ミストウォーカーよりApple Arcadeで配信中のRPG、『FANTASIAN』(ファンタジアン)。本作は前編・後編に分かれており、2021年8月13日のアップデートでついに後編が配信され、いよいよ『FANTASIAN』は完成を迎えた。
本作にはさらなる大型アップデートがあることは、プロデューサーの坂口博信氏が公表していたが、2021年9月17日、ついにアップデートが実施された。
まずは“強くてNewGame(ニューゲーム)”。これは成長させたキャラクターや装備などを引き継いで、新たにゲームをスタートできるモードだ。
また、“虚無の世界”というエンドコンテンツも実装された。本編をクリアーできるくらいのレベルであれば、難敵に挑戦して報酬を獲得できる内容となっている。
開放条件を満たしていれば、クリアーしていなくともアップデートコンテンツをプレイできるが、やはりそれなりに強化していたほうが楽しめるというもの。
本作は後編から一気に難度がハネ上がり、育成はもちろんのこと、バトルプランもしっかりと考えなくてはならない。本記事では新たなアップデートコンテンツをじっくり楽しめるよう、後編で重要となるボス戦をピックアップして解説していく。ボス戦を乗り越えてしっかりと強化し、万全の状態でアップデートコンテンツに挑もう!
仲間を救う前に挑むべき要素
後編がスタートすると、レオア、チクッタ&ハクッタ、バウリカの3名で、世界を旅することになる。それまでの仲間たちは世界に散り散りになっており、仲間を救出しながら冒険を進めていく……というのが基本の流れ。
端的に言ってしまうと仲間たちは各ダンジョンに存在するので、ダンジョン攻略を経て最後のボスを倒せば再会できる。ダンジョン攻略自体は比較的カンタンなので、くまなく宝箱などを探し回りながらバトルをくり返せばオーケー。
ダンジョンには推奨レベルが存在し、その推奨レベルと同等、または数値を越してから挑むようにしたい。
本記事では推奨レベル順で攻略することを前提とするので、エズ→ジニクル→キーナ&シャルル→タンの順番でボスを攻略していく。まずは、各ボスに挑む前にやっておくとバトルがグッとラクになる要素を、いくつか解説しよう。
カンタンに入手できる装備
移動するだけで手に入る防具があるので、まずはそれを入手しよう。
ビブラ王都→王宮 前庭にワープし、階段をそのまま駆け上がる。王宮前の左の宝箱に防具“竜巻の腕輪”がある。
また、ビブラ王都→市街地にワープし、集合住宅(マップ中央の建物)に移動。集合住宅・301号室にいる男性と話すと防具“オリハルコンガード”が手に入るので、ここも逃さないように。
ロボット集め
機械世界の秘密基地にワープすると、イベントが発生。世界各地に仲間のロボットが出現するようになる。
このロボットを助けるたびにさまざまな恩恵が発生し、とくに3体を助けると装備品強化が可能となるほか、4体を助けるとバウリカの武器“アニマグローブ”が手に入る。最低でも4体までは見つけておこう。
下記の4つの場所が、ワープして歩くだけでサクっと仲間ロボットを見つけられるオススメポイントだ。
アイテムをたんまり買っておく
これから挑むボスバトルは長期戦になることが多く、MP切れは日常茶飯事。さらにはヒーラーが倒されてしまったりと、不測の事態も起きがちだ。また、アイテムを使用してスキルを発動するエズは、攻略においてもかなり重要な立ち位置を担っている。
そのため、回復アイテム、状態異常回復アイテム、スキル用の素材アイテムは、これでもかというくらい用意しておくのがオススメ。お金は比較的溜まりやすいゲームなので、惜しみなく購入しておくといい。
仲間を救うためのボス攻略
ここからは仲間を救うためのボス戦を、ピックアップして攻略していく。坂口博信氏みずから編集した攻略動画も紹介するので、参考にしてほしい。
エズ:イワオ・ノヴァ戦
パーティーメンバーはレオア、チクッタ、バウリカ。チクッタはサポート&ダメージ、バウリカがアタッカー、レオアはサポート役といった立ち回りがオススメだ。通常ならアタッカーであるレオアだが、イワオ・ノヴァは物理耐性があるため、活躍させにくい。
イワオ・ノヴァの攻撃は1発1発のダメージが大きいので、チクッタによるバリアなどの対策は必須。
“チャージ”のあとは超高火力の攻撃が飛んでくるので、必ずバリアを張るように。状態異常“封印”も付与してくるが、バウリカのスキル“幻惑の霧”でイワオ・ノヴァをミスト状態にしておくと防ぎやすい。
しかし、必ずしもミスト状態になるわけではないので、封印解除アイテム“解除の言葉”を用意したり、封印を無効化する装備アイテム“モスクオーツ”を装備して対策しておこう。
イワオ・ノヴァの周囲には4体のシャイン・チューチューが出現する。さほど強くはないが、倒しても倒しても再度出現するため、基本的には無視しても問題ない。シャイン・チューチューは全滅しても復活するので、手を出してもあまり意味がないのだ。
物理攻撃耐性を持つイワオ・ノヴァだが、闇属性が弱点だ。そのため、バウリカの闇属性攻撃スキル“ブラック”をいかに当てていくのかが、イワオ・ノヴァを倒す攻略の柱となる。
また、シャイン・チューチューはさほど強くはないとは言ったものの、やはり行動させると邪魔な存在。ブラックをエイムで左側に曲げて、シャイン・チューチュー数体&イワオ・ノヴァを巻き込むように当てていこう。
これでシャイン・チューチューを間引きながら、イワオ・ノヴァにダメージを与えられるはず。数体行動させないだけでも攻略のしやすさがグッと上がってくる。
ジニクル:囚われのジニクル戦
パーティメンバーにエズが加わり、“囚われのジニクル”戦あたりから、バトル中にメンバーを変更できる“チェンジ”が重要になってくる。
囚われのジニクルは物理耐性を持ち、攻撃を2回食らうたびに弱点属性が変わるギミックを持つ。そのため、状況に合わせてメンバーを変えながら、弱点属性を突くことが基本の立ち回りとなる。
火には氷、氷には火、土には雷、雷は土で攻撃すれば良いのだが、覚えておくのはなかなかたいへん。事前にリサーチレンズなどでリサーチした情報をチェックしておけば弱点が確認できるので、ミスをなくすためにも調べておくのがベスト。
この時点で土属性攻撃をスキルでくり出せるのはエズのみとなる。すべての弱点を突けるうえに全体回復スキルを使えるのも、基本的にはエズだけなので、エズの立ち回りがかなり重要となってくる。
テンション技は基本温存しておいて、ジリ貧になったりした場合にはエズのテンション技で態勢を立て直すようにしよう。
レオア、バウリカによるデバフ、エズによるバフも有効だが、回復&オールバリアを貼ることにターンを割くことが多く、あまり使う余裕はないはず。弱点属性が噛み合わないときに、レオアとバウリカで狙っていくといい。
序盤は本体の周囲を回る岩に攻撃が当たるとブロックされるので、狙いは慎重に。ダメージを与え続けると周囲の岩が増え、最終的には攻撃がほぼ当たらなくなる。
しかし、“コメット”を撃つ準備をするタイミングは岩が外れるので、そのスキを逃さないようにしたい。なお、いちばん岩が細かくなったときにエズのバキュームで岩を集めて、ブロックされないようにすることもできる。
シャルル&キーナ:ラグランジェワインド戦
まずは、キーナとシャルルを救い出すクエストの見つけかたを解説しよう。
先述したロボット探索クエストを2体発見まで進めておき、キーナたちの目撃情報を得る。しかしながら、死械化領域にあるワームホールに何度落ち続けても、キーナとシャルルにはたどり着けない。ワールドマップからウズラ号に乗船し、水の都 ベンスの横にある、大きなワームホールに近づくことでクエストが発生するのだ。ワームホールに落ち続けるのはやや面倒ではあるが、前編では見えていても取得できなかった宝箱も回収できるので、ワームホールは必ずチェックしておこう。
また、クエストに挑む前にエズに“オールポーションL”を習得させておくのがオススメだ。
ラグランジェワインドは2種類の形態を持つボス。キーナたちを捕えているときは、ダメージを与えられないフェーズだ(この形態時にはリサーチできないので注意)。
一定量のダメージを与えると、ラグランジェワインドに追いつくことができる。レオアの“五月雨”やジニクルの“アースストライク”など、ダメージ量の多いスキルを使って追いつこう。
ラグランジェワインドに追いつければ、キーナたちを取り戻してボスと対峙するフェーズになる。ここが、ボスにダメージを与えられるチャンスだ。
攻撃の威力が非常に高く、さらに石化とスロウの状態異常攻撃をくり出してくるので、バリアオールは必須。また、エズの“ガードアップオール”もタイミングが合えば積極的に使うように。
デバフをかけると状態異常を解除する“リセット”の後に“ファイア”を放ってくるので、その立ち回りはオススメしない。デバフ攻撃をさせないということも可能だが、ファイア自体の威力が高く、結局は回復に回らざるを得なくなるからだ。
腕を大きく上げた後に超高威力の全体攻撃“シザークロス”を放ってくるので、攻撃準備の動作を見せたら各種ディフェンススキルで攻撃に耐える準備を。レオアのテンション技が出せるようであれば、振り上げた腕のHPを一気に削るのもアリ。
これを防ぐと、再度を追いかけるフェーズに移行する。ここは多少余裕が生まれるので、再度ラグランジェワインドと対峙するまでのあいだにMP回復などをして、パーティーの状態を立て直しておくといい。これを数回くり返せば、晴れて撃破となる。
タン:ブルー&アドルフォ戦
パーティーに回復を得意とするキーナが加わったことで、パーティー全体の安定感がアップする。ただし、このボス戦ではタンが強制登場かつチェンジ不可能となる。この時点でのタンは正直使いにくいので、本バトルでの足枷……とも言えるのだが、ギミック的な役割を持つ存在だ。
ブル―&アドルフォ戦はかなり特殊で、左のアドルフォは単体攻撃を数回出した後に、強力な全体攻撃をくり返す。単純に火力が高いので、回復やオールバリアはもちろん必須だが、そのあいだにブルーも毎回、全体デバフや攻撃をくり出してくる。しかもブルーは常時ガード状態なので、攻撃ダメージがかなり通りにくい。
ちなみに、ブルーのデバフの中でもスロウは非常に厄介。ヒーラー役となるキーナorエズにスロウ無効の“ルチルクオーツ”を装備させておくと全体回復がしやすくなるのでオススメだ。
ブルーは毒が弱点で、毒にかかると行動のたびに1000ダメージが入る。そのため、毒によるスリップダメージを与えながら、アドルフォとブルーの攻撃に耐えるという立ち回りが求められる。
基本スタンスは、つねに回復&サポートをパーティー全体にかけつつ、タンのスキル“毒針”で毒状態を維持すること。ブルーが毒になる確率は50%と決して高くはないので、タンは基本つねに“毒針”を使い、危ないときはアイテム使用要員に徹するように。
HPが半分ほどになるとブルーの行動が変化し、ブルーの持つ“操りの石”が盗めるようになる。レオアなどで盗み出すとアドルフォが気絶して、ブルーのみとの戦いへと突入する。
ブルーはこれまで通りのデバフに加えて、さらに状態異常や強力な2回攻撃などもくり出してくる。しかし、威力は高いが、アドルフォよりは厄介ではないので、あとは気楽に戦えるはずだ。ガード状態も解けているので、レオアの“五月雨”など、高威力の攻撃で畳みかけて倒しきってしまうといい。
なお、アドルフォのHPを無理やり半分ほどに削っても、ブルーのガードが解除される。戦いの難度はアップするが、歯応えのあるバトルを楽しみたいなら挑戦してみてはいかがだろうか。
さらなる強敵が続々と立ちはだかる!
これで仲間たちとの合流は完了。本記事で解説したボス戦では、後編における戦術やギミックの基本的な要素が学べたはずだ。まだまだ強敵たちはたくさん登場するが、知識と経験を活用しながら、さらなる強化に挑んで冒険を進めよう!