無数の野球人たちの憧れの舞台、メジャーリーグ。日本人野球選手がMLBに移籍するというニュースは毎年多くの話題を集めている。そんなMLBでの野球を超リアルなグラフィックで楽しめるゲームが、『MLB The Show 21(英語版)』だ。
『MLB The Show 21』(英語版)ローンチトレーラー
本作は、『MLB The Show』シリーズの最新作で、選手のデータやキャラクターグラフィック、仕草などを忠実に再現している。
登録されている選手で対戦するだけでなく、オリジナルのMLB選手を育成する“ROAD TO THE SHOW(ロード・トゥ・ザ・ショウ)”や、球団を経営してメジャーナンバーワンを目指す“FRANCHISE(フランチャイズ)”など、さまざまなモードが搭載されているのが魅力だ。
本記事では、『MLB The Show 21(英語版)』での日本人選手を能力画面とともに一挙紹介する。
■各能力の見かた
- STA:スタミナ
- H/9:被安打率
- K/9:奪三振率
- BB/9:与四球率
- HR/9:被本塁打率
- PCLT:ピンチでの強さ
- CTRL:制球力
- VEL:球速
- BRK:投球のキレ
- FLD:守備力
- ARM:肩の強さ
- ACC:送球精度
- REAC:打球への反応速度
- CON R:対右ピッチャー時の投球の打ちやすさ
- CON L:対左ピッチャー時の投球の打ちやすさ
- POW R:対右ピッチャー時の打球のパワー
- POW L:対左ピッチャー時の打球のパワー
- VIS:視力
- DISC:スイングの判断力に影響
- CLT:ピンチやチャンスでの強さ
- BUNT:バント技術
- DBUNT:バント安打に影響
- DUR:耐久力
- SPD:走力
- STEAL:盗塁技術
- BR AGG:盗塁への積極性
大谷翔平
オオタニサン! 唯一無二の“二刀流”はゲームでもバッチリ再現
ロサンゼルス・エンゼルス所属。バッターとピッチャーを両立する“二刀流”プレイヤー。
MLBデビューした2018年は10登板、20本塁打、10盗塁を記録。二刀流プレイヤーとして大活躍を見せたが、シーズン終了後に手術を行った。
2020年シーズンは投手としては2試合、打者としては44試合の出場に留まったが、ゲームではOverall(能力の総合力)が81とトップクラス。
二刀流プレイヤーのため、投手とバッターとしてのふたつの能力が存在するのも特徴だ。
ピッチャーとしての能力はいずれも高水準。ストレート球速は時速97マイル(156キロ)、変化球のレベルも高水準。BRK(投球のキレ)の数値は最高の99をマークしている。
バッティングについては、POW R(対右ピッチャーに対しての打球の強さに影響)が92と超優秀。走力も86と、走攻守すべての能力が高く設定されている。サブポジションにはレフト、センター、ライトが設定されており外野守備もこなせるようになっている。
現実の大谷翔平選手も2021年5月7日現在で打者としては打率.273、10本塁打を記録しホームラン王争いのトップに並び、投手としても4試合に登板し1勝0敗、防御率2.41。この記録をどこまで伸ばすか、ゲームで試してみる!?
ダルビッシュ有
2020年は日本人投手初のメジャー最多勝
2012年に北海道日本ハムファイターズからメジャーリーグに移籍。2021年からはサンディエゴ・パドレス に移籍してプレイする。
2020年には60試合の短縮シーズンながら12登板8勝を記録し、その年の最多勝を記録。その年にもっとも活躍した選手が表彰されるサイヤング賞では2位を記録。
150km/hを超えるストレートと、豊富な球種が持ち味のダルビッシュ有。ゲームでは、STA(スタミナ)、VEL(球速)、BRK(投球のキレ)の値がトップクラスの数値。球種についても、大谷の持つカッター、スライダーのほか、直球系が4シームと2シームに分かれており、12-6カーブ(ドロップカーブ)が使用可能。
フォーシームは時速96マイル(154キロ)で投球できるなど、ゲーム中でもかなり優秀なピッチャーとなっている。
前田健太
サイヤング賞投票第2位 世界のマエケンに
2016年にロサンゼルス・ドジャースにてMLBデビュー。2020年にはミネソタ・ツインズに移籍した。
2020年シーズンは11試合に登板し、6勝1敗の成績を残す。2020年8月18日の対ミルウォーキー・ブルワーズ戦では球団新記録となる8者連続奪三振をマークし、名実ともに球団の中心ピッチャーとして君臨。アメリカン・リーグのサイヤング賞投票で第2位を飾るなど堂々たる成績となった。
フォーシームとカーブによる絶妙な緩急差が持ち味で、ゲームにも能力が反映。フォーシームは時速92マイル(148キロ)なのに対し、カーブボールは時速79マイル(127キロ)という設定に。直球とカーブ、さらに高速シンカーを使い分けて打者を翻弄する。
各種能力も高水準で、スタミナは87、総合数値も大谷翔平よりも高い87となっている点にも注目だ。
特殊能力を見ると、飛行機のアイコンとともに、ロードゲームで能力が上がるという“ロードウォーリアー”なる特殊能力があることに気づく。遠征の多い広島出身だけに移動試合には慣れているのかも?
菊池雄星
マリナーズ3年目となるサウスポー。真価を見せられるか
埼玉西武ライオンズで活躍後、2019年にシアトル・マリナーズに入団。
2019年3月21日に日本の東京ドームで行われた開幕2戦目となるオークランド・アスレチックス戦に先発登板。新人投手が開幕シリーズで先発投手を務めるのはこれまで多く海を渡った日本人投手の中でも初となった。
2020年は9試合に登板して2勝4敗と負け越すも、47奪三振をマーク。ゲーム中にも反映されてか、VEL(球速)が78、BRK(投球のキレ)が85と高水準に設定されている。
沢村拓一
今季初登板で好投を見せた“ルーキー”
2021年2月にボストン・レッドソックスと契約。日本プロ野球時代は、読売ジャイアンツ、千葉ロッテマリーンズで活躍した。
2021年4月11日の試合では1回3分の1を無失点に抑え初ホールドを挙げた。
ゲーム制作時はメジャー登板記録はなかったはずだが、NPBでの実績を踏まえてか、ゲーム中ではフォーシームが時速96マイル(154キロ)に設定されており、自慢の速球が再現されている。時速90マイル(144キロ)のスライダーも武器となりそうだ。
ただし、前年までメジャーにいなかったからか、顔が似ていない。
有原航平
すでに2勝を挙げた総合力の高さが持ち味
2020年まで北海道日本ハムファイターズに所属。2020年12月にテキサス・レンジャーズと契約し、2021年から活躍の舞台をMLBに移した。
日本プロ野球における2020年シーズンでは、最高球速時速148キロをマーク。カーブボールの平均球速は114キロで、34キロもの球速差を活かした緩急のある投球が武器。2021年シーズンの試合には登板済み。2021年4月14日の登板では5回3分の2を無失点に抑えメジャー初勝利、同4月19日には2勝目を挙げた。
ゲームではストレート、カーブのほかに、スライダー、スプリッター、チェンジアップを操り、総合力も75に設定されるなど期待の新人となっている。顔はやっぱり似てないけど沢村より色白。
山口 俊
キレのあるボールでメジャー再昇格を目指す
横浜ベイスターズ(当時)、読売ジャイアンツを経て、2019年にトロント・ブルージェイズと契約。2021年2月にサンフランシスコ・ジャイアンツと契約を結んだ。2021年はメジャー契約を勝ち取れず、現在は3Aのサクラメントでプレイ。2020年のトロント・ブルージェイズ時代は17試合に登板し、2勝を挙げている。
時速91マイル(146キロ)のフォーシームと85と高いBRK(球速のキレ)が持ち味。フォークボールを軸に三振を奪いたい。
筒香嘉智
フロリダの空高くホームランかっとばせ
2019年にタンパベイ・レイズと契約。開幕戦となった2020年7月24日のトロント・ブルージェイズ戦に出場。その試合で放ったMLB初安打が2ランホームランとなったことは記憶に新しい。
ゲームでは、DISC(ハーフスイング等でバットを振らなくなる確率に影響)や、疲れにくさを示すDURが81と高い数値を示す。
FLD(守備力)、ACC(送球制度)、REAC(打球への反応速度)が高く、特殊能力“スナイパー”を持つなど、野手として頼れる存在となっている。
加藤豪将
2021年こそメジャー初昇格なるか
カリフォルニア州マウンテンビュー生まれの日本人。本記事で紹介している中では唯一NPB経験のないアメリカ生まれアメリカ育ちの日本人選手となっている。
2013年にニューヨーク・ヤンキースから2巡目でドラフト指名され(全体66番目)、2020年にはサンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結んだ。
DUR(耐久力)とSPD(走力)が平均以上の数値となっており、走者としての活躍が期待できそうだ。