2021年8月7日(土)、NEOWIZが提供するMMORPG『BLESS UNLEASHED PC』(ブレス アンリーシュド)が正式サービスインを迎えた。

 本作は基本プレイ無料のアクションMMORPGである。ぶっちゃけてしまうと、最近アクションMMORPGっていろいろ出てますよね。

 界隈が盛り上がるのはMMORPGファンとしてはうれしいが、ちょっと飽食気味な気がしないでもない。複数タイトルを並行して遊ぶとなるととても時間が足りず、「MMOは手間がかかる」と感じている人が多いのも事実だろう。

 今作には最近の他タイトルと異なる魅力があるのだろうか……などと思いつつゲームを始め、冒険のスタート地点となる農場から歩き始め、1分も経たないところで、

『ブレス アンリーシュド』は日課の呪縛から解放されたアクションMMORPGだった。フィールドボスをわちゃわちゃ狩りまくる新作プレイリポート

 何かいた。

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 って、フィールドボスだったんですけど!

 スタート地点から旅立っておよそ1分、その前のチュートリアルをじっくり遊んだ時間を含めても開始から15~20分ほどで、いきなりフィールドボスと戦うことになった。何だこれ、サビから始まるJ-POPか。

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ちゃんとほかのプレイヤーも参戦してくれた。MMORPGのフィールドボス狩りは、この“わちゃわちゃ感”が最高なのだ!

 ゲーム開始直後にフィールドボス戦が楽しめる。筆者はこの時点でただならぬものを感じたが、さらにゲームを進めていくと、あることに気付いた。

 これ、しがらみなく遊べるMMORPGなのでは?

 というのも、『BLESS UNLEASHED PC』には一般的な“デイリー任務(クエスト)”が存在しないのだ。

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いわゆるアクションMMORPGにも見えるが、実際に遊んでみると昨今の他タイトルとの大きな違いがあったのだ。

 ここで言うデイリー任務とは、敵を倒したりアイテムを集めたりなど、いくつかの目的をこなすとちょっとした(場合によってはそれなりの)報酬をもらえるシステムを指す。MMORPGにしても他ジャンルのオンラインゲームにしても、プレイヤーが毎日ログインすることを想定して、日課のようなデイリー任務を設けたタイトルは多い。

 何をやるか迷わないようにというゲーム側の配慮であることは理解しているが、正直に言うと、筆者はこの手の“用意された日課”が苦手だ。「放っておくのも損だからやらなきゃ」という思い込みから疲れてしまうのである。

 気のままに旅して、気のままにフィールドボスを狩る。プレイヤーが楽しみたいように好きな時間だけ遊ぶ。そんな昔ながらのMMORPGのおもしろさを、本作は思い出させてくれた。

フィールドボスとIDに、行きたいときに行ける気軽さ

 まずは『BLESS UNLEASHED PC』について簡単に説明しておこう。世界観は王道を地で行くファンタジー。スマホ向けにも『BLESS MOBILE』というゲームがあるが、“同一の設定をベースにした別のお話”という認識で問題ないかと思う。

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『BLESS』の世界にはふたつの大国が存在。それに加えて、古き神々の伝承や闇の勢力との戦いなどが描かれる。

 オープンワールドのファンタジー世界を旅していると、いきなり現れるフィールドボス。流れるようにボス戦に突入し、つぎからつぎへと参戦するほかのプレイヤーたち。この感覚がゲームが進行してもつねに続くのだからおもしろい。

 なお、フィールドボスの出現地点の近くには、フィールドボス撃破クエストを出してくるNPC“エイドン”が必ずいる。彼の存在がボス狩りに参加してみようと思わせてくれる導線となっているのも好印象だ。

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エイドンがいるところボスありということで、非常にわかりやすい目印だ。もらえる報酬もけっこうおいしい。

 パーティーを組む必要はとくになく、その場にノリで集まった他プレイヤーとわいわいした雰囲気でボス狩りに挑む。筆者はMMORPGの要素のなかでも、このフィールドボス狩りがとくに好きだ。

 本作でもその気軽さは健在。それどころか、これが目玉のようにも感じる。ファーストアタック(最初にその敵を殴った人に報酬の優先権が与えられるシステム)などは存在せず、1発でも攻撃を当てれば報酬が得られる。

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急に参加しても文句を言われる要素は一切ない。ボス戦って高レベルのプレイヤーの特権で、気軽に参加したら怒られるのでは……なんて腰が引けている人にこそ、試していただきたい。

 本作では敵に倒されても近くの焚き火で気軽に復活できる。さらに、他プレイヤーが近くで救援行動(キーを一定時間長押しする)をしてくれると、その場で復活可能。このおかげで、初見のボスとも案外渡り合えるのだ。

 救援をしたりされたりと、ここでもわちゃわちゃした協力プレイの醍醐味が味わえる。倒れては突っ込む通称ゾンビアタックもまた、お祭り感覚で楽しいものである。

 ときには名前に“変異した”と付いたとんでもなく強いボスもいて、かなわないと思ったらその場を離れて逃げてしまっても問題ない。

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倒れている間も移動はできるので、ボスから離れた安全圏で救援を待とう。倒れるたびに救援にかかる時間が伸びていくが、焚き火で復活するとリセットされる。

 報酬が実用的であるところも、本作のフィールドボス戦の魅力だ。高確率でそれなりに強力な中堅レアリティーの装備が手に入るため、ボスを倒して報酬面では空振りだった、ということはほとんど起きない。初見のボスを見かけるたびに狩っていく、一期一会のプレイでも十分実入りが得られるわけだ。

 それに加えて、当然ながら激レアな装備などが手に入ることも。中堅レア装備で冒険を確実に楽にしつつ、宝くじのようなレア掘りも同時に味わえる。

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フィールドボス産の報酬があると、ストーリーの進行もかなり楽になる。装備でキャラの見た目も変わるし、装備の外見のみを抽出することもできるので、オシャレ好きな人は収集するのもアリ。

 フィールドボスのほかに、キャラクターがある程度育ってくると行けるようになるID(インスタンスダンジョン)にも独特の魅力がある。こちらは2人用と5人用の2種類が用意されており、メニュー画面からいつでもマッチングが行なえる。

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ふと行きたくなった瞬間、どこにいてもマッチングできるのが便利。ただし、参加するには一定のレベルやギアスコア(装備に設定されている強さを表すポイント)の合計値が必要となる。

 2人用のIDは、1体のボスをふたりで倒すだけと非常にお手軽。対して5人用のIDでは、大量の通常モンスターと強力な中ボス、それをも上回る大ボスが待ち構えており、ステージギミックも豊富で歯ごたえ十分となっている。

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5人用IDではアクションMMORPGらしく、さまざまなギミックも攻略対象となる。
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IDの敵は攻撃力がやたら高く、またランダムでターゲットを決定する攻撃も多く出してくる。後衛職はとくに油断禁物だ。

 5人用IDの歯ごたえは特筆もので、道中に出てくる通常モンスターですら頑丈で強い。最近のMMORPGでは敵を蹴散らして突進することが多いが、本作では通路に1体ずつ誘い出して処理するなど、昔ながらのMMORPGを思い出させる攻略が楽しめた。

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そのIDに行ける条件を満たしたばかりの状態だと、敵の堅さをとくに強く感じる。だが倒しきれないレベルではなく、5人で協力しているという実感があった。慎重に行動するひりひりした感覚がたまらない。

 IDではフィールドボスと同じく中堅どころの装備がほぼ確実に手に入り、高レアリティーのものもそれなりの確率で出てくる印象だった。さらに能力ボーナス(攻撃力アップ、攻撃速度アップなど)がランダムなので、トレハン的な楽しみもある。

 いまのところ、一日のうちにIDで報酬が得られる制限回数などは設定されていない模様だ。つまり、気分が乗っているならいくらでも戦闘とアイテム集めを好きなだけ楽しむことができる。

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IDはフィールドボスよりも苦労する分、報酬面でもおいしい印象があった。

しがらみがなく、好きなように冒険できる!

 気軽にフィールドボス戦やIDを楽しめるのは、プレイ時間に余裕があるからでもある。その時間がとれること自体もまた、本作の魅力だと思う。

 昨今のMMORPGはよく作り込まれており、そこから「毎日時間をかけてじっくり遊んでくれ!」という熱意と気概が感じられる。それを体現している導線が、デイリー任務やログインボーナス、回数制限の設けられたIDなどだ。

 しかし筆者としては、毎日けっこうな時間をかけて“日課”をこなさなくてはならないという点が、自由なプレイができる時間を奪い、強迫観念さえ生み出している気がしてならない。

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『BLESS UNLEASHED PC』にも、ログインボーナスとプレイ時間ボーナスが存在するが……?

 ぶっちゃけてしまうと、本作にはデイリー要素がほとんどない。ログインボーナスについても、ざっと見たところそこまでおいしいわけでもない。ストーリークエストを進めたり、フィールドボスやIDに何回か行ったりすれば、それ以上の報酬が簡単に手に入る。

 極論を言えば、毎日ログインせずとも、気分が向いた日にログインして楽しむくらいのペースでも損した気分にはならないわけだ。

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「何となくログインする」、「何となくどこかへ向かってみる」という、昔のゆったりしたMMORPGの空気を本作から感じた。“デイリーを1日休んだら継続するモチベが激減”なんてことも起きないかと思う。
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各勢力の“評判”を上げると特別なアイテムが買えるようになる。関連クエストを1日3回まで反復して受けられるのでデイリークエストと言えなくもないが、「毎日やらなきゃ」といった強制力を感じる要素ではないと思う。

 そこに加えて、先ほどまで紹介したフィールドボス戦やIDへの参加しやすさが活きてくる。

 軽くボスでも狩るか、という気分でログインしてワールドマップを見てみたら、近くにちょうどフィールドボスが湧いていたから行ってみよう! と、どこまでも気の向くままのプレイが楽しめるのだ。

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ワールドマップから各地の位置セーブ地点である“テレポスト”にいつでもワープできるので、目当てのボスの最寄り地点にすぐ飛べるのも便利。

 また、本作では敵を狩るレベリングの必要性がほとんど感じられない。急速にレベルを上げる方法がなく、いまどきのMMORPGには多いオートバトル機能もないので、放置狩りの概念もない。フィールドの通常モンスターを手動で狩り続けるようなレベリングは趣味の領域だろう。

 ストーリーを進めたりサブクエストをこなしたりすればレベルは自然と上がっていく。そして、「急いでレベルを上げないとおいしいデイリーダンジョンに行けない!」などという強迫観念もない。今後PvPなどが実装されると話が変わってくるのかも知れないが、このマイペースな感覚を筆者はとくに気に入っている。

 最近のスマホMMORPGではおなじみの、クエストをこなす際のオート移動もない点は、気になる人もいるかもしれない。だがそこも含めて、“自分で旅して自分で依頼を受ける”というマイペースの一環として筆者は受け取っている。

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数々のサブクエストもやらなきゃいけないレベルでおいしいというわけでもないので、放置してもいいかと思う。気が向いたときにやればいいのだ。

 筆者の遊びかたはこんな感じだ。

  • ログインしたら手近なフィールドボスに準備運動がてら突撃
  • ワールドマップを確認して「あのサブクエストやってなかったな。消化したろ」と各地に向かう(勢力の評判を上げるサブクエストも含む)
  • ひと段落したらIDにマッチング申請
  • バトルに満足したらストーリーを進める

 ストーリーを進めて新たな地域が解放されれば、さらに遊びの幅が広がっていく。自分のペースで遊び場を広げていくこのまったり感が、不思議とモチベーションになっている。

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反復クエストで各国家との親密度を上げたり、世界各地に隠されている宝箱を探したりと、やれることはほかにもまだまだある。筆者はバトル好きなので、何となく2人用IDを回したりするのも気に入っている。

 日課のしがらみがないことを、“何をすればいいのか、何をすればキャラが強くなるのかわからない”という不親切さとして受け取る人もいるかもしれない。だが、そんなクラシカルな雰囲気が筆者には心地いい。それとは別にバトルに独特の緊張感があるのも本作の魅力に感じた。

 スタミナ等のリソース制限があり、本作のバトルは決して軽快ではない。その分、いち挙動ごとの重みがしっかり感じられるあたりは、MMORPGというよりハンティングアクションゲームのようだ。

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アクション性は高くキャラもよく動き回るが、バトルスピード自体はゆっくりめ。敵の攻撃力も高めなので、きっちり回避して戦う緊張感もまた楽しめる。

 バトルが重厚なだけに、長時間プレイするとめちゃくちゃ疲れるタイトルでもあるが、1、2時間くらいの単位で集中するならなんら問題ない。あいだにストーリー進行などを挟んで休憩するのもいいだろう。

 昔のMMORPGではおなじみながら、最近は味わえなかったこのフリーな感覚。新進気鋭のMMORPGタイトルが多数出てきているいまだからこそ、ぜひ味わってみてほしい。

“ブレス”を活用してキャラクターを自分好みに調整

 お気に入りの部分を語ったところでクラスについて紹介する。プレイヤーが操作するキャラクターが選べるクラスは、現時点で5つ。クラスごとに選べる種族が決まっており、性別も選択可能だ(マスクだけは性別なし)。

  • ガーディアン(種族:人間、マスク)
    • 片手剣と盾を駆使して戦う、バランスの良い前衛職
  • バーサーカー(種族:ループス)
    • 巨大な斧を振るい、力を溜めて強烈な一撃や連撃を放つ前衛職
  • レンジャー(種族:エルフ)
    • 弓矢で中距離から攻撃を加える、バランス型の後衛職
  • メイジ(種族:人間、エルフ)
    • 魔法による属性攻撃で多彩な効果と高火力を出せる後衛職
  • プリースト(種族:人間、マスク)
    • 魔法攻撃と味方の回復などの支援を同時にこなす後衛職
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ループスは森に生きる大柄な獣人種族。マスクも獣人種族だがこちらは小柄で、少年のような快活さを持っている。
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こちらはマスクのキャラメイキング画面。毛並みをいじれるのは獣人種族ならでは。

 ゲームは全体を通してTPS(サード・パーソン・シューティング)視点。基本攻撃とモーションが大きめの強攻撃を特定の順番で組み合わせるコンボと、4つまでショートカットに登録できるスキル、クラスごとにふたつ登録できる固有スキルを駆使して敵と戦っていく。

 海外ではコンシューマー機でリリースされたタイトルということもあってか、Xinput系(※)のゲームパッドに最初から対応。筆者のようなキーボード&マウス派でも、マウスのサイドボタンに微妙に押しづらいキー(Cキー、Vキー、ファンクションキーなど)の操作を割り当てるなど、コンフィグの工夫で遊びやすくなった。

※Xinput:Xbox 360コントローラー用に開発された規格。昨今のPC用ゲームパッドはたいてい対応しているので、それほど気にしなくていい。

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戦闘中に使うスキルの数が計6つと少なめなので操作方法はシンプル。

 スキルと同じく重要なのが、“スタミナ”や攻撃で消費するリソースの管理だ。スタミナは戦闘中に走ったり、キーひとつでいつでも出せる“回避”を出したりといった行動で消費する。

 スタミナは時間経過で回復するが、リソースはクラスごとに異なる回復手段が用意されている。ここぞというところで全力の攻撃を叩き込むためには、ある程度計画的に使わなくてはならない。

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回避は攻撃後の大きな隙をキャンセルできる。大きく跳ぶため敵の背後に移動するなどの位置取りにも便利だ。ただし跳躍中は無敵ではない点に要注意。
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筆者が愛用するレンジャーの場合、リソースである矢が尽きると固有スキルでの補充(シューターで言うところのリロード)が終わるまで、通常攻撃すら出せなくなる。補充タイミングが大事だ。

 スキルの選択だけでも個性は出るが、キャラクターの性能をさらに変化させてくれるのが“ブレス”の能力だ。ブレスはひとつだけ選択できる、いわゆるパッシブ(自動発動)スキルのセットのようなもの。

 ブレスにはそれぞれ4つ前後のパッシブ能力が用意されている。クリティカル攻撃に特化したものや、特定のクラススキルを主軸にした戦いかたに特化したものなど、選択しだいでプレイングが大きく変化。基本的なブレスはストーリーを進めるだけで複数手に入り、追加でガチャでも入手できる。

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筆者のレンジャーはクリティカル率を高めつつ、攻撃がクリティカルすると矢の補充が一瞬でできるブレス“ウルフマーク”を愛用している。
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ブレスは休息地点“焚き火”や“祭壇”といったポイントで切り替え可能。気分で変えてみると、プレイ感覚がかなり変わるので新鮮で楽しい。

自由な冒険をより自由に! ワンポイントアドバイス

 最後に、本作をこれから遊ぶという人、とくにMMORPGはあまり遊んだことがないという人に、本作ならではの楽しみかたにつながるアドバイスを送りたい。

逃げてもいいんですよ?

 フィールドボスと戦う機会が多い本作だが、一度殴ったフィールドボスとは無理に決着をつける必要はない。本作の世界はシームレスなオープンフィールドとなっているので、こりゃあかんと思ったら逃げてしまおう。一定距離まで離れると、どの敵も追いかけるのをやめて元の位置に戻っていくぞ。

 ただし、フィールドボスはこうして出現位置から遠ざかると、もとの位置に戻ると同時に体力が全快してしまう。ほかのプレイヤーがそのボスと戦っている場合、回避を繰り返してその場で逃げ回り、ボスがよそを向いたのを確認してから離脱しよう。

 ただし、限定されたフィールドで戦うIDの敵相手には、この逃げる戦法は使えない。

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上記の体力を回復させてしまう場合以外は、逃げても他プレイヤーに迷惑がかかることはない。逃げつつ救援行動に徹してみるのもアリだ。

装備強化を急ぐ必要はなし

 序盤~中盤はフィールドボスやIDで手に入る装備がかなり強力だ。無理して装備を強化するより、新たに行けるようになったボスやIDから装備を手に入れたほうがキャラクターをより強化できる。ときには最初からある程度強化された装備が手に入ったりもする。

 装備強化についてはあまり気にせず、序盤~中盤では強化用の素材を温存。また、不要になった装備は焚き火の“アイテム抽出”メニューで素材に変換できるので、どんどん分解しよう。

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序盤~中盤はそもそも強化用の素材がなかなか手に入らない。この辺をあまり気にしないでもいいのもまた、本作の気軽さにつながっているのかもしれない。

回復ポーションにも気を遣おう

 本作では回復手段として、おもに回復ポーションに頼ることになる。しかしポーションには1回使うと再使用できるようになるまで長いクールタイムがあり、中途半端な回復量では焼け石に水だ。

 ゲーム序盤~中盤でもキャラクターの体力の最大値を確認し、そこまで一気に回復できるポーションを用意しておくのがオススメだ。ポーションはクエストの報酬で大量にもらえるほか、雑貨商人などの販売NPCから購入できる。最大値近くまで回復できるポーションを、つねに20個くらい用意しておくと安心できる。

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回避を連発できるので、ちゃんと立ち回れば被弾すること自体が少ない。それでも初見のIDなどでは苦戦必至なので、ポーションはしっかり用意しておこう。

スキルポイントは慎重に使おう!

 スキルはスキルレベルが上がると手に入る“スキルポイント”で強化できるが、ポイントを使う前にスキルの説明文をしっかり読んでほしい。レベルを上げてもクールタイムが短縮されるだけだったり、威力面は強化されないようなスキルも多数存在するのだ。

 スキルポイントの再割り振りには専用アイテムが必要となるため、割り振りは慎重に行ないたい。クールタイムがもともと短め、かつスキルレベルが上がると威力(基本ダメージ)が大きく上昇するスキルに振るのがわかりやすくオススメだが、個人のプレイスタイルにもよるので、実際にスキルを使い込んでから割り振りを考えよう。

 たとえば、本作では敵が一直線に接近してくることが多いため、発動までに時間がかかるチャージ系のスキルは使いづらい印象がある。しかしIDなどではその時間も十分確保できるし、ブレス能力などでチャージを短縮できる場合もあるのだ。

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手数重視の筆者は、レンジャーが最初から使えるスキル“処刑”にポイントを多めに注いでいる。純粋な威力の高さと基本クールタイムの短さ、狭いながらも範囲攻撃である点が選んだ理由だ。
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レベルを上げてもクールタイムしか短縮されないスキルの場合、1レベルのまま使ってもあまり不便は感じなかった。リリース直後の現段階では、スキルポイントはまんべんなく使うより、特定のスキルに集中して使ったほうがいいと思えた。