大塚角満の『ルーンファクトリー5』プレイ日記/第5回 “指名手配モンスター”を捕まえろ！！

　元週刊ファミ通副編集長、ファミ通コンテンツ企画編集部編集長であり、編集部時代から現在に至るまでゲームプレイ日記やエッセイを執筆している大塚角満によるプレイ日記。今回は、2021年5月20日発売のNintendo Switchソフト『ルーンファクトリー5』プレイ日記 第5回をお届け。

モンスターの捕獲に向かう！

　ここまでの4回の記事は、農業やら住民とのコミュニケーションやら死の宣告やらと、比較的のんびりほのぼのとしたテーマのものが多かった（物騒なの入ってるぞ）。

　確かに、そういった面も『ルーンファクトリー5』の大きな特徴ではあるんだけど、一方で俺は再三、

　｢このゲームのバトルアクション、遊びやすくて気持ちいい～～～！！｣

　と書いてきている。

　……そう、『ルーンファクトリー5』は紛れもなく“アクションRPG”なのだ。

　日々の生活でお金を稼いだり、鍛冶やら薬調合のスキルを磨いていくのも、最終的には、

　“バトルでより強く、快適に立ち回るため”

　↑ここに行きつくんだと思う。

　頑丈な門で守られたリグバースは、モンスターの侵入を許さないアンタッチャブルな町になっているけど、そこから1歩でも外に出たら無限に湧き出る屈強な怪物どもが支配する“人外たちの土地”になっている。これらを打ち倒し、恒久的な平和を手に入れるためには……主人公であるこの俺が、もっともっと強くなるしかないのだッ！！！

　そんな、暑苦しい使命感に燃える俺の元に、格好の依頼が舞い込んだ。

　年齢不詳のSeed署長、リヴィアがもたらしたお仕事とは……！

　来ました来ました！！！ｗ　こういう、血沸き肉躍る依頼を待っておりましたよ！！！ｗｗ

　これぞ、最強の男を目指す俺にふさわしいお仕事！！

　“指名手配モンスターの捕獲”

　出ましたーーーー！！！ｗｗｗ

え、こいつ強くね……？

　指名手配の捕獲は、ある程度ゲームが進むと前述のリヴィアから受注することができるようになる。

　指名手配リストは↓こんな感じだ。

　指名手配写真の下に打たれた★が、捕獲対象の強さを表しているのだろう。そして、★の数が増えれば増えるほど、捕獲したときの報酬も豪華になるのだろうと予想される。

　となれば、まだ初心者マークが付いているヒラ隊員の俺ではあるけど、少しでも★の多い指名手配モンスターを捕まえに行かせてもらいたい。そこで、もしも捕獲に成功しちゃった暁には、一気に柱……じゃなかった、ヒラ隊員から部隊長くらいには出世できるのではなかろうか！？ｗｗ

　そのような希望をリヴィアに申し出たかったんだけど、いくら待ってもリストには★1のザコしか出てこない。

　くっそ……！　こんなチンピラ、いくら捕まえても出世の足掛かりにはならないだろうに……！！

　野心に燃える俺は大いに不満だったが、

　｢こんなのチャチャっと片付けて、すぐに★2以上のモンスターを斡旋させてやるわ！！！｣

　このように気持ちを切り替えて、

　“スライム”の捕獲に向かうことにした。もう名前からして、一瞬でケリがつくお仕事だけどなｗｗｗ

　スライムはフォレス森林地帯の北西にいるらしいので、肩慣らしのバトルをしながら進軍することにする。

　見てよこの、かっこいいポーズとエフェクトｗｗｗ　ズバズバと斬る感覚が、ホントに気持ちいいわこのゲーム。

　｢俺、なんて強くてステキなんだろｗｗ　うひｗｗｗ｣

　気持ち悪く笑いながら、初めての進出となるフォレス森林地帯・北西まで来たところ……！！　あ！！　アレは！！

　キノコ軍団の左奥に、

　｢いかにも、わしがスライムです｣

　と激しく主張する半透明のジェル状のモンスターが！！ｗ

　そう、これこそが指名手配のモンスターだ。目印は、モンスターの身体から湧き上がっている赤いモヤモヤ。これがあれば、誤認逮捕という悲劇を回避できるわけだな。さあさあ！　スライム捕物帳のスタートだ！！！

　まずは、あたりにひしめくキノコ軍団をバッサバッサと狩っていく。

　モンスターの捕獲にはZLボタンにアサインされている“Seedサークル”という特殊武器を長押し、対象にぶつける必要があるらしいので、まわりに邪魔者がいると面倒なのだよ。

　そして、首尾よくキノコ狩りが終わったので、指名手配の凶悪犯・スライムとサシの勝負である。

　……まあ俺、戦闘もこなせるペットのウシ“モウモウ君”を連れているので、思いっきり2対1なんだけど＾＾；　ま、そこは固いこと言うなよ＾＾；

　てなわけで、自慢のクレイモアで攻撃だ！！

　｢うりゃりゃりゃりゃああああ！！！　ザクザクザクぅ！！！ｗｗｗ｣

　見事な斬撃が、スライムの身体を斬り刻む。

　指名手配のモンスターを捕獲するには、ある程度体力を削ってからじゃないと失敗するらしい。なので少なくとも……総HPの半分くらいは減らしてしまいたいんだよねー！

　さあ、じゃんじゃんいこう！！

　｢うりゃりゃりゃりゃああああ！！！　ザクザクザクぅ！！！ｗｗｗ｣

　くり出される、超高速な斬り刻み攻撃。

　しかし、そのたびにスライムから飛び出る、

　“0、0、0、0、0”

　という数字が気になってならない。

　｢う、うりゃりゃりゃあ｣

　チラチラと“0、0、0、0、0”を見ながら剣を振るう。も、もしかしてこの数字って……スライムに1ミリたりともダメージが入っていないことを表現しているのかな……？(((( ；ﾟДﾟ)))　だ、だってヤツのHP、大仏様みたいに微動だにしていないもの……(((( ；ﾟДﾟ)))

　そうなのだ……。

　なんとこのときの俺の強さと武器では、指名手配のスライムにかすり傷ひとつ負わすことができなかったのである！！！（愕然）

　え！？　俺、そんなに弱かったの！！？　完全に、Seedのお荷物やんけぇぇぇえええ！！！！＞＜

　それでも、俺はあきらめきれなかった。

　この指名手配モンスターの捕獲はじつに水が合って楽しかったので、農業のあとのルーチンワークとして1日のスケジュールに組み込みたかったんですもの！！！

　そんな思いが天に通じたのか、くり返し攻撃しているうちに、

　溜め斬りだったらわずかながら、ダメージが入ることを突き止めてしまう！！！ｗ

　｢よっしゃ！！！ｗｗ　これなら時間はかかるけど、確実に敵の体力を減らすことができるぞ！！！ｗｗｗ｣

　地獄に射し込んだ、希望の光明でありました……ｗ

　そして、10分ほども健気な攻撃を続けたころだろうか。

　ようやく、捕獲できそうなくらいまでHPを削ることができたぞ！！ｗ

　｢よーし！！　ここで、ZLボタンを長押ししてぇ……の！｣

　俺が捕獲の体勢に入った……そのとき！！！　画面の中で、信じられない現象が起こる。

　な、なんと……我が愛しのスライム君が……！！

　！！！！？？！！？！　な、なんか……分裂して2匹に増えているんですけどぉぉおおおお！！！　え！　ええ！？　た、ただでさえ手強かったのに、なんでここで倍に！！！　こいつが2匹になったら、もう手に負え……！！！

　ﾋﾟｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ……ｗ

　俺は何もできずに一瞬でスライムに屠り去られ、

　治療費として、507Gもボラれたのでした……ｗ

　続く……。