ゲームオンが提供するオンラインRPG『LOST ARK』(ロストアーク)。重厚なストーリーとそれを盛り上げる演出に加え、圧倒的な数の敵を気持ちよく蹴散らせるアクションの楽しさが魅力のMMORPGだ。

 2021年6月23日、そんな『ロストアーク』に新クラス“アサシン”と新大陸“フェイトン”の追加を中心とした最新アップデートが実施される。

『ロストアーク』2021年6月度アップデート特設ページ

 今回はこちらのアップデートから、アサシンを先行体験できたので、その操作感や魅力をお届けしていきたい。

『ロストアーク』暗殺者かと思ったらデビルマンでした。新クラス“アサシン”の忍ばないバトルスタイルを先行体験!

 クラス名がアサシン(暗殺者)ということで、MMORPGプレイヤーとしては

  • 姿を消して敵の背後から強烈な単体攻撃をくり出す
  • 毒や特殊移動を駆使してトリッキーに戦う
  • 素早いが打たれ弱く、対集団戦は苦手

 こんな先入観を抱きがちかと思う。

 筆者もそう思い、実機プレイに臨んだところ、

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 なんと変身した。

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 そして、真正面にいる敵の群れを正々堂々となぎ倒した。

 アサシンというクラス名からは予想もしなかった変身要素、それでいてしっかりとアサシンらしさも残す。このデビルマンのような新クラスについて、詳細と細かな魅力をお伝えしていこう。

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『ロストアーク』の既存クラスに多い“高威力・広範囲の攻撃を多く持つ”という特徴だけでは終わらない魅力があり、初めて触った段階から非常に使いやすく感じた。

悪魔の力を正しく律する必殺仕事人

 アサシンは『ロストアーク』における5つ目の“基本クラス”。近距離戦闘を得意とし、既存の基本クラス(ウォリアー、ファイター、マジシャン、ハンター)のなかではファイターに近い。

 クラスごとに凝った設定が用意されている本作らしく、アサシンにも独自のバックストーリーが用意されている。アサシンは悪魔の力を受け継ぐ半悪魔種族“デラン”の一員なのだ。

 デランは主人公=プレイヤーとともに重要な役割を果たすNPC・アマンをはじめ、メインストーリーにたびたび登場している種族。プレイヤーにとってはおなじみの存在かと思うが、プレイアブルキャラクターとしてデランが登場するのはこれが初となる。

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キャラクターを作成すると始まる導入ストーリーで、デランならではの境遇や宿命が語られる。

 アサシンの物語は同タイミングで実装される新大陸“フェイトン”からスタート。導入ストーリーでは主人公はデランの力を悪用する同族を粛正する部隊の一員として、同じデランの力を制御しつつ戦っていく。

 そのなかで悪魔の力を抑えるか解放するかという、ドラマティックな選択肢が示される。

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導入ストーリー内での演出で、某暗殺者ゲームばりの動きが堪能できる。アサシンらしいというか、ノリとしては必殺仕事人のような感覚だ。

 導入ストーリーを終えると、“アーク”を探す使命と上級クラスの力を授かり、共通スタート地点となるレオンハートの街近郊に降り立つ。下記のように選べる上級クラスもストーリーに沿っている。

  • ブレイド:悪魔の力を抑えて剣技を磨き、三刀流で戦う
  • デモニック:悪魔の力を解放して変身し、暴走すれすれで圧倒的な力を振るう
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クラスの選択が、導入ストーリーから続く主人公の生き様も表すことになる。三刀流か悪魔の力か、どちらを選ぶにしても響きだけでかっこいい。

ひたすら攻撃に専念! 純粋な火力役

 続いては上級クラスの“ブレイド”と“デモニック”について詳細を説明していこう。

 なお、プレイや開発中のテスト環境で実施。画面写真内や内容や数値が正式実装後のものとは異なる場合があることをご了承いただきたい。

ブレイド

 ブレイド最大の特徴は、三刀流という戦闘スタイル。両手それぞれに持つ剣を振るう二刀流に加えて、背中の長剣を抜いて放つ長射程の攻撃により、近距離と中距離の両方をカバーしている。

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二刀流の場合も全周囲をなぎ払う攻撃が多く、見た目以上に攻撃範囲が広い。

 また、アサシンということで打たれ弱そうに思えるが、防御力はファイタークラスとほぼ同等。それでいて俊敏に移動しながらくり出す攻撃が多く、アサシンのイメージ通り機動力は高い。

 基本的な戦闘スタイルは、移動攻撃を駆使して敵の群れのなかを駆け抜け、被弾を避けながら広範囲攻撃をばらまくというもの。難しいテクニックを要求するスキルはない印象だ。

 相手の背後を取ったりする必要はなく、立ち止まらずに移動・回避・攻撃をほぼ同時にこなせるので、非常に扱いやすい。

『ロストアーク』暗殺者かと思ったらデビルマンでした。新クラス“アサシン”の忍ばないバトルスタイルを先行体験!
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 ここまでの説明だと単にバランスのとれた攻撃役といった感じで、あまりロマンを感じない人も多いだろう。そもそも悪魔の力を完全に抑えた状態なので、デビルマン的な要素は皆無だ。

 だが、そんなブレイドにもしっかりとロマン要素はある。敵に攻撃を当てて“オーラ”を溜め、これを各クラス特有のアクション“アイデンティティ”を使用して解放(デフォルト設定だとZキー)することで、一定時間攻撃力、攻撃速度、移動スピードを上げることができるのだ。

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画面下の中央にある、3つの白い球のようなゲージ。最大まで溜まるとオーラを解放して強化状態に移行できる。
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オーラ解放! 変身こそしないが、本気モードといった感じでかっこいい。

 オーラを解放するとゲージが時間経過とともに減っていき、ゼロになると強化状態が終了する。

 この強化状態が終了するまえに、もう一度オーラ解放と同じキーを押すと、前方直線状の範囲に強烈な斬撃“ブレイドバースト”を放つ。ブレイドバーストを放つと強化状態は即座に終了。その威力は放った時点での残りゲージ量に比例する。

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 強化状態の効果時間を優先するか、瞬間的なブレイドバーストの火力を優先するか。ゲージの使いかたはプレイヤーのスタイルに委ねられる。

 逆に言えば、これ以外のリソース管理要素はないため、ブレイドの戦いかたは非常にシンプルでわかりやすい。

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敵の数が多い状況なら、すぐにブレイドバーストを放って攻撃するのも手。使い分けが重要そうだ。

 覚醒スキル(※)は、前方に向かって突進し、軌道上の敵を一掃するド派手な斬撃。こちらもブレイドバーストと併用していけば、大量の敵もスムーズに倒せるだろう。

※覚醒スキル:クラスごとに用意されている強力なスキル。再使用可能になるまでの時間が長い。

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 また、戦いかたを方向付ける選択式スキル“刻印”によってもプレイスタイルは変化する。ブレイドはオーラ解放時の強化状態をより強力にするか、必殺のブレイドバーストを強化するかが選べる。

デモニック

 悪魔の力を解放しながら、人間としての理性をギリギリで保つのがデモニックの戦いかただ。両手に構えた禍々しい刃“デモニックウェポン”は巨大なブーメランのような形状をしている。

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両手にトンファーのような形で持つ巨大な刃。いかにも悪魔的なデザインだ。

 ブレイドとは異なり、この武器を前方に回転させながら投げつける中距離攻撃スキルをいくつか持っている。また、スキルによっては武器を投げつけて相手を引き寄せることも可能。

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ブレイドよりも防御力は少し低く、中距離攻撃の手段が多め。近距離の範囲攻撃はブレイドと同じく豊富だ。
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悪魔の力でビームを撃ったりもする。

 デモニック最大の特徴と魅力は何といっても悪魔化。敵に攻撃を当ててゲージを溜め、最大になるとアイデンティティで力を解放できる。

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「デッビーーーーール!!」(実際のSEではなく筆者の心の声)。

 ブレイドとはゲージの仕様が異なり、悪魔の力に依存したいくつかの攻撃スキルを使用すると多めに溜まるようになっている。また、ゲージを最大まで溜めた後、一定時間敵を攻撃しないでいるとゲージが少しだけだが減少してしまう。

 少し制約があるぶん、変身中の効果はかなりのもの。攻撃力と攻撃スピードが大きく上がり、移動速度は既存クラスと比べてもほぼ最速となる。HPも上昇し、打たれ弱さもカバーされる。

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変身中の攻撃はまさに暴力。台風のように敵陣を荒らし尽くす。

 さらに、攻撃スキルはすべて悪魔化状態の専用スキルに置き換えられる。これらはすべてMP(マナポイント)の消費がゼロ。ふつうのスキルは通常攻撃などでMPを回復しながら使う必要があるのだが、悪魔化専用スキルはリキャストタイムが終わり次第、何度でも好きなようにぶっ放せるのだ。

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悪魔化状態の専用スキルは、威力や攻撃範囲など、性能面でも優秀なのは言うまでもない。遠慮なく片っ端から使っていこう。

 このようにかなり強力な悪魔化だが、ブレイドのオーラと違って弱点もある。一回変身を終えると、一定時間ゲージがオーバーヒートのような状態になり、その間は敵を攻撃してもゲージが溜まらないのだ。

 また、変身中にアイデンティティを再度使用しても必殺技のようなものは出ず、変身を解除するだけで終わる。あえて早めに変身を解除し、ゲージが溜まらない状態を早めに終わらせるように立ち回る必要も出てくるかもしれない。

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ゲージが溜まらないときにはおもに通常のスキル使用。溜まるようになってからゲージが溜まりやすいスキルメインに切り替える。専用のスキル回しを考える必要がありそうだ。

 悪魔化に使用するゲージを消費して放つ強力なスキルもある。ブレイドよりもゲージの管理が多少難しくはあるが、変身せずとも攻撃力が高く、つねに好きなように暴れ回ることができるクラスだ。

 なお、覚醒スキルについては、指定した地点に広範囲の攻撃を放った後、そこに地獄の門のようなものが開き、時間差でもう一回広範囲攻撃が発生するという、おもしろい仕様になっている。

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 デモニックの刻印は2タイプ。悪魔化できなくなる代わりにふだんの戦闘能力を強化するものと、悪魔化状態を強化するものだ。悪魔の力を解放したのにまた抑えるという、これもまたどこぞの死神代行などのようなロマンあふれる選択肢と言えるだろう。

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悪魔の力を解放しつつ抑制。たとえるなら『ドラゴンボール』の大猿に変身する力を利用して進化したスーパーサイヤ人4みたいなものだろうか。

簡単かつ気持ちよく、高い殲滅力を発揮可能

 先行プレイでは導入ストーリーの部分と、毎日プレイできるレベリングコンテンツ“カオスダンジョン”を実際にプレイさせてもらった。カオスダンジョンには毎日通うことになるので、ソロでもスムーズにクリアできるかどうかはプレイヤー視点からも気になるところだろう。

 先に触れたとおり、導入ストーリー内ではデランの道を踏み外した同胞を粛正するための戦いが描かれる。暗殺者らしく、スタイリッシュなアクションをくり出す場面も多い。

 ただし、戦闘においてはチュートリアルにしてはかなり大勢の敵と戦うことになる。念のため、早めに回復薬をショートカットに準備しておこう。

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導入ストーリーの演出はまさに暗殺者といった風で、サイレントキルをくり出していくのだが……。
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いざ戦闘になるとこのとおり、真正面から大軍を相手にすることに。移動を伴う攻撃スキルと、スペースキーで出せる移動スキルを駆使して、飛び回りつつ戦うのがオススメ。

移動ルートにいる敵をみるみる溶かす【ブレイド】

 導入ストーリーを堪能させていただいた後は、まずはブレイドでカオスダンジョンに挑戦してみた。ふだんはファイター系のクラスでプレイしている筆者。当然ながらブレイドを使うのは取材当日が初めてだ。

 そんな状態だが、正直なところファイター系クラスで挑むよりも安定してスピーディーにクリアできた。

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大量に出てくる敵を全滅させ、ときにはその後に出てくる中ボスを倒すのがカオスダンジョンの基本的な流れ。これが早めにクリアできたということは……?

 ブレイドはとにかく範囲攻撃と同時に移動できる手段が豊富。ほかのクラスでは“囲まれるための位置取り”動作が攻撃の合間に必要となる場合が多いのだが、それを攻撃と同時に行えるのがテンポのよさにつながっていた。

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範囲攻撃が豊富で火力も高めなので、移動ルートにいる敵がみるみる溶けていく。まさに“なぎ倒す”というイメージで、走り抜けながら敵を殲滅するのがじつに気持ちいい。

 ただし、敵を1ヵ所に吸い寄せるような“集敵スキル”はあまりないため、敵の群れをコントロールする必要はありそうだ。

 操作は単純明快でわかりやすいが、突き詰めていくと非常に奥深いクラスなのかもしれない。

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逆に言えば、敵の群れの動きは豊富な移動攻撃で制御可能。本来は敵の誘導に使うはずの手番も攻撃に回せていることにもなる。

オーバーヒート状態は気にならず【デモニック】

 続いて、デモニックでもカオスダンジョンに挑戦してみた。こちらの場合、武器を投げる中距離攻撃中はほかのクラスと同じくその場に立ち止まることになるため、プレイ感覚は従来のファイター系クラスに近いと思われた。最初は。

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ブレイドと比べて立ち止まる時間が多い。ブレイドよりは攻略にかかる時間は長めかと思われた……のだが。

 ところが、悪魔化するとこの状況は一転。悪魔化中の攻撃はひたすら威力が高く、攻撃範囲もブレイド以上に広い。さらに攻撃しつつ飛び回るものが多いため、おもしろいように画面内の敵の群れが溶けていく。

 敵を殲滅し終えたら悪魔化を手動で解除。つぎの敵の群れに向かうまでに多少時間があるため、ゲージのオーバーヒート状態はあまり気にならなかった。

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まさに悪魔といった様相で、敵をつぎつぎと粉砕していく。プレイ中、リアルで「うわぁ……」という声と笑いが漏れてしまった。
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地味にカオスダンジョンで役立ってくれたのが、合計2発の広範囲攻撃を放つ覚醒スキル。1発目で捕らえ損ねた敵が、2発目を勝手に食らいに来てくれる。

 通常の状態では多少気を遣うが、悪魔化状態ではMPも消費しないため、格闘ゲームで言うところの“ガチャプレイ”のようにスキルを乱雑に連打しても何も問題がない。

 『ロストアーク』には広範囲を一気になぎ払う“気持ちいい”攻撃を持つクラスは多くあった。しかしこのデモニックの暴れっぷりは、それとはまた異なる気持ちよさだ。

『ロストアーク』暗殺者かと思ったらデビルマンでした。新クラス“アサシン”の忍ばないバトルスタイルを先行体験!
ブレイド、デモニックともに、中ボスなどの単体の敵に対する攻撃力は平均的に感じた。それでも不便に感じることはなく、カオスダンジョンの攻略は非常に快適。

疲れたときにはアサシンである

 三刀流の安定した立ち回りと機動力でクールに敵を全滅させるブレイドか。それとも、圧倒的な悪魔の力で真正面から敵をひねり潰すデモニックか。新クラス・アサシンの上級クラスでは、いずれも既存クラスにはないプレイ感覚を味わえた。

 パーティーメンバーに対する強化スキルなども最低限は持っているものの、基本的にはソロ・パーティーの両方で攻撃に専念できるようだ。ゲージの仕様もわかりやすく、難しいコンボや独自の強化状態の維持、背後への位置取りなども必要ないため、『ロストアーク』初プレイの人にも安心して使えるクラスかと思う。

『ロストアーク』暗殺者かと思ったらデビルマンでした。新クラス“アサシン”の忍ばないバトルスタイルを先行体験!
とっさの回避行動と攻撃がほぼ同時にでき、なおかつ広範囲に及ぶ攻撃スキルが多いのが、『ロストアーク』のアクションが気持ちいい理由のひとつだと筆者は考える。アサシンはその特徴が最大限に活かされた基本クラスなのかもしれない。

 2021年6月のアップデートでは新大陸フェイトンも実装され、新コンテンツで強力な新装備の入手にいち早く挑みたくなるかと思う。未知の強敵に苦戦し、心が疲れることもあるだろう。

 そんなときにはアサシンだ。悪魔の力で思うさまに暴れ、ストレスを一気に発散してみてほしい。これから『ロストアーク』をプレイしてみたいという人も含め、この殲滅力にはだれもがクセになること請け合いだ。