2021年9月2日~3日の2日間、京都府のみやこメッセにて国内最大規模のインディーゲームの祭典“BitSummit THE 8th BIT (ビットサミット ザ エイト ビット)”が開催された。
さまざまなタイトルが展示されていた会場の中から、ブイブイラボが開発し、Phoenixxがパブリッシングを担当している『シューフォーズ』を紹介していく。
本作は、かわいいUFOを操作して、ターゲットとなるアイテムを探し出し、自分のゴールに入れるというルールの1対1の対戦アクションゲーム。ゴールすると1ポイント獲得でき、先に3ポイント先取したほうが勝利となる。
操作は上から落ちてくるカプセルを壊したり、相手を妨害したりすることができる“パンチ”と、カプセルから出てきたものを引き上げる“シューター”、そして移動の3種類のみ。使うボタンもふたつだけなので、子どもから大人まで楽しめるような簡単操作の対戦アクションといった印象だ。
ブースでは実際に体験版を遊ばせてもらったが、ターゲットとなるアイテムはランダムで出現するので、どのカプセルに入っているかがまっったくわからない。そのため、カプセルを壊してアイテムを探していく宝探しのようなドキドキ感が味わえた。また、ターゲットが出現した途端にワチャワチャと奪い合いになる感じなど、家族や友だちどうしで遊べば最高に盛り上がりそうな印象を受けた。
ほかにも、パンチを相手に当てることで一瞬行動不能にできたり、ターゲット以外のアイテムを自分のゴールに入れることで、相手のゴールを遮るような壁が上がってきたりといった妨害要素もあり、対戦ゲームとしての駆け引きも楽しそうな戦略性もしっかりと感じられた。
そんな本作の開発を行うブイブイラボは、もともと異なる大学に通っていた学生4人が立ち上げたゲーム開発チーム(現在のメインメンバーは5人)。チームメンバーのひとりであるますだたろう氏は高校生のころからゲーム開発を行っており、何とゲーム開発歴は7年になるそう。過去にはシューティングゲームやアクションゲームの制作を行っていたそうだが、進学などの時期と重なり、どちらも完成には至らなかったということで、ゲームとしてリリースするのは本作が初めて。念願が叶った形で、今回SteamとNintendo Switchでリリースされる。
本作のアイデアについて話を聞くと、ますだ氏はもともと2Dシューティングが好きということもあり、「逆に『スペースインベーダー』のUFOが自機を狙うゲームがおもしろいのではないか」というアイデアを軸に、宝探し要素や対戦要素を組み合わせるゲーム性に行き着いたそう。また、対戦ゲームにするというアイデアは『BATTLLOON - バトルーン』(noname studio)と『PHRASEFIGHT』(超OK)という2本のインディーゲームから影響を受けたことも話していた。
今年秋の発売を目指して開発が進められている本作。製品版では、Steam版とNintendo Switch版とのクロスプレイにも対応したオンライン対戦も実装されるということで発売が待ち遠しい一作だ。現在はSteamで体験版が配信中で、9月11日と12日(時間はどちらの日付も18時~21時)にはオンラインテストも開催されるので、このタイミングでぜひ本作に触れてみてほしい。
『シューフォーズ』Steamページ