2021年9月24日に発売予定のプレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox Series X|S、Xbox One用ソフト『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』は、俳優・アーティストとして活躍する木村拓哉さんが主演を務めるリーガルサスペンスアクションゲームの第2弾。
いよいよ発売まであと2週間となった2021年9月10日、PlayStation Storeでついに本作の体験版の配信が開始された。
『LOST JUDGMENT(ロストジャッジメント):裁かれざる記憶』(PS4)の購入はこちら (Amazon.co.jp) 『LOST JUDGMENT(ロストジャッジメント):裁かれざる記憶』(PS5)の購入はこちら (Amazon.co.jp)体験版では、ゲーム本編の第1章の途中までがプレイ可能。本稿では、この体験版をプレイしたライターによるプレイレビュー記事をお届け。体験版でできることや、前作との違い、プレイして感じたことを掲載していく。
※本記事は、プレイステーション4版をもとに執筆しています。
ゲームの魅力がばっちり味わえる第1章がプレイ可能
本作の冒頭は、前作同様、調査パートからスタート。まずは、調査対象であるコースケを尾行することになる。
冒頭から、主人公の八神と助手の海藤の軽快なやり取りが。前作をプレイしたことがある人が見れば、「ああ、これがこのシリーズの醍醐味だよな」と思えるだろう。
尾行は、調査対象を特定の場所まで追跡するのが目的。なるべく遠くから対象を目視し、相手から気がつかれないようにすることが重要だ。基本的なアクションは前作同様。なるべく遠くから相手を追うようにしたり、壁などの障害物に隠れながら尾行していくのがセオリーとなる。
本作では、相手に気がつかれそうになったときに△ボタンを押すと、スマホをいじるフリや身だしなみを整えるフリをする“ごまかしアクション”が追加された。ボタンを押しているあいだは相手の警戒度が上がらなくなる。ごまかしアクションのゲージがゼロになるとその調査中はごまかしが効かなくなるので注意が必要だ。
また、カメラを使って対象を撮影する要素も健在。画面右に表示されている条件を満たすように撮影をすると、ボーナスでSP(成長に使えるポイント)が獲得できるので、狙えるようなら狙っていきたい。
尾行の道中では、八神がヤンキーに絡まれてバトルに挑む場面も。今回の体験版の範囲では新スタイルの“流”は使用できないため、前作から引き続き登場する“円舞”と“一閃”を使って戦うことになる。
本作の円舞と一閃は、一部アクションのモーションや性能が変化。円舞の攻撃はより範囲が広がり、一閃は攻撃力がアップした印象だ。集団戦では円舞、タイマンでは一閃というふうに使い分けで戦うのは前作と同様だが、本作ではスタイルの性能差がさらに広がったように感じた。
尾行が終了すると、新要素である“アスレチック”が登場。見張りがいるビルに入るために、外壁を伝って窓から侵入することになる。
アスレチックでは、左スティックと◯ボタンを駆使してパイプやダクトを伝いながら進んでいく。何かにつかまっている最中は表示されるグリップゲージが減少していくので、このゲージがゼロになる前に足場まで移動して手を離し、ゲージを回復させる必要がある。グリップゲージの減少は緩やかなので、焦って移動しなくてもよさそうだ。
前作では考えられない場所を伝って移動することになるので最初は戸惑うかもしれないが、周囲を見渡すとつぎの目的地となる足場がターゲットとして表示される場面が多い。誰でも迷わずに移動を完了できるはずだ。
アスレチックが終了すると、敵に見つからずに目的地まで移動する“スティール”も体験できる。スティール中は見張りに見つかってしまうと問答無用でゲームオーバーになってしまうため、尾行のときよりもより慎重な移動が必要になる。
このスティールの最後には、コインを投げて見張りの注意を引き、後ろから絞め落とすシステムも体験できる。スティールの登場により、さらに自由度と緊張感の増した潜入が楽しめるようになった印象だ。
スティールが完了すると、続いてはお待ちかねのバトル2連戦に突入。ここまでに行ってきたバトルはチュートリアル的なものだったので、いよいよ本格的なバトルが楽しめるというわけだ。
このバトルでは、R2ボタンで発動できる“EXブースト”が使用可能に。ブースト中は八神の身体能力が劇的に向上し、流れるような連続攻撃が可能になる。また、ブースト中はどんな状態でもスタイルのチェンジが可能となる点も見逃せない。攻撃の手を止めることなく怒涛の連続攻撃を体験しよう。これがかなり気持ちいい!
アクションについては、基本的には前作と同様のものが利用できる。□と△ボタンで攻撃を行えるほか、◯ボタンで相手や物をつかんだり、L1でガード、R1で構えるといったアクションも健在だ。攻撃を当てたりすると溜まるEXゲージを消費して、EXアクションやEXブーストが使用できる点もそのまま。前作をプレイしたことがある人なら、違和感なくプレイできるはずだ。
また、難易度を下げてプレイすれば敵も弱くなるので、アクションが苦手な人でもプレイしやすいことも明記しておく。難易度は、EX EASY、EASY、NORMAL、HARDの4種類。EASY以下は□ボタンを連打するだけで爽快感溢れるアクションがくり出せる“アクションアシスト”が利用できる。八神を演じる木村拓哉さんのカッコよさを味わいたいが、アクションは苦手、という人でも安心して遊べる内容になっている。
バトルのあとには、逃げるターゲット(コースケ)を追いかける“チェイス”が楽しめる。移動は自動的に行われ、左スティックや各種ボタンを押すQTE(時間内にボタンを押すクイックタイムイベントのこと)を駆使して相手を追いかけていくことになる。
画面の上下には、八神とターゲットの体力ゲージが表示され、走っているあいだに徐々に減少していく。この相手の体力ゲージをゼロにして捕まえることができればチェイスは成功となる。
QTEを成功させたり、道中に落ちている回復アイテムを取得すれば八神の体力が回復できる。ターゲットの体力は回復しないので、落ち着いてQTEを成功させていけば、序盤ということもあり楽にターゲットを捕獲できるはずだ。
このあとのボッタクリバーのバトルで体験版が終了となるので、海藤に話しかける前にセーブをしておくべし。その後、体験版を最後までプレイしたら、セーブデータをロードして街歩きを楽しむのがいいだろう。
ちなみに、この体験版では残念ながら遊べるプレイスポットに制限が掛かっている。ただし、八神の事務所に置いてあるマスターシステムがプレイできたりするので、あれこれ散策してみよう。
以上が、『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』の体験版でプレイできる内容となる。最序盤ということもあり、ゲーム内容はチュートリアルを兼ねたものになっているが、本編の魅力やおもしろさの一端を感じ取ることができる内容になっていた。
とくに調査パートに導入されているアスレチックは、これまでにできなかった場所からの侵入ができるようになり、探索の自由度アップに貢献している。よりアクションシーンが強化された印象だ。
グラフィックは2021年4月に発売された『JUDGE EYES 死神の遺言 Remastered』とほぼ同等で、非常に精密。前作同様、キャラクターの顔の皺や毛穴などもしっかりと描かれており、非常にリアルな出来栄えになっている。
2021年9月24日と、もうまもなく発売を迎える『LOST JUDGMENT:裁かれざる記憶』。まずは神室町を歩き回り、スリリングな展開が続くドラマの幕開けに備えよう。
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