プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、PCにて、ユービーアイソフトより発売される『ライダーズ リパブリック』(2021年10月28日発売予定)。
本作は『STEEP』の制作チームが手掛ける新作タイトル。オープンワールドでウィンタースポーツを楽しむ『STEEP』の要素を含めつつも、本作では新たにロードバイクやマウンテンバイクなどが加わっているのが特徴。プレイステーション5、Xbox Series X|S、PCでは最大50人以上、プレイステーション4とXbox Oneでは最大20人以上の同時マルチプレイが可能で、ほかのプレイヤーたちといっしょに、自由なアウトドアスポーツを楽しめる。
8月下旬には、一般ユーザー向けのクローズドベータと時期を同じくして、メディア向けに体験イベントが実施された。本記事では、その模様をお届けしよう。なお、ゲームプレイはPC版で行った。また、記事の最後には、プレイ動画もお届けする。
※記事中の画面や、ゲームシステムはすべて開発中のもの。
※今回はマルチプレイも体験しているが、一般ユーザーも画面に映っているため、スクリーンショットではIDを隠している。また、字幕は見やすさを考慮して大の設定にし、エフェクトの面では見やすさを考慮してモーションブラーを切っている。
※パッケージ版はPS5版、PS4版のみ。
オープンワールドアウトドアスポーツ!
『STEEP』は雪山が舞台となっていたが、『ライダーズ リパブリック』は雪山のみならず、山岳地帯や砂漠、森林などといったアメリカの自然豊かな大地を駆け巡ることができる。リアルのアメリカを参考にしながらも本作ならではの大地を実現しているそうで、フィールドはあまりにも広すぎて、ちょっとやそっとじゃ走破できないだろう。
プレイヤーはこの世界で、有名な選手を目指してさまざまな課題にチャレンジしていく。キャリアを重ねて有名になればスポンサーが付いたり、よりいいボードやバイクがもらえるといった特権が得られる。二輪を極めるもよし、スノーボーダーとして名を馳せるのもよしと、キャリアの選びかたは自由だ。
マップには隠しアイテムや収集物も存在し、探索をするだけでもおもしろい。地形の起伏が非常に豊かななので、ただただ雪山を滑ったり、山道をバイクで下ったりするだけでも、なんとも気持ちがよかった。
ボードとバイクでトリックを決めろ!
雪山では、スノーボードやスキーを装着して、レースやトリックが楽しめる。雪山を滑りながら多彩なトリックをくり出せるのは、『STEEP』とほぼほぼ同じだ。
また、ウィングスーツやロケットウィングといった、空を飛び回れるエアスポーツも。こちらは、レースかタイムアタックで競う。
また、『ライダーズ リパブリック』では、アクティビティのひとつとして自転車が加わった。走行中は、ゲージを使うダッシュの“スプリント”や、ブレーキをかけてのドリフトといったアクションができるほか、ジャンプや回転といったトリックを決めることも可能だ。
自転車競技も、レースやタイムアタック、トリックによるスコア勝負が楽しめる。荒い道でも走りやすいダウンヒルバイクと、アスファルトの上などで真価を発揮するロードバイクのふたつが用意されていて、競技によってそれぞれの使い分けが重要だ。また、フィールドには綱渡りやジャンプを駆使して進む、アスレチック的なトライアルもあった。
アクションは、ボタン操作とスティック操作のどちらかが選べる。Xboxコントローラーでたとえると、ボタン操作ならば、XYABボタンがそれぞれ上下左右への回転に対応しており、Aボタンでジャンプして、Yで縦回転、という感じ。スティックなら下に溜めて、上で回転するという感じだ。今回は自転車もトリックを決めるので、どちらも共通できる操作を目指したのであろう。
なお、操作方法はほかにもあり、『STEEP』に準じたものも用意されている。
人がメチャクチャ多くて賑やか!
本作は、新世代機ならば最大で50人以上が楽しめるということで、フィールドにいるほかのプレイヤーとは情報が自動で同期される。いたるところでほかのプレイヤーがバイクをこぎ、ボードで飛び回っている姿が見られるのは、『STEEP』や、同じくユービーアイソフトの『ザ クルー』シリーズと同じだ。
そのため、ワチャワチャ感がものすごいイイ。ほかのプレイヤーとの接触判定はないので邪魔にはならないが、同じアスレチックをいっしょに攻略したり、いきなり目の前にほかのプレイヤーが転倒しながら突っ込んできたりと、もうハチャメチャ。
なお、フィールドにはNPCも存在。どんな場面でも人だらけ、というこの賑やかさはぜひ味わってみてほしい。
便利機能も満載
ミスをすると「これは助からないな……」というくらいプレイヤーキャラクターが吹っ飛んだりコケたりするけど、何事もなかったかのようにすぐ復帰できる。ゲームライクな割り切りだが、プレイヤーとしては遊びやすいのでこれがいい。
また、巻き戻し機能も搭載しており、ルートを間違えたりコケたりした場合も、巻き戻してやり直しが可能だ。スノースポーツも自転車も、メチャクチャコケまくりながら進んでいくわけだが、これらの機能でストレスはそこまでない。厳密に言えばあるにはあるが、これは自分の腕の問題もあるかも。
通常マルチプレイは残念ながら未体験
最大6人でパーティーを組んで、用意されたチャレンジに全員で挑んだり、PvPなども楽しめる本作。今回の体験では残念ながら諸事情によりそれらのマルチプレイは体験できなかったが、ひとりで遊ぶよりもよりワイワイとチャレンジを楽しめそうだ。
50人以上が同時レース!?
唯一のマルチプレイとして、今回約60人が同時にレースをするゲーム内イベントを体験したのだが、これが通常プレイに輪をかけてメチャクチャ。約60人が同じ場所から一斉にスタートするのだが、この場面ではキャラクターどうしに衝突判定があるようで、いきなり60人が、おのおのタックルをしながらコースを駆け巡るのである。
またレースコースは、最初はスキーを漕ぎ、特定のポイントから自転車に乗る……などといった、さながらトライアスロンのような構成になっており、バリエーション豊かな内容を楽しめた。
誰かがゴールするとタイムカウントが始まるようで、遅れすぎると完走すらできないこともあるため、なかなかにやりがいもある。
カスタマイズも楽しい
プレイヤーキャラクターは髪型や顔、性別が選べるほか、衣装も多数用意されている。今回ショップで購入できた衣装には、ドラゴンの着ぐるみなどが用意されており、だいぶバカバカしい見た目でスポーツを楽しめた(笑)。
もちろんクールなサイクリングウェアやスノーボードウェアなども多数用意されているので、カッコいい見た目で遊びたい人はご安心を。筆者はおもしろい格好にするのが好きなタイプなため、ドラゴン姿のスクリーンショットが多く、いまちょっと後悔している。
このワチャワチャ感を味わおう!
ほかにもスノーモービルが追加されたことで楽々移動できたりと、『STEEP』から進化しているところも多い。ただやはり本作最大の魅力は、大勢のプレイヤーが一斉にバイクに乗って走り回り、雪山をボードで滑り倒すという、このワチャワチャ感にあるだろう。
今回の体験会では、その片鱗を味わうことができた。2021年10月28日の発売日では、より多くのプレイヤーと楽しんでみたいところだ。
プレイ動画をお届け!
最後に、体験会で遊んだプレイ動画をお届けする。ほかのプレイヤーのIDが多数映り込むことを考慮して、マルチプレイの様子はお届けできないのだが、ソロでキャリアチャレンジを遊んでいる模様をぜひ観てみてほしい。