2』(Switch)の購入はこちら (Amazon.co.jp) 『ソフィーのアトリエ2 プレミアムボックス』(Switch)の購入はこちら (Amazon.co.jp) 『ソフィーのアトリエ2』(PS4)の購入はこちら (Amazon.co.jp) 『ソフィーのアトリエ2 スペシャルコレクションボックス』(PS4)の購入はこちら (Amazon.co.jp)“グラフィック”が進化。表情豊かに会話するソフィーたちに胸キュン♪
プレイを始めて、まず気づいたのが、ソフィーやプラフタたちが会話するときに、表情がコロコロ変わって、セリフやボイスも相まって、より感情がダイレクトに伝わってくるという点。“不思議”シリーズをやり込んで、さんざんソフィーたちを見続けてきたわけだが、これがまたあらためてホレ直すほどかわいい。“不思議”シリーズの新章幕開けにふさわしい、3Dモデルのビジュアル進化をたしかに感じさせてくれた。
また、キャラクターモデルだけでなく、フィールドや町の作りもこれまでの“不思議”シリーズとは異なり、スケール感がアップしたものに。これらの表現には『ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~』のテイストが活かされており、冒険感がグッと増している点が好感触だ。
積極的に戦いたくなるストレスフリー&爽快感バツグンの“バトル”!
約25年の歴史の中で、さまざまなバトルシステムが登場してきた『アトリエ』シリーズ。その中でも個人的に好きなのが、“不思議”シリーズの3作目『リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~』のコンビネーションバトルだ。これは前衛と後衛がふたりひと組になり戦うシステムだったが、本作はその進化版とも言うべき“マルチリンクターンバトル”を採用している。
今回のバトルは最大6人が参加し、メンバーを前衛の“アサルトチーム”と、後衛の“バックアップチーム”に分けて隊列を編成。戦闘中は“アサルトチーム”が攻撃を担当するが、このときテクニカルポイント(TP)を消費することで、“バックアップチーム”と連携して“ツインアクション”を発動できる。
前衛と後衛が連携して行動する“ツインアクション”は、攻撃に使えば一気に大ダメージを与えられる。さらに、”サポートガード”を使えば、敵からの痛い攻撃をしのげるなど、連携要素を使うタイミングしだいで困難な戦闘も乗り切れるなど戦略性はバツグンだ 。
なお、ツインアクション発動時、消費MP10のスキルは消費MPがゼロになる。どんなに劣勢でもTPさえあれば必ず一定以上のダメージを与えられるため、とにかく使い勝手がいい。
また、ゲーム中盤になるとデュアルゲージ(DG)という要素が登場。“ツインアクション”などを行うとこのゲージが蓄積し、DGが100%以上になるとキャラクターふたりによる協力必殺技の“デュアルトリガー”を発動できる。特別なカットインとともに大ダメージを与えられるなど、“やってやった感”を存分に味わうことが可能だ。
広大ながらも探索しやすい仕組みが用意された“フィールド探索”!
そして調合の素材集めに欠かせないフィールドの探索は、ひとつひとつのエリアがかなり広大で、要所にエリアを特徴づけるようなランドマーク的なものが存在。素材集め目的に加えて、それらを発見するのもまた、楽しみのひとつとなっている。
もちろん、移動をサポートするシステムとして、いわゆるファストトラベルポイントが要所に配置されているので、探索に時間がかかりすぎることもない。なお、本作におけるレシピ発想は、アイテムを採取することがトリガーになっているものも多いため、採取をすればするほど、結果的にいいアイテムが調合できるようになる。
なお、冒険の拠点であり、アトリエがあるロイテールの町も広く、商業区や居住区などに分かれており、その地区ごとの特色がしっかり出ている。とはいえ、アトリエや依頼を受けられる場所などへは、ショートカット移動ができるのでご安心を。
直感的にあれこれ試行錯誤がカンタンにできる“パネル調合”!
最後に紹介するのは“不思議”シリーズを代表するシステムの“パネル調合”。錬金釜にあるマスに材料をパズルのようにはめ込み、さまざまな特殊効果を発現させていくという、おなじみの流れは健在。
今回おもしろいと感じたのは、 “リンク成分”という新要素。材料の錬金成分には“リンク成分”(★マーク)と呼ばれるものもあり、同属性のリンク成分を隣接させるとリンクが形成。そして、リンクが形成された数に応じて、アイテムに発現する効果のレベルの上限が上昇する。これを利用しないとアイテムの実力を100%引き出せないので、つねにリンクは心がけたい。
なお、今回の試遊では、上級者向けの“リバースパネル”は体験できなかった。リバースパネル利用時は、錬金成分を配置できないマスが現れ、リンクをつなげながら材料を配置するのが難しくなるとのこと。
さて、今回のプレイレビューではグラフィックやシステム周りの手応えをお伝えしたが、物語もかなり心を引かれる幕開けとなっている(詳しくは続報を待とう!)。
まだ見ぬ新キャラクターを始め、今後の追加情報に注目してほしい。